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2021年10月の34件の記事

2021年10月22日 (金)

日常の生活を自然界から振り返えりました

 先月(9月)、日帰りで足尾に入り、久しぶりの森作業で痛感した足腰の衰え。現地のスタッフに面目ないと思いながら、緊急事態宣言が解除されたので、巣ごもり状態の日常から少しでも脱出しようと近くの公園に行ってきました。Photo つくば市にある「赤塚公園」はアカマツの林があり、その周りにはイチョウ、桜、楓、木犀なども植えてある大きな公園です。しかも、植物園的な景観を造ってあるので、「楓の丘」、「花の森」、「水辺の森」、「野草の丘」を散策しながら植物の観察ができます。Photo_2 Photo_3 水辺には、鴨たちに混じって頭の白色の鳥がいました。「バリケン」という南米産の「野バリケン」が野生化したものとかで、全身が黒っぽく、顔面は赤く、頭は白色をした大きさはニワトリほど。初めて見たので、カメラのシャッターを押しました。Pa140003   私たちの森づくり(上下写真)Pa140004 後で分かったことは、沖縄ではこの鳥を観音アヒルと呼び、食用にもしているそうです。この日は10月だというのに気温が29℃の真夏日でした。季節に敏感な木々や植物たちも戸惑っていると思いながら公園を後にしました。(茨城県FC:仁平範義)

2021年10月21日 (木)

渡良瀬川にかかる虹が「里親植樹」を応援!

 昨日10月20日(水)の足尾の朝は、霧が立ち込め森びと広場の9時の気温は11℃でした。徐々に晴れ間が広がり、ゲート担当をしていた橋倉さんから、「足尾ダム周辺に虹が出ていた」と報告があり、林子さんが、撮影した渡良瀬川にかかる虹の写真を見せてくれました。

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 10月が今年最後の「第6回里親植樹」となります。9時10分から済賀スタッフが入れたコーヒーを飲みながらミーティングを行い、本日の作業打ち合わせを行いました。今日は差し入れが多く、橋倉さんから“おかきの詰め合わせ”、柳澤さんから“栄養ドリンク”、唐澤さんからはハートの形のおせんべい「きのどくな」。富山方言で“ありがとう”という意味だそうです。筆者清水からは“牛タンせんべい”です。森作業に力が入ります。

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 66名の皆さまから里親植樹の申し込みをいただき、95本の苗木を臼沢西の森に植樹します。渡良瀬川源流の森が元気になります。

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 外は晴れているのですが、作業小屋の屋根に雨の当たる音が聞こえはじめ「天気雨」での作業スタートとなりました。

 軽トラック2台に道具と苗木を載せ臼沢西の森に出発しました。「臼沢の森第2ゲート」前から背負子に苗木を入れたネットを載せ、植樹地に運びました。久しぶりに唐澤さんが森作業に参加し、苗木の重さを感じながら足取り軽く運び上げてくれました。

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 植樹地に到着し、済賀スタッフの指示で苗木を配り植樹が開始されました。苗木の根が伸びるようにスコップで穴を掘り、黒土と植樹地の砂土を混ぜ土壌をつくります。柔らかくなった土壌にポットを外した苗木を植え優しく押さえ、幹が風で振られないように篠竹に麻ひもで縛りました。

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 時折、松木沢上流から強い風が吹き、小雨が横から降りつけます。天気予報では「木枯らし1号」が吹くと伝えていましたが、普段から風が吹き抜ける足尾にも「冬の足音」が近づいているようです。 

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 無事すべての苗木の植樹を終え、集合写真撮影。食料の少なくなる冬は、動物たちが食べ物を求め植樹地に入り込みますので、点検を怠らず育樹活動を行っていきます。

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  下山後は、森びと広場、みちくさ、松木の杜の桜の樹皮を守るために巻いていた獣害ネットがきつくなっているので、ネットの交換とネット内で幹から伸びた横枝を選定しました。

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 昨年、松木の杜に植えた桜の木には肥料、炭などを根の周りに撒きました。15時を過ぎ作業に区切りを付けて後片付けをしました。 

