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2025年7月の13件の記事

2025年7月29日 (火)

日光・城山の草刈り第2弾!

 森びと・森ともの皆さん!酷暑の中いかがお過ごしですか?

    7月28日(月)、栃木県ファンクラブは日光・城山の草刈り第2弾を行いました。城山が初めての人4人を含め、11人の皆さんが参加してくれました。

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 ちょうど1か月前に刈り取った篠竹ですが、また背の丈以上に伸びていてビックリです。

Dscn2843 中に入ると、人の姿が見えなくなっていて、元から生えていた木や篠竹で、藪になっていました。

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 日陰で休憩をし、情報交換です。しかし、口をついて出るのは「暑い、暑い!」です。初めて参加した宇津木さんは、「こんな状況なら、もっと強力な道具と服装をしてくれば良かった!」とリベンジの決意をしていました。

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Dscn2840 また休憩中に、清水さんのアドバイスで、栃木県ファンクラブの「グループライン」を開設することが出来ました。コロナ禍以降、停滞していたファンクラブの活動を活発化するための、大切なツールになると思います。

Dscn2838 済賀さんも加賀さんも、汗を拭いたタオルを絞ると、ポタポタではなく滝のように流れ落ちます。久しぶりにそのようなシーンを見て、この異常な暑さはいつまで続くのか?やはり温暖化のせいだと実感します。

Dscn2839 草を刈って苗木に目印のピンクのテープを巻きました。本来なら、草刈りをする前にやっておけば、初めての人でも作業がしやすいのではないかという意見があり、次回の課題です。また、下の方の枝を落とすと上に伸びるし、作業がしやすくなります。

Dscn2837 作業はケガもなくお昼までに終了しました。まだまだ、作業は残っていますが、これだけ暑いとしばし待機です。苗木も大切ですが、高齢化してきている会員の健康が大事です。

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Dscn2848 まとめの中で、県ファンクラブの「総会」を9月8日の週に開催したい!と述べられました。調整をして、会員の登録を進め、開催出来ればと思います。

 草刈り参加の皆さん!暑い中本当にお疲れさまでした。

 今日の参加者は、本間、済賀、福原、宇津木、深津、田口、清水、田城、山本、加賀、橋倉(筆者)でした。

2025年7月28日 (月)

「松木郷」の生き物たちも猛暑と雷雨にビックリ!

 7月26日(土)足尾松木郷は晴れ。前日午後の降雨で朝9時の気温は25℃。天気予報では今日も日本各地で35度を超える猛暑日になる予想です。

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 「遊働楽舎」(愛称“みちくさ”)をオープンすると10時頃ジャンダルムに向かうクライマー2名が立ち寄ってくれました。“みちくさ”のオープン日を確認して松木川源流に向かっていきました。

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 「みちくさの庭」のシモツケ草やアジサイがツル(ヤブカラシ)に覆われているので、武田さんに“みちくさ”の番をお願いし筆者は草刈りとツル剥がしを行いました。鎌で草を刈っているとアブが頭の周りを飛び回ってきます。色がスズメバチに似ているので最初はドキッとしましたが、刈った草を振り回してアブを追い払いながら草刈りをしました。

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 気温も徐々に上がり汗だくです。水分を取りながら草刈りを行いました。

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 セミも暑さに負けたのかドウダンツツジの枝(日陰)にとまりました。カメラを近づけても逃げません。

 

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 今日も11時30分頃から雷が鳴りだし、松木川源流の山に入道雲が上がってきました。落雷防止のため区切りをつけて昼食にしました。

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 12時30分頃、屋根に当たる雨音が大きくなり40分頃から雷も鳴り出しました。午後は雷雨が続くかと思いましたが20分ほどで止み、晴れ間が出てきました。

 

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 「みちくさの庭」のヤマユリの蕾が白くなり始めたので「もしかしたら」と思い、「民集の杜東」のヤマユリの開花状況確認に向かいました。杜に入ると、まず通路のキノコが出迎えてくれました。腰を屈めて観察すると苔から“グミ”のような、かわいいキノコが顔を出していました。食べたくなりますが、食べられません。

