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2010年4月の12件の記事

2010年4月27日 (火)

春近し!苗床や植樹会場の雪が溶けました

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 昨日(426日)の岩手山はしばらくぶりに見るすばらしい景色でした。全国的に寒暖の差が激しく異常気象が続いていますが、昨日はようやく春らしい天気になりました。盛岡市では一昨日、ようやく桜が開花しました。昨年よりも12日遅い開花です。事務所が入っているビル玄関のこぶしの花もようやく咲き始めました。木々はやっと長い冬から芽が覚めて私たちに力を与えてくれようとしています。

 Sscn0778 先日(422日)八幡平に行き、苗床と元山の植樹場所を観察してきました。現場はようやく雪が解けて、ポットや植樹した樹木が顔を出していましたが山肌はまだ雪が残っていました。今年は食害にやられまいと様々な対策をしてきましたが、ミズナラの根がネズミ?にかじられ倒れていました。苗床はまだ芽が出てこないので被害の有無はこれから確認します。昨年行った食害対策の効果は未だ分かりませんが、効果はそれなりに出てほしいと願っています。北東北は間もなく花見ができそうです。(みちのく事務所・仲崎発)

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2010年4月26日 (月)

四季を感じる楽しみは感性を豊かにします

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「どくだみ荘」の朝は今日も快晴です。昨日は雲ひとつない快晴の中で「春の会」が開催されました。この会は今年から始めた四季の移り変わりを身体で感じて五感をやしなう集いです。参加者の皆さんは遅い足尾・臼沢の春を迎えているいのちの森の中で、木々の息づかいを聴いたり触ったり、また春の風や芽吹きの色を感じたようです。昼には春の味覚を堪能しながら、本日のゲスト・青木淳一先生(横国大名誉教授)から春にまつわる話を伺いました。

P4250016 青木先生は“日本人は生まれた時から感性が豊かでない。四季の移り変わりの中で日本人独特の感性が豊かになっている。特に春は寒い冬から草木が目が覚め、草が生え、花が咲き、木が伸びる時季。この時季に日本人はこの春を楽しむことによって感性を豊かにする”という主旨の話をしてくれました。

 P4250011 春の味覚では千葉県の成田市から送られたタケノコ、房総から送られたイワシ、岩手県と山形県から届いた蕗、ワサビ等の山菜、群馬県からはこだわりの椎茸、ノビル、新タマネギ等の食材で春の味を満喫しました。春の味覚を届けてくれた皆さん、その食材を料理してくれました小井戸ご夫妻、平賀さん、田村さんそして事務局スタッフの皆さんありがとうございました。(「夏の会」は7月25日に開催します。松木沢を散策します)Img_0060_2

2010年4月19日 (月)

モンゴリナラよ、元気になっておくれ

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 足尾ではやっとヤシャブシが若葉の蕾を開こうとしているのに桐生のモンゴリナラは眩しいほどの若葉色を見せてくれました。今日は2月21日に炭を撒いたモンゴリナラの観察会に参加しました。群馬県内から集まった30名程の皆さんと若葉を付けたモンゴリナラの健康状態を観ました。

 モンゴリナラをよーく観ると炭を撒いた樹木の枝の葉(右)とそうでない樹木の枝の葉(中)の大きさが写真の様に違っていました。また、梢枯れが多い樹木の枝の若葉は写真(左)のようにひとまわり以上も小さくなっていました(全て地上から高さ180㌢程の枝)。この写真で炭の効き目があったという印象を皆さんに与えようとしていません。この3本のモンゴリナラの葉の生長度合いを確かめるための素材としました。この3枚の葉は葉の生長が終わる頃の葉の変化があるのか確かめたいと思い写真にしました。

 P4190021 2月の炭撒きでは梢枯れは分かりませんでしたが、観察では梢枯れがはっきりと確かめられました。また、炭を撒いた以後の土壌の酸性濃度は測定の結果、pH6に近付いているとの報告がありました。

参加された皆さんからはモンゴリナラが元気になってほしいとの期待の声がでていました。今日は土壌も採取しましたので明日はpH測定を行う予定です。

 観察会後、林照寺住職の奥さんからはお茶や茶菓子、フルーツをご馳走になりました。ありがとうございました。

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2010年4月18日 (日)

雪解けはネズミや鳥たちを元気にする

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 朝、松木沢に向かう途中の足尾製錬所跡の対岸に生きている桜の元気な様子を見ることができました。あと一週間も過ぎるとこの道も春の香りとピンク色の鮮やかさで“春”を満喫することができます。

