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2024年8月の3件の記事

2024年8月28日 (水)

土のう袋に命の重さを感じ、台風への備えに汗を流しました。

 8月27日(火)、足尾の天気は曇り、8時50分の気温は24℃と涼しさを感じます。先週土曜日の午後に松木郷は豪雨に見舞われ、「遊働楽舎 みちくさ」と森びと広場に泥水が流れ込みました。西側の沢(砂防ダム)から道路の下を通り松木川に水を流すパイプが泥で詰まり濁流となって道路を下ってきたようです。道路にはその跡が残っていました。

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 昨日、沢(砂防ダム)を管理する国交省足尾砂防事務所に橋倉さんと済賀さんが豪雨被害の状況を報告に伺い、復旧のお願いをしました。みちくさオープンの準備を終え、打ち合わせ前に橋倉さんにその時の状況を聞きながら水源の沢を確認に向かいました。

 大きく崩れているのかなと想像していましたが道路が復旧し、下側のパイプから勢いよく水が流れ、沢の側から見ると用水パイプが右肩上がりに並び、増水しても対応できるように整備されていました。

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Dsc02688   台風10号の接近もあり、事前に加賀さんとみちくさの土台を濁流で削られないように土嚢で守ろうと打ち合わせをして準備をしてきたので、足尾砂防事務所の迅速な対応に驚きと同時に嬉しさがこみ上げてきました。沢でたむろしていた小鹿たちも喜んでいるようです。みちくさに戻り、橋倉さんから足尾砂防事務所所長にお礼を伝えさせていただきました。

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 その後、コーヒーを飲みながら打ち合わせを行い、大水が出た際の対策が具体化されるまでの間、出入口のある北側に土嚢を置き、泥水が床下の土台を流さないようにすることにしました。

 軽トラで沢に向かい、大雨で沢の道路わきに堆積した土砂を土のう袋に入れました。バケツを利用してバケツ一杯分の土砂を入れることにし、持ち上げるとずっしりと重く、軽トラに積むのも一苦労です。 汗が吹き出し水分を取りながら作業を行いました。まずは20袋つくり、みちくさの入り口前に運びました。

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Dsc02716   橋倉さんは入り口前に堆積した土を除去し、道路に流れてきた小石をまいてぬかるみにならないように整地しました。

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 みちくさの床下に大水が入り込まないように壁にしっかりと密着させて置き、西側の端から溝を掘り水の逃げ道を作りました。アッという間に12時になり昼食休憩をとりました。

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 午後は、大雨が降ると斜面上部から落石が発生し獣害柵が破られる「民集の杜北」の点検を行いました。獣害柵の外側を歩きながら点検すると柵の上部がところどころ折り曲げられ、足元の岩がひっくり返された跡があることからクマが出入りしていることがわかりました。春は桜の実、夏は桑の実やアリの卵、秋はクリやどんぐりの実など1年を通してオープンする「森のレストラン」のようです。

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 笛を鳴らしながら点検し、北側を歩くと落石が柵に当たり折れ曲がっている場所が数か所見受けられましたが、壊れているところはなく、曲がった柵を手で伸ばして仮修繕しました。

Dsc02864   北側の空を見るとジャンダルムから臼沢上空が黒い雲に覆われ、点検で歩いているうちにポツンぽつんと雨が降り出しました。本降りになる前にみちくさに戻り、室内の点検と戸締りをして帰路につきました。

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 本日の森作業参加者は、加賀さん、橋倉さん、清水でした。(報告:清水 卓)

 

2024年8月23日 (金)

足尾産・ブドウを目指した森の手入れ

 1ケ月振りの足尾・松木沢入り。今月から始まった森づくり20年後の森の手入れ日。

現地に集ってくれたのは20年間の森を育ててきた70歳代のシニアと森びと次世代の2人。その「シニア一期」が月一回現地に集い、育ててきた森(杜)の手入れをしていくスタート日。朝からモズとツクツクボウシ、ミンミンゼミの混声合唱が松木沢に響いていました。Photo 朝の天気は曇り、気温は25度でした。早速、森の手入れ内容の意見交換を行い、今日はブドウの苗木を植えて3年目を迎える来年のために、猿などの動物からすべての恵みを食べられないように柵を強化しました。是非とも足尾産のブドウを実らせたいと、作業方法には色々な声を出していただき、スムーズに設置しました。昼食前には終わりませんでしたが、シニア達からは「本日中に完成させよう」との声をもとに、昼食後1時間で柵を仕上げました。2

