「第8回エコ散歩」で明治神宮100年の森を歩きました!
10月5日(土)はエコ散歩で、明治神宮を歩きました。予報がコロコロ変わった末、初めての雨の中での開催です。私たちにとっては生憎の雨ですが、森の植物たちにとっては慈愛の雨であります。
参加者を待つ間、傘の上にボトリと落ちてくるものがありました。スダジイの実です。まだ若干早いようですが、この明治神宮の森にも豊穣の秋が訪れてきているようです。
本日の参加者は18名。そして年齢は、、、0歳~7ウンさいという幅の広さです。駅すぐの鳥居の隣りの、常緑の木々の下から散歩をスタートしました。
森の案内は、今回も森びと植生アドバイザーの中村幸人先生です。明治神宮の成り立ちに軽く触れた後は、少し歩いては目の前にある森の特徴について、事細かく解説をしてくださいました。
話しは多岐にわたり、木々の名前や役割はもちろん、森の空間での住み分けや食物連鎖といった大きな視点での話もあり、話題は尽きません。森の登場人物たちはすべて役割があって、分解をしてお掃除をしたり、森の修復を担うものがあったり、よく見ると複雑な関係性の上で成り立っているのだとか。
ぽっかりあいた樹冠。木が倒れた跡です。
案内がなければ、この荘厳な森を見て、まだまだ発展途上だということに気づくのはなかなか難しいのではないでしょうか。
嬉しかったのは、前回参加してくれた小学2年生の女の子が、お母さんお父さんと、そして新たに3か月になる新しい家族と4人で参加してくれたことです。今回も「森の宝物」を探す「ビンゴゲーム」を楽しんでくれたようですが、雨の中だったのでちょっと見つけるのに苦戦するものもありました。森が大切だということをとてもよく理解していて、お友達と都内で森を守る活動をしているのだそうです。森びとも是非力になりたいですね。
それにしてもカラスウリをカラスにあげよう!なんて発想、私には思いもつきませんでした。脱帽です。
今回は原宿駅前の鳥居から北参道に入り、本殿をぐるっと回り、西側の客殿の前で解散というコースとなりました。皆さんの感想を簡単にご紹介します。
・楽しかった!有難うございました。
・森って人間にとって大切なんだなぁと思った。
・中村先生から森の見方を教えていただき、木は人間より凄いものだと感じた。
・森を壊すのは簡単だが、は壊したら戻るまで数百年かかる。森はできるだけ残していかなければならない。
・ウクライナをはじめ今、世界では戦争で自然が破壊されている。この明治神宮のあった場所もそう。日本も過去の戦争で自然が破壊され今も戻らない。人間は何と愚かなのか。自然、平和を守りましょう。
そして、今回栃木県から参加してくれた森びと・舎人(足尾・松木にある休憩所のスタッフ)の責任者、橋倉さんから、足尾でも「エコ散歩in足尾」を準備しているので、足尾にも来て欲しいと発言がありました。ちょっと遠いですが、ぜひ、足尾にも足を延ばしてみてください。
今回エコ散歩に参加くださった皆様、雨の中でしたが、本当にありがとうございました。
次回の9回エコ散歩は、再び明治神宮の森で12月7日(土)に開催します。東京では秋真っ盛りの時期、たくさんの皆さまのご参加をお待ちしています。(運営委員 小黒伸也)
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