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 2011年の杜に入りヤマユリに近づくと、1輪花開いていました。近づくと甘い香りが漂います。花の中を良く見るとハサミムシがとまっていました。雨宿りでもしていたのでしょうか。

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 ヤマユリを見ていると、ここでもセミが地上に降りてきました。バタバタと羽音がするので見ると、透明の羽に緑色の顔、鳴き声は「カナカナカナ」、1年ぶりに見るヒグラシでした。

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 ほかのヤマユリは蕾が白くなり始めたので開花はもうすぐでしょう。

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 15時前に登山者1名が立ち寄ってくれました。疲れた様子で「冷たい水いただけますか」と言う事で、お水を差し上げました。先週は3人で寄ってくれたそうですが、今日は時間が出来たので一人で来たとのことです。「丹平沢まで行って、カミナリが鳴り出したので慌てて降りてきました。6時間かかりました。」ということでした。雨の影響で下山ルートが滑りご苦労された様子でした。撮影された滝や、遠くに見える中倉山の“孤高のブナ”の写真を見せてくれました。多くの皆さんに見守られていることに感謝します。

 訪問者ノートに「丹平沢へ お水ありがとうございました T.T」と書いてくれました。

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 涼しくなって里に下りる時を待つトンボたちが空を舞っています。夏休みに「松木郷の昆虫観察」はいかがですか。来舎をお待ちしています。

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今日の舎人は、武田さん、筆者清水でした。

(報告 清水 卓)

 

2025年7月23日 (水)

草に埋もれた幼木たちに光が差した「JRFUの森」

 7月22日(火)、足尾・松木郷の朝は晴。9時の作業小屋の寒暖計は24℃。昼頃から天候が崩れる予報です。

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 今日の森作業は「臼沢の森」内に2009年から植樹・育樹活動を行っている「JR貨物労組の森」の草刈りと食害防止の幹ガードを幼木に取り付ける作業です。

 永島運営委員の呼びかけに応えてくれたJR貨物労組のリーダー6名の皆さんが森作業に参加してくれました。

 ミーティングを行い、草刈り鎌や幹ガード30枚、10本ずつに小分けした鉄筋60本、中ハンマー、針金、ペンチなど必要な資材を軽トラに乗せ、出発しました。

 

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「臼沢の森」入り口で資材を分け、体力のある若いリーダーが率先して背負子を背負ってくれました。長さ140cmの鉄筋は背負子で背負えないので二人で持ちました。

急な階段を一歩一歩登り、植樹地を目指します。汗が出てきますが、森の中を通り抜ける風が体を冷やしてくれます。

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 休みながら登り、10時に植樹地に到着すると、一同ビックリ!「JR貨物労組の森」は背丈ほどの草に覆われていました。5月に左側斜面3分の1程を刈りましたが、ここも草に覆われていました。雨と夏日が交互に来ていたので草も一気に伸びたようです。

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 資材を降ろし、一番下の段に鎌をもって横並びし、斜面上部に向かって刈り込んでいきました。前かがみになると草に隠れて姿が見えなくなります。急な斜面で、刈った草で足が滑ります。怪我をしないように、そして、熱中症にならないように、こまめに小休止し水分を補給しながら刈り進めました。幹ガード取り付けは済賀さんが担当してくれました。

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 森びとスタッフを含め12名で作業を行っているので早く終わるかと思いきや、カヤやイタドリが太く大きくなり、刈るのにも力が入り、ツルがはびこるなど想像以上に苦労しました。

 

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 11時30分を過ぎると遠くから雷鳴が聞こえ、松木川源流と中倉山方面には黒い雲が立ち上がってきました。徐々にカミナリの音も大きくなり、鎌を持っているので落雷の危険があるため作業を中止して下山することにしました。

 

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 下山を始めると同時にポツポツと雨が降り出し、最初は葉っぱが雨を受け止めてくれましたが、徐々に強い降りになり、階段の丸太で滑らないように慎重に降りていきました。

