カテゴリ「こちら!みちのく事務所」の57件の記事

2009年9月26日 (土)

東北・奥州市に根付く森と生きるこころ

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 秋風が爽やかな9月20日、岩手県奥州市前沢区で第2回「奥州万年の森」づくりが開催されました。この森づくりは第2期インストラクターの及川浩行さんが実行委員会の事務局長として汗をかき、昨年から始めた森づくりです。森づくりは昨年に引き続き宮脇昭先生のご指導を受け、参加者400名はヤマモミジ、ミズナラ、ヤマザクラなど14種・5.500本の苗木にいのちの息吹を与えました。
 この森づくりには昨年同様、森びと・みちのく事務所は角岸所長を先頭にして25名が参加しました。一行は、旧松尾鉱山跡地で厳しい環境下で育樹・育苗で培った知恵を活かして、この森づくりのグループリーダーとして植樹祭をリードしました。私たちは参加者に適切にアドバイスをしながら、用意された苗木全てを植えました。参加者の子どもたちの顔を見ると、東北・奥州市にも“山と心に木が植えられ”、生命と自然を大切にする心が育まれている感じがしました。
 宮脇先生、みちのく事務所から参加された皆さん!大変お疲れ様でした。
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2009年9月11日 (金)

新郷村・戸来岳のイチイの力強さ

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 十和田湖東岸にある大駒ヶ岳頂上(1,144㍍)は自然環境保全地域です。この山は前副理事長の角岸幸三さんのふるさとにあります。ここはイチイ(地元ではオンコと呼んでいる)の矮性林として学術的にも貴重なところです。昨日、東京事務所代表とみちのく事務所代表は“百聞は一見にしかず”と、現地を視察しました。
 下界は晴れていましたが、標高900㍍地点から頂上にかけては風と小雨でした。兎平から出発、960㍍付近まではブナの原生林が残っている森を歩き、その上は笹が覆っている中にダケカンバが生えており、笹の中の道を登りました。1千㍍付近に辿り着くと道の右側に最初のイチイと遭うことができました。足下には強い風を避けてリンドウが可憐に咲いていました。P9102370
 そこから頂上までの間には強風を受けてイチイが必死になって生きていました。根元の幹の直径をスケールで測ってみると、30㌢~80㌢ありました。樹高は2㍍もあれば高い方で、まさしく矮性林と言えます。直径80㌢ものイチイが何故、2㍍程の樹高に止まっているのか、一行は疑問が解けませんでした。森林限界地点でもないのに、どうしてなのか、疑問が残りました。
 その疑問を解くためにみちのく事務所は、大駒ヶ岳山頂から三ツ岳の二山を総称して戸来岳と呼んでいますが、この戸来岳を縦走をしてみることにしました。森(木)の力強さに感動しました。

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2009年9月 8日 (火)

手作り風車で食害対策

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 みちのく事務所は9月7日、今年2回目の草刈りとポット苗の草取りを行いました。同日、8月27日に行った元山堆積場の植樹場所では、草の生長抑止と冬場の霜柱による根上がりを防ぐためにバークチップを満遍なく散布しました。
 苗床の草刈りと草取りが終わった後、食害対策の一環としてペットボトルで作った風車を苗床の中に20本ほど設置しました。風が吹けば風車が回り、その振動がパイプを通して地下に伝わり、ネズミやモグラに警戒音を発するというものです。これはネズミ・モグラ等の食害対策と草取りなどの育苗活動をしっかりやろう、とした今年の育苗目標の一つです。
 昨日の朝方は雨の心配もありましたが、曇り空で時折日差しも見え、額に初秋の汗をかきながらの作業でした。作業はJREUの組合員の皆さん20名の協力ですすめられ、空地にトレイを移動して、草刈機械で草刈りを行い、ポット苗の草取りを行いました。ドングリの苗は雑草に負けて成長が妨げられていた苗もありましたが、草を取って爽やかな秋風を苗木に与えることができました。
 ボランティア活動で参加された皆さん本当にご苦労様でした。
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2009年8月29日 (土)

極酸性土壌で生長する先駆種に感謝

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 今年は梅雨が明けないまま一気に秋が来た感じです。そのせいか雨降りの日が多く、松尾鉱山跡地の植樹場所も雑草が生い茂り、植樹した樹木の成長を妨げています。みちのく事務所では今年2回目の育苗活動(草取り作業)を8月27日に行いました。事務局スタッフとJREU組合員8名の協力を得て、さわやかな秋風を受けながら心地よい汗をかき、これまでに植樹した会場の草取りを全部終了しました。元山堆積場付近ではヤマハギが盛んに咲いていました。今年からアキグミとミヤマハンノキを植えましたが、先駆種と言われるだけにここの条件の悪い土地でもすぐに根付き、めざましい成長を続けています。
 来月上旬は県民の森にある育苗会場の草刈りと草取り行う予定です。暦のうえでは立秋ですが、何故か、残暑という感じを受けないみちのくです。(みちのく事務所・仲崎発)

