臼沢西の森、里親植樹の木々が大きく育っています!
木を植えてから年月がたつと、森はどのように変わっていくのでしょうか。足尾・臼沢西の森では里親植樹で植えた木々が大きく育っています。早くに植えたコブシは高さ約4メートル、幹の直径は約7センチに生長しました。周囲の木々の葉も赤や黄色に色づき始め、少しずつ森らしい姿へと変わっています。
午前中は、臼沢西の森に設置している獣害柵の修繕に取り組みました。シカ等による食害から植えた木々を守るための柵です。現場では、落石によって柵が倒れ、修繕できない状態になっていました。そこで、壊れた柵をそのまま直せず、手前に新しい柵を設けました。金網や鉄筋などの資材を車に積み、全員で斜面を運び上げて作業を開始。新たに8枚の金網を設置しました。さらに、再び落石があった場合に備え、新しい柵と近くの大きな木をロープでつないで補強しました。資材を運び、斜面で作業を続けるうちに、みんな汗だくに。それでもこれから育っていく木々を守るため、一つひとつ作業を進めました。植えた木を大きく育てるには、植樹して終わりではなく、自然の力によって壊れた設備を直し、動物の食害から木々を守る。こうした地道な手入れが、森の生長を支えています。
臼沢西の森は、コロナ禍で足尾に来ることができない方々のために行った里親植樹によって木々を育ててきた場所です。そこで目を引いたのが、早くに植えたコブシの生長です。幹の直径は約7センチ、高さは約4メートル。小さな苗木が年月を重ねてこれほど大きくなりました。周囲を見渡すと、まだ小さな木々の葉も赤や黄色に色づき、秋の訪れを知らせています。大きく育った木も、これから生長する木も、それぞれがこの場所の森をつくっています。練づくりは苗木を植えるだけでなく、その先の生長を見守り、次の世代へ森をつないでいくことでもあります。やがて木々が枝葉を広げ、多くの生きものが暮らす森へと育っていく。そんな未来を思い描きながら、私たちは森びと広場へ戻りました。
天気予報どおり、正午ごろから雨が降り始めました。昼の気温は20℃。天候に合わせて午後の作業を変更し、作業小屋で11月3日開催の中倉山のブナ保護の際に使用する植生袋づくりを行いました。植生袋には、黒土と草の種を入れます。これらを中倉山のブナの根元周辺に設置し、土壌の保護や植物の生育につなげる取り組みです。一つひとつ袋を準備する作業にも、貴重なブナとその周辺の自然を次の世代へ残したいという思いが込められています。
作業の終わりごろには雨も小降りになり、「こころの園」の西側斜面の草刈りを行いました。草に覆われていた場所から姿を現したのは、黄色く色づいたヤマブキ。そして、可憐な花を咲かせるカワラナデシコです。草を刈ることで、見過ごしていた植物の姿が見えてきました。森の手入れはそこに生きる草花に目を向け、季節ごとの変化を見つけることが前提で、森づくりの楽しみのひとつです。
森びと広場では、桜や柿の木の葉が赤く色づき、イチョウの葉も黄色く染まってきました。足元に目を向けると、スギゴケやミズゴケの鮮やかな緑色が目に入ります。ふんわりとした苔の姿にも、雨の日ならではの美しさを感じます。臼沢の森も、これから本格的な紅葉の季節を迎えて森の賑わいをみせてくれます。植えた木が育ち、草花が顔をのぞかせ、季節とともに景色が変わっていく。こうした変化は、森を訪れてこそ出会える発見です。皆さんも、足尾・松木郷を訪れて、小さな秋を探してみませんか。植樹から始まった森がどのように育っているのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。















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