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2025年7月23日 (水)

草に埋もれた幼木たちに光が差した「JRFUの森」

 7月22日(火)、足尾・松木郷の朝は晴。9時の作業小屋の寒暖計は24℃。昼頃から天候が崩れる予報です。

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 今日の森作業は「臼沢の森」内に2009年から植樹・育樹活動を行っている「JR貨物労組の森」の草刈りと食害防止の幹ガードを幼木に取り付ける作業です。

 永島運営委員の呼びかけに応えてくれたJR貨物労組のリーダー6名の皆さんが森作業に参加してくれました。

 ミーティングを行い、草刈り鎌や幹ガード30枚、10本ずつに小分けした鉄筋60本、中ハンマー、針金、ペンチなど必要な資材を軽トラに乗せ、出発しました。

 

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「臼沢の森」入り口で資材を分け、体力のある若いリーダーが率先して背負子を背負ってくれました。長さ140cmの鉄筋は背負子で背負えないので二人で持ちました。

急な階段を一歩一歩登り、植樹地を目指します。汗が出てきますが、森の中を通り抜ける風が体を冷やしてくれます。

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 休みながら登り、10時に植樹地に到着すると、一同ビックリ!「JR貨物労組の森」は背丈ほどの草に覆われていました。5月に左側斜面3分の1程を刈りましたが、ここも草に覆われていました。雨と夏日が交互に来ていたので草も一気に伸びたようです。

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 資材を降ろし、一番下の段に鎌をもって横並びし、斜面上部に向かって刈り込んでいきました。前かがみになると草に隠れて姿が見えなくなります。急な斜面で、刈った草で足が滑ります。怪我をしないように、そして、熱中症にならないように、こまめに小休止し水分を補給しながら刈り進めました。幹ガード取り付けは済賀さんが担当してくれました。

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 森びとスタッフを含め12名で作業を行っているので早く終わるかと思いきや、カヤやイタドリが太く大きくなり、刈るのにも力が入り、ツルがはびこるなど想像以上に苦労しました。

 

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 11時30分を過ぎると遠くから雷鳴が聞こえ、松木川源流と中倉山方面には黒い雲が立ち上がってきました。徐々にカミナリの音も大きくなり、鎌を持っているので落雷の危険があるため作業を中止して下山することにしました。

 

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 下山を始めると同時にポツポツと雨が降り出し、最初は葉っぱが雨を受け止めてくれましたが、徐々に強い降りになり、階段の丸太で滑らないように慎重に降りていきました。

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 「天然のシャワー」を浴びながら小屋に戻り、昼食を取りました。

 

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 午後は、2010年にJR貨物労組の皆さんが植樹した「民衆の杜西」を散策しようと考えていましたが、強い雨とカミナリの稲光が止まないため、意見交換を行い草刈りや森づくりの感想を出していただきました。

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「8年ぶりに来ました。仁平範義さんが活動している頃に木を植えました。サンデーモーニングを見て職場で話し合い、仲間と草刈りに参加しました。森びとの活動に若い人を連れてきたい。」「初めて参加しました。森づくりは人間の都合ではなく、森を見て、継続して取り組むことの大切さを学びました。」「草刈りは10数年ぶり。1番最初に植えたところが樹高15mを超えていた。森びとの皆さんの地道な活動で森がつくられてきた。自然がないと人間は生きていけない、職場の仲間を連れてきたい」など、次回は若い組合員の皆さんと一緒に森の手入れを行っていくことが述べられました。年2回の森作業を計画しており、次回は関東地本の皆さんが担当のようです。よろしくお願いします。

草に覆われていた幼木たちにとって恵みの雨となりました。JR貨物労組のリーダーの皆さんお疲れさまでした。

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 気候変動の影響を受け、豪雨、干ばつ、氷河の融解、海面上昇、山火事など世界中の人々が被害を受け命も奪われています。「森は友だち!」を合言葉に、地球環境と人間(生物)の命を大切にする心を育む「母なる森」づくりを行っていきましょう!

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 いのちを守る「天然水」の差し入れをいただきました。ありがとうございました。

 本日の森作業参加者は、永島さん、大野さん、済賀さん、本間さん、JRFUから税田さん、梶村さん、癸生川さん、吉井さん、菊田さん、中島さん、事業協会から斎藤さん、筆者・清水でした。

(報告:清水卓)

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