41年ぶりの雪が降って直ぐ雪が溶けると猛禽類が青空に舞う数が増えます。作日は下から見ると羽の下が白っぽい猛禽類を見ることができましたので、今日の朝、松木沢の生物調査をしている方にその猛禽類を尋ねるとその鳥はノスリということでした。トビが舞っているのは日常的ですので、トビよりひとまわり小さいノスリも雪溶けに現れる小動物がこの地に沢山いることを知っているのかと思っていました。

P4180316 今日は今年の植樹会場整備を行いました。草を刈った後の枯れ草を集めているとネズミが現れました。小さなネズミ(アカネズミ?)でした。ネズミを掴んで可愛い顔を見ていると、あ、そうかと思いました。このネズミをトビやノスリは狙っているのか、と。一週間前、事務局スタッフはでかいアオダイショウをこの地で見たといいます。この蛇もネズミを狙っているのか、と思いながら5年間の森づくりで多くの生物たちが生きられる森になったのかと嬉しくなりました。

 今日で索道による荷揚げは終了しました。稼働日数19日間、荷揚げ数(黒土土のうと腐葉土)は3501袋、その他、単管やパレットなども揚げました。荷揚げ作業は170数名の皆さんのご協力で終わることができました。手伝ってくれた皆さん、ありがとうございました。

 今日は階段20段を作りました。また、土のうの保管強化や草刈り、穴掘りを行いました。

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2010年4月17日 (土)

天気予報は何のためにあるの?

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 昨夜の心配は天気予報通りで穴掘りは中止となりました。朝、4時頃に目が覚めましたのて窓越しに外を見ると20㌢程の積雪がありました。これでは本日の穴掘りはできませんので中止しました。

足尾町の桜の蕾が開きはじめましたが蕾は重く冷たい雪に覆われてしまいました。昼になると雪も溶けて一瞬の寒波を我慢した桜の蕾やカラマツの新芽は春の元気をもらったようです。

 P4170265 森びと広場の西側には青空が見え、春の息吹を頂きながら事務局は索道荷揚げ作業を行いました。腐葉土が320袋ほど運び上げられなかったので今日は全ての腐葉土を揚げていくことにしました。13時からはじめた作業では16時頃になると先が見えたので、全ての腐葉土を揚げてしまいました。

 ところで41年前の積雪だという報道は一昨日から行われていましたが、新幹線などがその影響を受けて運転見合わせということがありました。高速も通行止めなどがとられましたが企業の危機管理が問われる気がします。

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2010年4月16日 (金)

地球の悲鳴が聞こえてくる?

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 現在(20時40分)、「どくだみ荘」の外は雪が降っています。本日の作業終了後に夕食の食材を買いに行きました。いつも買い物では御世話になっている足尾駅前の店に行くと、駅前に広場左右に植えてある桜が満開となっていました。今日、日光駅前では春祭りで山車がでていました。山車の中では寒さに震えながら一生懸命に太鼓を叩えている子どもたちが見えました。足尾町に入ると桜もやっと蕾を開いてくれました。遠方の山には今朝雪が降り、頂上から中腹まではうっすらと白くなっています。

P4160230 アイスランドでは14日、火山噴火があり火山灰は約16000㍍に達して南下し、その影響で欧州の空の交通網は大混乱に陥っていると報道されています。アイスランドでは火山灰によって氷河が溶け出す恐れがあると非難各国が出された地方もあります。同日、中国青海省では地震が発生し多くの人民がその犠牲になっています。

 P4160253 宇宙ステーションで活躍している野口さんや山崎さんはこんな地球の異常気象をどんなにふうに観ているのだろうか。はっきりしていることはこの自然の力に対して人間は打つ手がないということです。今日は今年の植樹会場の草刈りと穴掘りの準備をしました。明日はJREUの皆さんの力を借りて穴を掘りますが天気が心配です。

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2010年4月13日 (火)

森びとの心は伝わるよ

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今月は各地で地球アースデーが計画されている様ですが、群馬県でも4月11日、『アースデーin桐生2010」が開催されました。実行委員会の方からお呼びがかかりましたので森びと群馬ファンクラブとして初めて参加してきました。

私たちは2月21日、桐生市の林照寺のご協力でモンゴリナラが生きている森に炭を撒いて、モンゴリナラを元気にさせようとしています。その心をアースデーに参加した皆さんに伝えようと思い、元気のなさそうなシダレザクラ4本に炭まきを体験してもらうことにしました。参加者1回につき5人ずつ計15名を予定していましたが、希望者が押し寄せて終わってみれば52名の参加者がありました。自然環境に寄せる関心の深さに私たちとしては驚きました。

参加者の皆さんからは、「なぜ土が酸性になってしまうんですか」、「炭を撒くとどんな効果があるんですか」、「石灰ではだめなんですか」などの質問を受け、私たちは「炭には無数の穴が開いていてそれが微生物の住処となって木に必要な養分を作るんです」と金子代表が答えてくれました。参加者は、「庭の植木に蒔きたい、家庭菜園に蒔きたい」などと7名の方が粉炭を持って帰りました。

 初めてのイベントでしたがこんなにも多くの方と触れ合うことができ、アースデーに誘ってくれた皆さんに感謝します。(金子代表発)

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2010年4月 9日 (金)

春の香りが漂っています?