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 「天然のシャワー」を浴びながら小屋に戻り、昼食を取りました。

 

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 午後は、2010年にJR貨物労組の皆さんが植樹した「民衆の杜西」を散策しようと考えていましたが、強い雨とカミナリの稲光が止まないため、意見交換を行い草刈りや森づくりの感想を出していただきました。

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「8年ぶりに来ました。仁平範義さんが活動している頃に木を植えました。サンデーモーニングを見て職場で話し合い、仲間と草刈りに参加しました。森びとの活動に若い人を連れてきたい。」「初めて参加しました。森づくりは人間の都合ではなく、森を見て、継続して取り組むことの大切さを学びました。」「草刈りは10数年ぶり。1番最初に植えたところが樹高15mを超えていた。森びとの皆さんの地道な活動で森がつくられてきた。自然がないと人間は生きていけない、職場の仲間を連れてきたい」など、次回は若い組合員の皆さんと一緒に森の手入れを行っていくことが述べられました。年2回の森作業を計画しており、次回は関東地本の皆さんが担当のようです。よろしくお願いします。

草に覆われていた幼木たちにとって恵みの雨となりました。JR貨物労組のリーダーの皆さんお疲れさまでした。

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 気候変動の影響を受け、豪雨、干ばつ、氷河の融解、海面上昇、山火事など世界中の人々が被害を受け命も奪われています。「森は友だち!」を合言葉に、地球環境と人間(生物)の命を大切にする心を育む「母なる森」づくりを行っていきましょう!

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 いのちを守る「天然水」の差し入れをいただきました。ありがとうございました。

 本日の森作業参加者は、永島さん、大野さん、済賀さん、本間さん、JRFUから税田さん、梶村さん、癸生川さん、吉井さん、菊田さん、中島さん、事業協会から斎藤さん、筆者・清水でした。

(報告:清水卓)

「暑いですね」が、森の中では「気持ち良い」に

 7月21日(祝)、 天候は晴れで気温9時時点ですでに32°Cもありました。「暑いですね」がこの足尾の地でも、日々の挨拶になるほどの天気が続いていますが、時々吹き抜ける風が暑さを和らげてくれます。

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Photo_2 今日も「みちくさ」をオープンさせて、舎人3名と作業担当者1名で作業の打ち合わせ。この所ときどき雨が降ったので、草の伸びも早く、草刈りを中心に作業を行うことになりました。午前中は広場の草刈りをメインに作業を行いました。

 お昼前に親子の2人が「みちくさ」の前を通ったので、声をかけて見ると宇都宮市から訪れたとのこと。2人が大きな網を持っていたので、何かの捕獲ですかと聞くと「ツマジロウラジャノメ」という蝶が、この足尾のような岩場の地形の場所に生息しており、これから探索しに行ってきますと道を登っていきました。しばらくして帰ってきたので、見つかりましたかと聞いてみたら、今回は見つかりませんでしたとのことでした。中々捕獲が難しい蝶がこの足尾の地で見つかればと願うだけです。帰り際に写真を撮影させていただき、2人は帰路につきました。

Photo_3 次にみちくさを訪れた方は、前日から松木郷に入ってずっと奥の方まで行って、沢登りや沢遊びをして夏の暑さを癒し、夜はタープを張って泊ったという栃木県内各地から集まった男女3人のグループでした。話しを聞くと、松木川の上流には沢山の沢があり、一つひとつの沢の名前をよく知っており、ここには何回も訪れて今回は三沢・小足沢へ入りましたと教えてもらい、沢を楽しまれているんだなと感じました。この中のお1人がこの足尾の地を庭のように知り尽くしているというお話しから、中倉山への新たなる登山ルートを教えて頂きました。足に自信がある方はぜひ「みちくさ」から見て中倉山の左の尾根を、直登で登っていくルートになります。登る際は充分注意して体力と相談しながら、登山をお楽しみ下さい。お話は尽きませんでしたが、帰路につかれるととのことで、最後に後姿を撮影させていただきました。2組の方々から頂いた「冷水をいただきありがとうございました、そして美味しかったです」のお礼のお言葉をいただき、舎人としてとても嬉しかったです。また松木郷にお越しください。

