「孤高のブナ」の子孫「希望のブナ」を植える
本日(4月29日)は、中倉山の孤高のブナ保護とこのブナの実生から育てた苗木(子孫)を植える日でした。朝6時過ぎ、足尾ダムゲート前にはボランティア3人が集っていました。ゲートキー担当の橋倉さんは急いでゲートを開けて集合場所に向かってもらいました。7時の集合ですが早めに集まってくれた方々の顔を見ていると、本日のイベントへの熱意が伝わりました。
駐車場では種と乾燥した土が混じった袋を受け取り、参加者は登山口に向かいました。登山口では、ブナの苗木が食べられないように用意した獣害ネット、それを支える鉄筋を背負って稜線へ歩き出しました。鉄筋は2,5メートル程あり怪我のないように慎重に荷揚げしました。「孤高のブナ」の子孫の苗木運搬担当の大津茂美さんは、途中休憩もしませんでしたが、慎重に枝を折らないように気を付けて一番先に稜線に到着してくれました。大津さん、ありがとうございました。
参加者41名が稜線に到着したのは10時30分過ぎでした。森びとスタッフの説明を受けた後、種と土が入った袋と那須拓陽高校生が持参してくた腐葉土を混ぜて、石ころだらけの地に張りつけました。
「孤高のブナ」に会いに来た親子が飛び入りでブナ保護に協力してくれました。 その後、孤高のブナの根の露出している部分に貼り付けました。
本日は5ℓの袋で46袋を参加者のみなさんのご協力で貼りつけることが出来ました。
その後、「孤高のブナ」から約50メートル南側の斜面に全員が移動しまた。
「孤高のブナ」は、煙害に遭って枯れていった木々たちの悲鳴と廃村に追い込まれた松木村村民の悲しさ、悔しさそして怒りを幹に宿している”無言の語り木”です。今は、温暖化による異常気象に耐え抜き、二度とこのようなことをしてくれるなという人間へのメッセージを発信していると思います。しかし、雷雨や猛暑と乾燥、雪解けによって土砂が流されようとしていますが、負けるものかと踏ん張っています。このDNAを持つ子孫(苗木)を近くの地に植え、そのメッセージを将来世代に伝えてほしいと願い、日光森林管理署のご指導のもとに幼木を植えることにしました。実生を育てていただいた松村宗雄さんと日光森林管理署の徳川浩一署長でその幼木を植えて頂きました。
その後は、鉄筋を打込み、獣害ネットを固定する作業を参加者の皆さんの協力で完成させることが出来ました。
最後のセレモニーでは、森びと副代表の清水さんからこの幼木を「希望のブナ」と命名したいとの提案があり、参加者が希望のブナ!希望のブナ!希望のブナ!と唱和し、本日植えたブナは参加の総意で「希望のブナ」と命名されました。その後、昼食をとって下山しました。全員無事に登山口に到着しました。
「孤高のブナ」の命をつなぐ活動にご協力をいただきありがとうございました。この「希望のブナ」を皆さんと一緒に見守っていきたいと思います。(報告者:済賀正文)
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