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2009年8月 8日 (土)

次世代へ繋げ、森に生かされていることの認識と世界平和

 Cimg0020_2 高校野球甲子園が始まりました。今日は甲子園の熱気をラジオで聴きながら事務局スタッフと草取りをしました。茨城県、千葉県代表が負けてしまいましたが、攻める野球に力が入ってしまいました。
 8月5日、修学旅行の高校生に森づくりを体験していただこうと、松尾鉱山跡地元山堆積場で八幡平市教育旅行誘致委員会と「JTB首都圏」合同による植樹が行われました。これは2年後に首都圏の高校生たちを修学旅行に誘致し、グリーンツーリズムの一環として「植樹」を旅行に組み込み、体験していただくというものです。
 当日は梅雨が明けないせいか小雨が降ったり止んだりの天気でしたが、植樹の時には雨が止み、予定していたミズナラ、ミヤマハンノキ、ヤマザクラ等10種・100本の苗木を植えました。今回の植樹は、JTBの皆さんと岩手県のホテル業者が先駆けて行い、体験したことを生徒たちや学校の担当者(教諭)に具体的かつリアルに説明できるようにと企画されました。
 これまで、みちのく事務所は高校生の修学旅行体験植樹の企画案を聞き、事務局員を中心にして土壌改良などを行い、万全に受け入れられる態勢で臨みました。2年後に高校生を受け入れ、森と生きる人間の英知を育むことができるように、事務局はねじり鉢巻きをしめて本物の森をづくりを目指します。東京から参加されたJTBの皆さん、教育誘致委員会の皆さん、ホテル業者の皆さんお疲れ様でした。
 今日は、世界平和を願って一分間の黙祷と合掌をしました。Cimg0035

2009年7月 3日 (金)

約1万本の小さな命に元気の息吹を吹き込みました

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 先月26日と27日、みちのく事務所は苗分け作業を行いました。両日とも気温30度を超す猛暑でしたが、作業には延べ200名の皆さんが汗を流してくれました。
 事務局は長い冬眠から目覚める若木に期待をしていましたが、今年の苗床は異変が起きていました。苗床には何者かの“通り道”があちこちにでき、ポットには無数の穴が空いていました。トチノキの苗床を見ると、1本も芽が出ていません。全てのポットを掘ってみるとトチの実はひとつもありませんでした。ミズナラや栗の苗床にも同様のことが起きていました。私たちは唖然としました。
 しかし、元気に冬眠から目覚めた若木たちの苗を分けました。作業には、旧松尾鉱山で働いていた青木さん、中軽米さん、佐々木さん、そして6月6日の植樹(雨で中止)に参加してくれたauの社員のみなさん、八幡平市の市民のみなさん、JREUの組合員の皆さん達が駆けつけてくれ、苗木1本1本を丁寧に分けてくれました。苗分けは2日間で9812本行いました。猛暑の中、約1万本の小さな生命に元気の息吹を吹き込んでくれました皆さん、ありがとうございました。
 事務局は昨年からの今年にかけて起こった異変(食害)に関して、様々な方々のアドバイスを頂戴しています。苗床はネズミ等の棲息エリア内なので仕方ない、とは思いますが、人が森(自然)と共に、永遠に生きていくためには、私たちの知恵と努力を発揮しなければとその策を検討中です。

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2009年6月17日 (水)

八幡平の雲上の森に命を吹き込む

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 第5回「八幡平・ふるさとの森づくり」は前々日から降り続いた大雨で、植樹場所が田圃の様になってしまい、急遽、中止にしました。悪天候の中、遠路から参加してくれました多くの皆さん、本当に申し訳ありませんでした。
 当日、角岸所長からは「植樹については事務局が責任をもって早急に行います」、と約束しました。早速、事務局は天気予報を予測して、9日と10日に植樹を行いました。両日とも青空の見える好天気に恵まれ、新緑のみずみずしさを感じながら12種・2,200本の苗木を植えました。植樹には事務局員とその家族、JREUの若者たちが集まってくれました。皆さん、ありがとうごさいました。
今回の教訓は来年の植樹に活かしていこうと、事務局はその対策を練っています。(みちのく事務所発)

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