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Photo_5 午後は“森をとにかく知ろう”を合言葉に、先月「モミジ」の植樹をした「民集の森東」に入りました。、緑色が鮮やかな葉を保ち元気に根付いている様子が窺えて、きっと秋には素敵な紅葉が見られるのではないかと思いますので、ぜひ見に来てみてください。

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Photo_8 その民集の森での私の推しは、フカフカのまるで絨毯の上を歩いているような感覚の苔です。とても可愛いらしく優しく思えたので、この苔を体感しにぜひお越しください。私たちがご案内致します。

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Photo_11 その後。森を散策しながら「みちくさに」戻ると、にわかに天気が急変し雷と雨が強くなりました。夏といえば「雷」の足尾の地。天気が良くなるのを待ちながら、片づけをして戸締りをして本日も終了となりました。

本日の舎人は田城・山田(筆者)・小柴  作業者は済賀でした  

2025年7月21日 (月)

真夏日の足尾「松木郷」。沢から吹く風に癒される。

 7月20日(日)、「松木郷」の天気は晴れ。「遊働楽舎(愛称“みちくさ”)」に到着した9時の寒暖計は33℃でしたが、12時には36℃に上昇しました。

 深津さんが初の舎人入りです。“みちくさ”のオープン準備、取水口点検、放射線量の計測などを一緒に行いました。

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 日差しが強く少し歩いただけで汗が出ます。線量測定のついでに、「民集の杜東」のヤマユリの開花具合を確認に足を延ばしました。

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 杜に入ると足元の苔からキノコが生えていました。いたるところに生えており、高いところから流れた水で菌糸が広がっていったのかと思いました。

 食用ではないのが残念ですが、倒木や枯れ木のセルロースを分解してくれるのがキノコ・菌糸類ですので、森の木々に栄養を与えてくれる貴重な存在です。

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 ヤマユリは蕾をふくらませていましたが、開花はもう少し時間がかかるようです。 

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 戻りは「民集の杜西」を抜けて行き、ここでも苔の絨毯にキノコが傘を広げていました。「民集の杜東」とは違って大きなキノコも見られました。

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 普段は草刈り作業でしか森に入らない深津さんは、森の中をゆっくり見たのは初めてで、秋でもないのにたくさんのキノコが生えていることに驚いていました。栃木県の夏のキノコと言えば“チタケ”が有名で、ナスと炒めて出汁を取ったチタケ汁で食べるウドンやソバは絶品です。食べられるキノコではなくて残念がっていましたが、“キノコ狩り”が出来るような森に生長するのが楽しみにもなりました。

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 落ち葉を分解する土壌動物の他に枯れ木を分解するキノコ・菌糸類が増え、光合成を通じて無機物を有機物に変え私たち生き物に森の恵みを与えてくれる樹々、森の機能が豊かになってきていることを感じました。

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 “みちくさの庭”に入ると、オレンジ色の花を咲かせるニッコウキスゲの茎にはアブラムシとアリが共生していました。アジサイの花にはマメコガネやハナムグリが蜜を吸っていました。ジャノメチョウやアキアカネ、シオカラトンボが飛び回っています。

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 “みちくさ”に戻り訪問者を待っていると、沢のせせらぎの音、森からはウグイスとヒグラシの鳴き声が聞こえてきます。窓から吹き抜ける心地よい風に、心と体が癒されます。

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 15時過ぎ、松木渓谷から降りてきた登山者2名に「休んでいきませんか」と声をかけましたが、「先を急ぎますので」と足早にダムゲートに向かっていきました。

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 その後、昨日立ち寄ってくれた3名の登山者が下山してきました。「休んでいきますか」と声かけしましたが、「昨日は冷たい水をいただき有難うございました。水がなかったらヤバかったです」とお礼の言葉を伝えてくれました。