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 今日から階段作りが始まりました。今年の植樹会場は5年前の地点から453段の階段を登った所になります。この地点から上に約40段の所までが植樹会場となり、標高950㍍ですので斜面は急斜面になっています。

 ボランティアの皆さんはこの急斜面に辿り着くまでに約30度の階段を登ってきますので、ここからの階段の段差は低く作っていくことが大事なことです。低い階段はそれだけ間伐材を余分に使い、立て杭を叩く回数も当然増えます。森づくりの主役がいのちの息吹を若木に吹き込むことができるようにスタッフは階段を作りました。

 Cimg4993 Cimg5010 臼沢の森の頂上から森びと広場を見下ろすと昨日植えた桜の花がかすかに見えました。今日も穏やかな日でした。松木沢の杜には黄色い花と蕾を付けた水仙が太陽からエネルギーをもらっていました。二日間の温かい陽をうけてしだれ桜も鮮やかな色を見せてくれました。一面焦げ茶色した森びと広場に春の温もりと香りを届けてくれた桜でした。昨日、植えた桜の本数を20本と書きましたが、23本の間違いでした。清水事務局長が育てた桜3本も小さな蕾をもって来てくれました。

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2010年4月 8日 (木)

松木の桜が間もなく開花します

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 今日は穏やかな日でした。日光駅から足尾に向かう122号線の両岸は桜の木が多いところですが、この地はやっとつぼみがうっすらと赤くなってきました。首都圏では花見のニュースは聴かれなくなりましたが、足尾の花見はこれからです。

 5年前に植えた臼沢の森の桜は未だつぼみをつけてくれません。森びと広場では4年前に植えたマメザクラが可憐な花を咲かせています。この桜は旭川市の山崎さんが種から育てたもので、是非、足尾で植えてほしいと送ってくれました。暖かい日が続くとあと1週間程で開花してくれる気がします。

 Cimg4973 今日は森づくり5周年を記念して桜の木を20本植えました。森びとインストラクター・大塚さんの指導のもとに広場を囲むように植えました。植え終わった頃にはつぼみが開き、この可憐な白い花びらは人間が森を壊して岩山化した山を背景にして鮮やかに輝いていました。遅い桜の開花が待ち遠しい松木です。

 昨日は、作業小屋の廃水を流す廃水管を埋めてくれました。作業は高崎市から駆けつけてくれた小井土さんご夫妻、今市市の鎌田さんそしてスタッフの松井さん、森戸さんが行ってくれました。

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2010年4月 4日 (日)

自然環境と人間の命を大切にする皆さんが創る村?

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 「どくだみ荘」の朝は薄氷がはりました。毛布と掛け布団で寝ましたが身体を丸めないと寒さを吹き飛ばせない程でした。今日は薄氷が未だ溶けない時間から動き出しました。日本各地では市長・市議会選挙が告示されましたが、日光市でも同選挙が始まりました。今日の午前中は市議選の手伝いをしました。途中、戦場ヶ原を通過しましたがそこから見える前白根山周辺の山々は残雪の白と針葉樹の濃い緑が鮮やかでした。

 午後は索道荷揚げ作業を続けました。今日も3名のスタッフが力を貸してくれました。腐葉土一袋の重さは10㎏ですが、これを1日一人で300袋も持ち上げると夜には筋肉がパンパンになります。スタッフの一人は21時に床に就きました。

 P4030217 ところで「松木の杜」には小さな畑がありますが、畑担当の松村さんはじゃがいもの種芋や野菜の種を蒔いています。先月の夏日以降の温かい日には水仙が芽を出し、つぼみを膨らませましたがつぼみは冬の逆戻りで開くことができません。先月31日には、荷揚げ作業に来てくれた方がタラの芽の接ぎ木を持って来てくれました。また、その方は秋に花が咲くようにとコスモスの種も蒔いてくれました。近い将来、廃村に追い込まれた松木村が蘇るようです。5月15日の第17回足尾・ふるさとの森づくりでは、5周年を記念して5年後にオオムラサキが乱舞する森をめざしてエノキとクヌギを植えます。21世紀の松木村は心ある皆さんによって創られています。

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