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 11月から始まる臼沢の森の階段補修についてミーティングを行い本日の森作業を終了しました。久しぶりに森作業に参加した唐澤さんからは「仕事に集中させていただき、2年半ぶりに足尾の森作業に参加しました。離れていても足尾の森はどうしているかなと気にしていました。来年はシーズンに1度は参加したい」と抱負が述べられました。

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  2021年里親植樹に申し込んでくださった皆様に心より感謝申し上げます。冬は足尾の動物たちの食べ物が減り、幼木や樹皮を食べ命をつなぎます。足尾のスタッフ・サポーターが獣害柵や林内の樹木の点検を怠らず育樹活動を行っていきます。2022年の里親植樹への参加をお待ちしています。

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 本日の参加者は、鎌田さん、橋倉さん、松村宗雄さん、大塚さん、山本さん、福原さん、加賀さん、済賀さん、柳澤さん、林子さん、唐沢さん、そして、筆者でした。

(報告:清水卓)

 

2021年10月19日 (火)

半年間続けた今年最後の里親植樹準備が整いました

 本日(19日)の足尾・松木の朝の気温は8℃でした。長袖シャツの上にもう一枚の服を羽織って足尾入りしました。どんよりとした曇りの天気の下で、雌を呼ぶ雄鹿の声に誘われながら作業小屋の薪ストーブに火を付け、冷えた身体を温めました。Dsc05949 明日は半年続けてきた里親植樹の故差し最後の日。その苗木は加賀スタッフが運び入れるので、苗木の到着までをのんびり過ごしました。加賀さんは11時頃に到着、早速、作業打ち合わせを行ない、早い昼食をとりました。Dsc05950 まずは、軽トラにスコップを積込み、現場に向かい、雨が降っても道具が濡れない対策をしました。苗木は、植える場所ごとにネットに入れ、軽トラに積込みました。Dsc05951 ひと段落したところで、作業小屋の入口の床が朽ちている板を新しい板と交換し、ゴミや泥を持ち込まないようにネットも張りました。その後、明日の里親植樹の最終打ち合わせを行ない帰路に着きました。Dsc05952本日の作業者は、加賀さんと筆者でした。(報告:済賀正文)

林野庁に「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」に関する要望書を提出

本日10月19日は、林野庁を訪問し「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」に関する要望書を天羽隆林野庁長官に提出しました。

Dsc00816 【織田央林野庁次長に要望書を手渡す】
  日本をはじめ世界各国で気候変動による異常気象が発生し国民の暮らしが脅かされています。今年8月9日、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は第6次評価報告を公表し、「温暖化は人間活動によるもの」と断定しました。国連のアントニオ・グデーレス事務総長は「IPCC報告書は人類に対する警告だ。温室効果ガスの排出が地球を窒息させ、何十億もの人たちを差し迫った危険のもとにさらしている」と危機感をあらわにしています。いま、この地球上で生存を持続するためにはその基盤を健全にすることが世界中の人々の何よりも早く取り組まなければならない課題です。

Dsc00817【織田林野庁次長に要望書の趣旨を説明】

 私たちは温暖化にブレーキをかけられないかと栃木県足尾町の銅山跡地、岩手県八幡平松尾鉱山跡地、福島県南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」での森づくりを行っていますが、市民レベルの森づくりでは、急速にすすむ気温上昇にブレーキをかけることは出来ません。

Dsc00423【栃木県日光市足尾、渡良瀬川源流の松木での森づくり】

Dsc00708【岩手県、八幡平での森づくり】

  本日、森びとプロジェクトからは川端森林アドバイザー、清水運営委員会副代表、大野運営委員が訪問しました。お忙しい中、織田央(おりたひろし)林野庁次長、小坂善太郎林野庁森林整備部長、橘政行林野庁国有林野部長が面会して下さり、林野庁として取り組むカーボンニュートラルに向けた政策や私たち森びとプロジェクトの要望書に対する考え方をお聞きすることができました。