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 3連休の中日、心地よい風と昆虫たちに癒された“みちくさ”でした。皆さんのお越しをお待ちしています。

 本日の舎人は清水、深津でした。(報告 清水卓)

2025年7月19日 (土)

3連休は「みちくさ」へ

7月19日(土)、三連休の初日は好天に恵まれました。「みちくさ」も陽ざしはあるものの、爽やかな風が吹き抜け、まるで避暑地にいるような心地よい一日となりました。

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この日は、足尾在住の森びと・橋倉さんが顔を出してくださり、先日見かけたというオオムラサキが寄ってきそうな木を探しに森を散策へ。残念ながら「樹液が出ている木はなかったなぁ」と、少し残念そうな様子でした。

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一方、相方の小柴さんは、隙あらば作業に没頭。しかも、何をやらせても丁寧で早い。まるで職人顔負けの手際の良さで、とても頼もしい存在です。

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その頃、下の川から釣り人が上がってきて、「今日は比較的よく釣れましたよ」とのこと。これから上流へ向かうと、自転車で。さっそうと去っていきました。

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お昼前には、女性2名・男性3名のグループが同じタイミングで立ち寄ってくださいました。男性3名はこれから松木川の奥でテント泊をし、その後は皇海山(すかいさん)を目指すとのこと。ひと息ついた後、元気に山へと向かわれました。

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女性2名は、群馬からいらしたKさんとYさん。ハイキングに出かけるような軽やかな足取りで入ってこられましたが、なんと7時からジャンダルムの崖に取り付き、中倉山まで登った後、再び下って戻ってこられたとのこと。驚きの健脚ぶりです。お一方は以前にも立ち寄ってくださったことがあるそうで、「もう少し“みちくさ界隈”が賑わっても良いのでは?」という感想を頂きました。訪れてくださる皆さんから、こうしたアイデアを頂けるのは本当にありがたいことです。ぜひまたお越しください!

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午後には、山や沢、岩登りをされているというKさんとHさんがいらっしゃいました。1980年代にも足尾を訪れたことがあるというKさんは、当時と比べて緑が格段に増えたことにとても驚かれていました。「ジャンダルムに憧れている」と語るHさんとともに、ジャンダルムの登坂ルートを拓いた群馬の大木さんからお預かりしたアルバム資料を楽しそうに眺めていらっしゃいました。次回はぜひ、ジャンダルムにチャレンジしてみてくださいね!

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この日の足尾は、久しぶりの晴天に恵まれました。三連休は明日・明後日も「みちくさ」は開いておりますので、皆さまのお越しを心よりお待ちしております!(舎人 小柴・小黒)

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2025年7月15日 (火)

現場で日々勉強し、やりがいを感じる

 今日(13日)は2日続いての舎人になりました。朝方は、昨日と同じ濃霧注意報が発令されていましたが、天気の回復が昨日より早く、日差しもさし暑い1日となりました。作業集中日と重なり、大勢の先輩がいらしたので、森の手入れ方法等を詳しく教えていただくことになりました。001

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004 村の入り口にあるお墓に花を手向け、民集の杜(西)に入り、幹ガードの付け替えや下草の刈り取り等に汗を流しました。午前中の終了を予定していましたが、終わらすことができず、庭の手入れ組と合流し、やっと終らすことができました。人数が多いとあっという間に終わるので、ある程度の人数を揃えての作業が効率もよく楽しく作業できました。006

 杜の中には案内は無いものの、それぞれいわれのある樹木もたくさんあり、一朝一夕には覚えられないと思いました。

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 本日の舎人は、田城郁と坂口真理(筆者)でした。

2025年7月14日 (月)

