第5回総会が盛会し、森づくり20年目へ
6月22日(土)、東京都品川区の目黒さつきビル会議室において第5回総会を開催し、目黒さつきビル会議室とZoomによるオンラインを繋いで行いました。
13時、小黒運営委員の司会で総会が開会され、総会には正会員372名中258名の参加(委任状含)があり、会員の3分の1以上の参加を確認し、総会の成立が宣言されました。議長には神奈川県ファンクラブの木之下貴弘さんを選出し、議事進行が行われました。
主催者あいさつに立った桜井代表からは「今年1月1日に発生した能登半島地震。大変な犠牲を強いられた能登半島地震の住民の皆さんに、改めてお悔みとお見舞いを申し上げます。私も過日、能登半島の視察をしてまいりました。視察の案内していただいたのは珠洲原発を作らせない運動を長年にわたって支えてきた北野進さんという元県議でした。彼は「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」の団長でもあります。この命を守ることの大切さと原発とは共存できないということが、能登半島地震において改めて認識させられたと思います。原発が仮に珠洲市にできていたとすれば、大変な犠牲を出したであろうし、その先見性と愛郷心に基づいて原発を作らせない運動を支えてきた皆さんに改めて敬意を表したいと思います。」等、の話がありました。
以降、議事次第に基づき第1号議案:2023年度活動経過報告、第2号議案:2023年度収支決算報告、会計監査報告を行い、第3号議案:2024年度活動方針案、第4号議案:2023年度剰余金の処理、第5号議案:2024年度予算案が提案されました。
質疑では、4月から舎人となり、つながりを作っていく。シニアからタスキを受け継いでどう受け継いでいくのか活動をしながら勉強していく(栃木県・Yさん)、能登半島視察に行って、報道では報じられない現地の様子を五感で掴み取ってきた(栃木県・Fさん)、生物多様性が失われ、野生動物と人間の接触が増加していることや森林破壊やの開発など人間の活動が野生動物の生息地を奪い、彼等との軋轢が生じている。気候変動は昆虫の生息地や生態系に影響を及ぼし、その結果毛虫の増加に繋がっているのではないかと思う(宮城県・Hさん)、この19年間、森ともや企業・団体の皆さんのおかげで事業は成功し、豊かな森が出来てきた(東京都・Mさん)、今後具体的に20年後、30年後にどのよな森を作るのか、それを担うヒト・モノ・カネはどうするのか、必要のなくなった道具はどうするのか、一緒に考えていきたい(栃木県・Hさん)2021年11月にファンクラブを結成。若手の組織化が課題(神奈川県・Tさん)、中倉山ブナ保護の際に、希望のブナと親子の対面をすることが出来た。孤高のブナにはパワースポットとしてパワーをもらったり、どんなに厳しい条件でも人間は生きるしかないと言うことを伝えている(茨城県・Sさん)、環境省の水俣病被害者に対する対応はひどい。人の心が病んでいる。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭に参加し、1年目の職員が植樹リーダーとして頑張っていた。足尾の森を見てもらいたい(神奈川県・Yさん)、能登半島地震では、幸いなことに志賀原発は稼働していなかった。しかし、地域住民は道路の寸断などで10日以上孤立し、今もまだ不自由な生活を送っている方々がいる。13年前に南相馬市では東日本大震災と東電福島第一原発事故を経験した者として、安全神話から崩壊した今、本当に原発の再稼動が必要か、また新設は必要なのか?私は絶対にNOだ。(福島県・Iさん)、植樹などへの継続参加することで仲間も増えてきた。若い仲間をつくっていく(秋田県・Tさん)、足尾の森の活用として、通信制もしくは通信制サポート校の高校生へアプローチはできないか(栃木県・Tさん)、足尾の森をどの様に生かすのか、若い人に託すのかを考えている。人工物の世界と自然物の世界の違いを感じてもらいたい(栃木県・Yさん)木を植えることが地球に恩返し。初めは1人だったが仲間が増えている。里親植樹をした人が愛情かけた木がどれだけ生長したのか、無視した木はどうなったのかを草刈りをしに行く際に見てもらう(東京都・Nさん)、会場とZoomによるオンラインでの参加者と一体感を感じながら13名から発言をいただき、方針案を強化していただきました。
運営委員会からのまとめで清水副代表からは、「古河機械金属さんから借りている55,611㎡の土地に79,379本の木を植え、400人の方の酸素を供給している」、「今月7~8日に中村アドバイザーと森の調査に入った。宮脇方式で森をつくり、現在高木層と亜高木層ができている。次の課題は低木層と草本層が作られれば、本物の森になるということでした。皆さんと20年間森づくりをしてきて、一つ森の成長点に達した。今後どのように育樹活動をしていくのかを見ることができた」等の答弁がありました。
その後、第6号議案:運営委員、会計監査員の選任を提案し、全ての議案に満場一致で賛成をいただき、承認をされました。新たな体制については下記のとおりです
<運営委員会>
代 表 桜井勝延
副 代 表 清水卓
運営委員 井上康、大野昭彦、小黒伸也、小林敬、田城郁(新)
<会計監査員>
笹沼信男、梁島幹雅(新)
<アドバイザー>
大山寛恭(新)、川端省三、倉澤治夫、高橋佳夫、中村幸人、山崎 誠
◆退任をされました大山博延前運営委員、高橋よし子前会計監査員、大変ありがとうございました。
第5回総会に参加された正会員の皆さま、見守ってくれた賛助会員の皆さま、森ともの皆さま、そして活動を支えて下さったすべての皆さまに感謝申し上げます。森びとプロジェクトは今年度も、“山と心に木を植えて”いきます。
(報告:運営委員 小林敬)
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