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2024年8月21日 (水)

一輪の花に心癒される森の手入れ

 8月20日(火)、足尾の天気は晴れ。9時の気温は25℃でさわやかな松木郷です。

 森作業集中日の今日は9名のスタッフ・サポーターが参加し、ホットコーヒーを飲みながら作業の打合せを行いました。ハチ対策の他に、クマの出没に警戒し、杜の入口に下げてある缶をたたき、ハンドマイクで警報音を鳴らしながら森に入ることを意思統一しました。

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 午前中は3班に分けて作業を行うことにし、1班は、松村宗雄さんがガクアジサイ7株とシャリンバイ5株を持参してくれましたので「こころの園」に植えることにしました。このシャリンバイは、10年ほど前に南相馬での観察の際に実を30粒ほど採取し自宅で育てられていたものです。生長した20株は南相馬市の森の防潮堤に植樹し、生長の遅い苗を大切に育て、今回足尾に持参してくれました。松村宗さん、大野さん、柳澤さんで植樹し、鎌田さんは園内の草刈りを行ってくれました。

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 2班は、「民集の杜西」内の、獣害防止柵で囲ってある「壬生北小学校」の植栽地内の草刈りです。木々は4mほどに生長していますが、補植した苗木があり、加賀さん、田城さん、本間さんが草刈りを行いました。草におおわれていた林内に風が通るようになりました。

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 3班は、「りんねの森」の土壌改良地のヤシャブシ抜き。北側に生えるヤシャブシの種が活着し、2022年10月に植えたサクラやモミジ、カツラ、クリなど苗木を覆いつくしてしまいました。ヤシャブシは空気中から窒素を吸収し自分の栄養に変えることが出来るため、あっという間に1m~1.5mに生長しました。このままではすべての植樹木が枯れてしまうため引き抜く作業を行いました。まずは坂口さん、清水で作業をスタートし、1班、2班の皆さんにも育樹作業が終わり次第、ヤシャブシ抜きに加わっていただきました。

2024514  2024年5月14日の土壌改良地の様子

Dsc02441 2024年8月20日、土壌改良地の幼木がヤシャブシに覆われた様子

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Dsc02511   数か月ぶりに「りんねの森」を見た皆さんは一様にヤシャブシの生長に驚いていました。密集して根が張っているため、引き抜くのも腰を低くして力を入れないと抜けず、誤って植樹木を抜かないよう慎重に行いました。気温も上昇し体力を使うため、休憩と水分補給を取り、土壌改良エリアの3分の2ほど作業を進めたところで終了し昼食にしました。

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 ぽつぽつと雨が降り出し、12時半ごろには本降りとなりました。午後の森作業が危ぶまれましたが、13時20分には雨がやみ青空が広がってきましたので、午後は「みちくさ庭」のヒガンバナの芽が出やすいように根の張った草抜きを行いました。庭には、夏水仙(ナツズイセン)が一本、淡いピンクの花を広げ、気持ちを和ませてくれました。来月の彼岸の頃にはヒガンバナの真っ赤な花が見れることを楽しみに庭の手入れを行いました。

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 2時半頃になると松木川源流のジャンダルム方面から黒い雲が垂れ込めてきたので、雨が降り出す前に作業を終了。道具を片付けていると大粒の雨が降り出しました。作業小屋の中は声が聞こえないほどになりましたが、終了ミーティングを行い雷が鳴り出す前に帰路につきました。

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 本日の参加者は、大野、加賀、松村宗、鎌田、本間、柳澤、坂口、田城、清水でした。

(報告:清水卓)

 

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