いのちを大切に、無駄なものはない。

 7月13日(日)の足尾は、昨日とは打って変って、暑い一日となりました。

 今日は足尾のお盆の入りです。朝一番に旧松木村にある三か所のお墓と祠に参加者全員でお花を供えました。

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 120年以上前に廃村に追い込まれた松木村で、20年間森づくり活動を行ってきた私たち。村人が森と生きてきた想いを忘れないことと、「森びとプロジェクト」をリードし、道半ばで亡くなられた方々の勇気と情熱に感謝し、「母なる森」の手入れ作業への安全を祈念しました。

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 今日の森作業の責任者は田城さん。ミーティングを行い、今日の作業は「みちくさの庭」に植えた花が草と間違えて抜いたり刈ったりされているので、草花がどこに植えてあり、何の花があるのかわかるようにすること。「みちくさの庭」にある草花に名札を付ける作業を行うことにしました。

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 すると、「みちくさの庭」担当の松村宗さんから、「庭にあったセンダイハギが伐られてしまったので、自宅に持って行って芽を出させた」と、青々とした葉っぱを付けた「センダイハギ」を見せてくれました。それを見て、森びとの心は、すべての命を大切にする・無駄にしない心を育むことだと思いました。

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 それから先日、作業小屋にオオムラサキが舞い降りました。それは松木郷の森に「棲めるかどうか見にきたのではないか」という話もありました。「民集の杜西」のエノキに、数年前に取り付けた幹ガードが窮屈になってきたので取替えることにし、午前中はこの二か所に分かれて作業を行いました。

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 昼食後は、エノキの幹ガード取替えが終らなかったので、”みちくさ”の舎人に田城さん一人を残して、二人一組で幹ガード取替え作業を行いました。

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 暑さを気にし、休憩を取りながら幹ガードの取替えをしていると、橋倉さんが突然「あ、オオムラサキが飛んでいる!」と大声で叫びました。全員が中倉山方面を見ました。約10メートルにも生長しているコナラやクヌギなどの緑豊かな「民集の杜」にオオムラサキの姿が消えていきました。

 間違いなく、森(杜)とオオムラサキが森ともの心を育み、“森は友だち!”と絆を深めていく架け橋になると確信しました。

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 参加者したスタッフも、この森を「オオムラサキが舞う松木」に蘇らせようと、29本のエノキの幹ガード取替え作業に汗を流しました。そして、命日(7月16日)も近いので、オオムラサキが天空からメッセージを運んできているのかもしれないと想い、宮脇昭先生の記念樹に寄って「20年の森づくりの感謝と母なる森への手入れを地道に進めて行くこと」を改めて報告しました。

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  本日の森作業は、田城さん、松村宗さん、橋倉さん、武田さん、田口さん、済賀さん、加賀さん、坂口さん、大野でした。

<報告は大野昭彦>

2025年7月13日 (日)

頑張ろう!「オオムラサキ」の舞う姿を夢見て!!

 7月12日(土)、松木郷の午前9時の気温は21℃、霧雨が降ったり止んだりと生憎の空模様です。松木に向かう道すがら松木川が6段に流れ落ちる滝をカメラに収めると、松木郷方向の山々には靄がかかっていました。昨日のゲリラ雷雨で増水を予想していた流れも穏やかでした。1

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 さて、舎人担当の坂口さんと筆者、作業をしてくれる高橋さんと済賀さんで、朝のミーティングをしました。話題の中心は、7月10日のブログで大野さんから紹介されている「オオムラサキ」についてです。高橋さんをはじめとしたシニアの先輩方は、「いつかこの松木郷でオオムラサキの舞う姿を実現したい」という強い思いを持っています。そのために、山梨県北杜市のオオムラサキセンターの跡部さんから「エノキ」の提供を受け、長年にわたり植樹にも参加していただくなどご協力を得ながら並々ならぬ思いを持って取り組んできました。それは、「この地が煙害にあう前の緑豊かな松木村には、「トキ」が飛び、「オオムラサキ」が舞っていたという話を祖父から聞いた」との市民の方からお聞きした事がきっかけという事です。その「オオムラサキ」が、作業小屋に迷い込んできたのです。早速、跡部さんに連絡すると「足尾・松木郷で自分たちが生きていけるか、下見に来たのではないだろうか」との言葉をもらいました。4 「オオムラサキ」は、幼虫の時は「エノキ」の葉を食べ、成虫になるとクヌギやコナラの樹液を吸って生きていきます。その条件が、この松木郷の杜に揃っているのか時間をもらい観察することにしました。私たちが「民衆の杜・西」と名付けた杜に入ると、跡部さん提供の「エノキ」が元気に生長しています。

