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2024年12月 8日 (日)

「第9回エコ散歩」で師走の明治神宮を歩きました!

12月7日(土)はエコ散歩で、前回に引き続き、明治神宮を歩きました。ご存じの通り、この明治神宮の森は100年前に人の手で作られた森ですが、一木一草たりとも持ち出すことは禁じられ、折れた木や落ちた葉はすべて森に戻すことになっています。この時期は落葉も大量にありますが、それらがすべて分解され、森に還っていくのですから、自然の力は凄いですね。葉を集めてゴミに出すことが実に無意味なのだということが良く分かります。

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森に入ると街の喧騒がふわっと消えて、人々の歩く音と、少しの会話の声が、鳥の声に満たされます。やはり少し気温は下がりますね。少し前までは都内ではまだイチョウも色づかないと聞いていましたが、常緑の森の中に所々赤や黄色の葉っぱが青空に美しく映えていました。

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この日の参加者は20名。森の案内は、今回も森びと植生アドバイザーの中村幸人先生です。この時期ですので紅葉の仕組みからスタートです。落葉する木々の奥深いしくみについてわかりやすく説明してくださいました。

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今回は、人数も多く、明治神宮という場所がら大声を出すわけにもいかないため、FMラジオを全員に配り、それをトランシーバーのように使って先生の話を聞きました。少し離れてしまうともともとの周波数から送られてくるアニメ音楽が聞こえてくるおまけつきです。道すがら見つけた木々を一本一本解説してもらえるので何とも嬉しい限りです。

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クスノキは九州に植生があるものの、はっきりした出自がわからない木だと言います。船の材として有用で液果で鳥によって至るところに運ばれるものの、明治神宮では実生はありつつなかなか次の世代を作れないのだとか。この地には合わない木なんですね。タブノキ、シラカシ、アラカシ、ツクバネガシ、ケヤキ、エノキ、ムクノキ、ヤシ、モチノキ、ネズミモチ、サザンカ、サカキ、ヒサカキ、チャノキ、ヒノキ、イチョウ。このほかにもたくさんの木本、草本類の話がありました。これだけの種類の木々があるというのですから実に豊かな森なのでしょう。

Pc074617_2イイギリの実がついていました

今回もリピータで小学2年生の女の子とそのご家族が参加てくださいました。縦横無尽に森を楽しんでくれていて、みんなを笑顔にしてくれました。お馴染みの「宝さがしビンゴゲーム」は史上最ムズでしたが、美味しいドングリも見つかったし、松ぼっくりも、ふ〇〇う(笑)も見つけられたので良かったですね!土壌動物を見るミニ企画でも興味津々に観察してくれていて、準備しがいがありました。解説は少しだけ難しかったかもしれませんね。

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今回も前回と同様、原宿駅前の鳥居から北参道に入り、本殿をぐるっと回り、西側の客殿の前で解散というコースとなりました。以下、皆さんから頂いた感想や気づきです。

・同じ場所を歩いても季節によって変わるし理解も深まる。また参加したいです。
・普段みているものも植物といろいろ関係があるのだと知った。
・植物をいろいろ教えてもらい面白かった。
・こんなに時間をかけて森を歩いたのは始めてだった。
・戦争があるとこういう豊かな森も一瞬で破壊されてしまう。
・人間はろくなことをしないけれど、こういう森を作ることもできる。
・100年で森ができる。鳥が種を運んでくる。感動した!楽しく学べた。

また今回のエコ散歩に初めて参加下さり正会員になってくださった方もいらっしゃいました。本当にありがとうございます。

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この日は同じ時間に「緑と空の神宮外苑ウォッチ」という集まりがありました。森びとのメンバーも参加していたと聞いています。内苑も外苑も、植物の大切さは変わりがありません。もっと森が大切に扱われる社会になると良いなと願います。

来年の森散歩は、20周年記念事業があるため一時休止します。再来年(2026年)にパワーアップしてまた開催しますので、その際にはたくさんの皆さまにご参加いただけたら幸いです。(運営委員会 小黒)

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