Dsc00820【小坂善太郎林野庁森林整備部長に要望書を手渡す】

Dsc00825【小坂森林整備部長より2050年カーボンニュートラルに向けたお話を伺う】
 世界各国が「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」に舵を切る中で、日本政府が目指す2030年度までに2013年度比46%削減目標達成に向けて林野庁としても「地球温暖化対策計画」を立案していることを伺いました。林野庁としては当初2%削減を目標としましたが、中長期的な森林吸収量の確保・強化を図り2013年度総排出量比約2.7%へと削減目標を高め、国民運動として10年間で1億本の木を植える計画など、温室効果ガス(CO²)を吸収する森をつくり育てるプロのお話を伺うことができました。

Dsc00831【橘政行林野庁国有林野部長に要望書を手渡す】

Dsc00829【橘国有林野部長より温室効果ガス吸収源の森の育成など林野庁の取り組みを伺う】 

 行政と市民が連携し、生存可能な地球基盤を守るために森を元気にする活動を推し進めていきたいと思います。お忙しい中、森びとプロジェクトの要望書提出に対応していただきました、林野庁の関係者の皆さまありがとうございました。

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<政府・林野庁への要望>

 1、政府、林野庁は、IPCC第6次評価報告書第I作業部会報告書を受け入れ、「2050年カーボンニュートラル」の具体案に以下を加えてください。

①世界の気温上昇を2040年までに1.5度以下に抑えられる日本の二酸化炭素排出量の削減目標を2013年度比50%以上に設定する。

②衛星解析から日本列島の炭素吸収基盤(カーボンシンク)に値する森林を抽出し、吸収する炭素量を明らかにするとともに、炭素吸収基盤を増やす目標を具体的に策定し、実行する。

2、政府、林野庁は「2050年カーボンニュートラル」の具体策として、自治体と国民の心がひとつになる行動を提案します。

①「全国CO2 削減デー」(仮称)を設けて、全国一斉にネオンを消す。さらに、化石燃料を燃焼する車を運転しない日を設け、実施する。

②国民に「エコ休暇」(仮称)を取得させ、全ての国民が大地の森と海の森を健全にする活動に「エコ休暇」(仮称)を活用する。

3、「カーボンシンク」(CO2の吸収量が排出量を上回る)に値する森林の拡大を図るために全国の経済林の見直しを進めると共に耕作放棄地、休耕田、荒廃地等に多様な生態系の森をつくるためにふるさとの木を植える。この事業では安定した雇用の場を確保する。この具体的な政策が国民運動の森づくりに繋がることを期待します。

①国民運動の森づくりの栃木県版として、日光市足尾町の足尾銅山跡地の治山、緑化が済んでいない地・荒廃地に木を植える県民運動を実施する。

②八幡平市松尾鉱山跡地(国有林)の土壌改良を行い、雪に耐えうる落葉広葉樹を植え、育樹活動を行う国民運動の岩手県版として森づくりを実施する。

 4、政府の脱炭素社会に向けたエネルギー政策は、原発に頼らず、森林生態系を破壊しない再生可能エネルギーによる脱炭素社会づくりを急いでください。自然環境を資本とする社会を目指し、生活上の差別や格差を国民に強いることなく、誰もが自然資源を共有でき、誰もが取り残されない脱炭素社会環境を整えてください。

 (報告:清水 卓)

2021年10月18日 (月)

生活の当たり前を振り返り、できる事をやる

 先日、近くの公園を歩くと大型台風の影響で緑色のどんぐりがたくさん落ちていた。Photo_5 地球温暖化の影響による異常気象は、人間や動食物に生存を阻むような時代に追い込んでいる気がする。この1年間だけでも、今までの気象レベルをはるかに越えた気温の変化、強風と大雨そして雷、巨大化する台風が発生し、各地で観測記録を塗り替える事態になっている。それによる災害の規模や範囲も甚大となり、今までに体験したことがない規模となり、私たちを脅かしている。人間が富と豊かさを求めた結果、自然環境を不健全にし、私たちの生存を危うくしている。Photo_6 以前、足尾の荒廃地で植樹を行って感じたことは、壊わした自然環境を甦らすためには想像を絶する時間と労働力そして財源がかかるということだった。それも人間だけの力ではそれは実現できないことであり、そこには土、微生物、草木と生きものたちの働きがなければならないことも学んだ。Photo_7 この当たり前な考え方が日常の生活のベースになれば、「地球温暖化STOP!」への道はきり拓けるのではないかと思う。大気中に溜まってしまった二酸化炭素をこれ以上多くしないことが求められている今日、今を生きる一人として、少しでも身近で何かできることをやっていきたい。Photo_8(神奈川県FC・城本和利)