5 そして、木くずが目立ち、そこから樹液を称える「ミズナラ」の木を見つけました。

6 良く見ると、蜂が木の割れ目に入り込み、樹液を啜っているのが分かります。

7 なんと、「オオムラサキ」の生きていくことができる条件が既に揃っているではありませんか。終わりのミーティングでこの写真を皆で確認すると、「昆虫は正直だから、条件が揃っていれば近い将来ここでオオムラサキの舞う姿が見られるかもしれないぞ」という高橋さんの期待と希望に満ちたその言葉に、私たちもその優雅な姿を思い浮かべながら、明日の作業を確認して松木郷を後にしました。今日、「みちくさ」を訪れた方はおりませんでした。

舎人担当は、坂口さんと田城、高橋さんと済賀さんに作業をしていただきました。(報告者 田城 郁)

2025年7月10日 (木)

忘れてはならない「怒り、悲しみ、希望」がある

 7月10日(木)、足尾「松木郷」の9時の気温は25℃、天気は晴れていました。

 今日は、経験と苦難を乗り越えてきた森の番人:鎌田さんより「お盆前に草刈りをするものだ」との叱咤激励を受けて、旧松木村に残る祠と墓石周りの草刈りを行いました。

 忘れてはならないことは、旧松木村の村民の怒りや悲しみに想いを寄せること。多くの方の支えなしに20年の森づくりは継続していないことの重みに改めて気づかされ、お盆を前に松木村民のご先祖様を迎える準備を行いました。

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 清水さんが責任者で、その想いを心に込めて、お墓と祠の回りの草刈りを行うために刈払い機や鎌、燃料の準備をしました。

 旧松木村の「下のお墓」と祠は、鎌田さん・福原さん・橋倉さん。そして、ウメコバ沢方面に行く途中にある「上のお墓」は、清水さんと大野の二か所に分かれて、墓石や祠の回りの枯れ枝や岩などを取り除き作業を行いました。

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 それが終わると、5人全員が手分けして森びと看板の回りや通路、そして「民集の杜西」の通路やハリギリの記念樹があるところなど背丈ほどあるススキやセイタカアワダチソウなどを刈払い機で刈りました。

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 昼食後は髙橋さんも加わり、「りんねの森」の草刈りを行いました。そこに林子さんも参加してくれました。

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 「りんねの森」は、3年前に植えた幼木の回りの草をノコギリ鎌で手刈りして、間隔が広いところは鎌田さんのワイヤー式の刈払い機が大活躍しました。赤土エリアの草刈りがほぼ終わるころにゴロゴロと雷が鳴り始め、雨も落ちてきたので作業小屋に戻りました。

 小屋で話し合っていると大粒も雨がトタン屋根を打ち、大きな雨音で話声がかき消されました。小雨になってきたのを見計らって帰宅することにしました。

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 20年前から森づくりに参加して、初めての出来事に遭遇しました。数年前から、足尾にオオムラサキを飛ばしたいと思ってエノキを植えたりしてきました。そのオオムラサキが、作業小屋に迷い込んでいました。

 初めてホンモノを見て、品格と重量感がある蝶を見て、驚くと同時に、「森は友だち!」命のつながりの大切さを感じさせてくれたオオムラサキ一号に感謝です。大空に放しましたが、必ずや「松木郷の森」に松木村民の心を宿す「オオムラサキ」を蘇らせようと心に誓う記念すべき2025年7月10日になりました。

今日の森作業は、鎌田、橋倉、髙橋、福原、清水と大野でした。

<報告者:大野昭彦>

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