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5 朝のミーティングや昼食時の話し合いでは健康管理のことが話題になりました。特に、今年は多く目についているダニ、ヒル等から身体を守っていく防虫対策に対する先人の知識を振り返りました。また、健康管理では実行なき健康はありえないということが結論になりましたが、専門医師のアドバイスを受けた体力づくりの実行が大切さだということを共有したように思いました。6

P8232238森の手入れは、鎌田、松村宗、山本、本間、福原、済賀、午後から橋倉、そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2024年8月21日 (水)

一輪の花に心癒される森の手入れ

 8月20日(火)、足尾の天気は晴れ。9時の気温は25℃でさわやかな松木郷です。

 森作業集中日の今日は9名のスタッフ・サポーターが参加し、ホットコーヒーを飲みながら作業の打合せを行いました。ハチ対策の他に、クマの出没に警戒し、杜の入口に下げてある缶をたたき、ハンドマイクで警報音を鳴らしながら森に入ることを意思統一しました。

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 午前中は3班に分けて作業を行うことにし、1班は、松村宗雄さんがガクアジサイ7株とシャリンバイ5株を持参してくれましたので「こころの園」に植えることにしました。このシャリンバイは、10年ほど前に南相馬での観察の際に実を30粒ほど採取し自宅で育てられていたものです。生長した20株は南相馬市の森の防潮堤に植樹し、生長の遅い苗を大切に育て、今回足尾に持参してくれました。松村宗さん、大野さん、柳澤さんで植樹し、鎌田さんは園内の草刈りを行ってくれました。

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 2班は、「民集の杜西」内の、獣害防止柵で囲ってある「壬生北小学校」の植栽地内の草刈りです。木々は4mほどに生長していますが、補植した苗木があり、加賀さん、田城さん、本間さんが草刈りを行いました。草におおわれていた林内に風が通るようになりました。

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 3班は、「りんねの森」の土壌改良地のヤシャブシ抜き。北側に生えるヤシャブシの種が活着し、2022年10月に植えたサクラやモミジ、カツラ、クリなど苗木を覆いつくしてしまいました。ヤシャブシは空気中から窒素を吸収し自分の栄養に変えることが出来るため、あっという間に1m~1.5mに生長しました。このままではすべての植樹木が枯れてしまうため引き抜く作業を行いました。まずは坂口さん、清水で作業をスタートし、1班、2班の皆さんにも育樹作業が終わり次第、ヤシャブシ抜きに加わっていただきました。

2024514  2024年5月14日の土壌改良地の様子

Dsc02441 2024年8月20日、土壌改良地の幼木がヤシャブシに覆われた様子

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Dsc02511   数か月ぶりに「りんねの森」を見た皆さんは一様にヤシャブシの生長に驚いていました。密集して根が張っているため、引き抜くのも腰を低くして力を入れないと抜けず、誤って植樹木を抜かないよう慎重に行いました。気温も上昇し体力を使うため、休憩と水分補給を取り、土壌改良エリアの3分の2ほど作業を進めたところで終了し昼食にしました。

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 ぽつぽつと雨が降り出し、12時半ごろには本降りとなりました。午後の森作業が危ぶまれましたが、13時20分には雨がやみ青空が広がってきましたので、午後は「みちくさ庭」のヒガンバナの芽が出やすいように根の張った草抜きを行いました。庭には、夏水仙(ナツズイセン)が一本、淡いピンクの花を広げ、気持ちを和ませてくれました。来月の彼岸の頃にはヒガンバナの真っ赤な花が見れることを楽しみに庭の手入れを行いました。

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 2時半頃になると松木川源流のジャンダルム方面から黒い雲が垂れ込めてきたので、雨が降り出す前に作業を終了。道具を片付けていると大粒の雨が降り出しました。作業小屋の中は声が聞こえないほどになりましたが、終了ミーティングを行い雷が鳴り出す前に帰路につきました。

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 本日の参加者は、大野、加賀、松村宗、鎌田、本間、柳澤、坂口、田城、清水でした。

(報告:清水卓)

 

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