2021年10月17日 (日)

静寂で秋寒の足尾・松木沢

 本日の8時30分の足尾の天気は雨で気温は11℃でした。昨日から足尾入りしている松井さんが早めにみちくさのストーブに火を入れてくれていました。めっきり朝夕は冷えてきましたので、大変助かりました。

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 今日の責任者である加賀スタッフより、今日の作業について説明がありました。2グループに分かれて作業を行うことになり、1グループ目(加賀さん、坂口さん)は20日に開催する里親植樹のために篠竹差しを、もう1グループ(松井さん、小西さん、阿部さん)は不用品の整理をしました。

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11 午後になると、風は強いですが、晴れ間が見えてきて作業日和となりました。

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15 1日静寂に包まれた時間となりましたが、途中からの秋晴れを見ることができたことや彩り豊かな秋が間もなくやってくることを期待し、閉舎しました。

 本日の放射線量は0.117μSvでした。(舎人:松井・小林)

2021年10月16日 (土)

雨天の中整理整頓をする!

 本日9時の松木沢渓谷は気温は16度で、霧が深い雨の終日で「みちくさ」を訪問する方はおりませんでした。

 東京FCの阿部さんの安全運転で筆者は東京府中を、5時20分に出発し途中から雨が降り出しましたが9時にダムゲートに無事到着した。すると朝早くから20日の里親植樹に使用する篠竹切り出しを終えた鎌田さんと橋倉さんと合流し入山することが出来ました。

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雨天の中で出来る作業について打ち合せを行ない、これまで皆さんの協力で進められた植樹・育苗などで出ましたごみ類を廃棄、処分を「うんしゅう亭」内で整理をすることにしました。

 

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 フレコンの中には、様々なものが入っておりゴミ収集車に1人でも積み込む事が、可能な大きさにカーター等を使い整理をしました。作業をしながら思うことは、フレコンに入れる際はゴミセンターに整理し搬出する人に、心を馳せ中味を確認し分別して頂ただければと思う。

 

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スムーズに作業が進み4袋のフレコンの整理が終わり、全部で6袋となりコンテナ周辺も片づける事ができました。今後鉄クズ等をスタッフの協力を得て、整理し搬出する準備を進めていきます。

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今日、整理整頓ができ達成感を得ることが出来ました。雨の中作業ありがとうございました。

Dsc_1320雨の雫で光輝くからたちの実 

本日の線量:0.104μsv/h   舎人:鎌田・松井 森作業:橋倉・阿部

 

2021年10月14日 (木)

旧松尾鉱山跡地に根を張り、色づき始めた八幡平の森を観察

 昨日10月13日に岩手県、秋田県、宮城県の東北3県ファンクラブ代表者に参加をいただき、八幡平の森観察を行いました。

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  岩手県ファンクラブの協力をいただき成田代表と内藤運営委員の自家用車に分乗して12時に盛岡駅前を出発。市内の天候は曇り、八幡平は山裾まで雲がかかっていました。

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 山道に入り霧雨に変化。雲の中を走り抜け植樹地の元山堆積場に到着しました。旧松尾鉱山跡地は、かつて硫黄鉱山として栄え、雲上の楽園と呼ばれた場所でした。元NPO法人森びとプロジェクト委員会みちのく事務所所長の田中さん、成田代表に案内をいただき、2006年から植樹が行われた森の観察を行いました。

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 道の両側は草が生い茂り、植樹地に向かうと、左側(東)には木々が森を形成し、大きく生長していました。ヤマハンノキやシラカバは10m程に、雪に耐えながら生長したミズナラやカツラは大きいもので6m程に生長していました。林内に入り観察すると、雪の重さで幹が曲がりながらも、太陽の陽を求め、上に伸びようとする木々の生命力に感動しました。

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 道の右側(西)の植栽地はまだ背丈が低く、雪に耐えながらも地上部の幹を生長させるために、みちのくの皆さんが開墾し土壌改良した植栽地にしっかりと根を伸ばしているように感じました。八幡平の紅葉はこれからですが、幼木たちは葉が紅く染まり秋の装いです。参加者は一足早い紅葉を楽しむことができました。

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 土壌改良をした植栽地には、鳥や風によって運ばれたアキグミやヤマハンノキの種が活着し、植樹した幼木よりも大きく生長していました。赤く熟したアキグミを口に入れると、酸っぱさと渋みが口内にひろがり、かすかな甘みが残りました。

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 田中さんより「雪深く、条件が厳しいところだから生長は遅いが、根がしっかり張れば幹も一気に伸びる」と木々の生長を見極め、辛抱強く育樹作業を行っている岩手県ファンクラブの仲間たちの苦労を話してくれました。

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 雨足も強くなり、1時間ほどで観察を終え下山しました。

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 観察会に参加した秋田県FCの大山事務長、宮城県FCの青田事務長から感想が届きましたので紹介します。

 「久々の八幡平でした。暫く訪れていなかったので、私たちが育て植えた苗がさぞかし育っているんだろうなと車の中で思いながら向かいました。それが率直な気持ちでしたが、訪れた植樹地は私と思っていたのとは真逆な姿に唖然としました。まあ、これが自然の厳しさ、現実なのかなとあらためて痛感しました。一方、ごく一部に木として立派に生長しているのを見て、感動を覚え、自然の厳しさも目の当たりにしました。地球環境がおかしくなっている今、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルに舵を切ると同時に、二酸化炭素を吸収する木々を植え育てる活動を進めないと、今の温暖化は止められないと思います。本当に私たちがやっていることは小さい事かも知れません。しかし大切なことだと思います。これからも私のライフスタイルとして植樹活動を実践していき、同時に森を愛する仲間を増やしていきます。」(秋田県FC:大山博延)

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  「数年間の植樹の積み重ねを感じることができました。木々の生長が遅いのは冬期間が長く雪に埋もれているからなのでしょう。植樹した木々の紅葉も美しく、しっかりと根づいていることを感じました。アキグミや栗等を食べに鳥や小動物が集まり、生態系豊かな森に生長した姿を見る日が待ち遠しく感じました。」(宮城県FC:青田隆弘)

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 気候変動によって豪雨災害が世界各地で発生し、多くの住民に被害をおよぼしています。2年前の10月12日に台風19号が東日本に上陸し、東北地方にも大きな被害を与えました。数十年に一度と言われた豪雨災害も、毎年のように私たちの暮らしを脅かすようになっています。各県ファンクラブの皆さんと共に、「いのちを守る本物の森」を育てていきます。

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 八幡平の森観察の準備に協力をいただきました、岩手県ファンクラブの皆さま、JR東労組盛岡地本の皆さまありがとうございました。昨日の参加者は、岩手県FC:成田さん、内藤さん、田中さん、秋田県FC:大山さん、高杉さん、宮城県FC:林さん、青田さん、森びと:大野さん、清水でした。

(報告:清水 卓)

福島県議会で採択された「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ」の取り組み

Photo_3 去る8日、福島県議会議長 渡辺義信さんより通知が届きました。それは先月21日付けで県議会へ請願した地球温暖化防止、「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」への取り組みを求めたことの結果でした。その請願は県議会で「採択」されました。Photo 今後は、県の温暖化防止の政策にどのように反映されるかです、二酸化炭素吸収に向けた県及び市主催の植樹祭の開催と県民への呼びかけ、人の命は大地と海の恵みで育まれているという旨の教育等がどのような形で政策として反映されるのか。私たちは注目し、その都度、協力してくれた県議会議員の皆さんと話し合っていきたいと思います。1 そして、南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」などの出会いを通じて、多くの市民との交流の場を設けて、次世代が持続的に生存できる地球を健全にしていきたいと思います。Photo_2Photo_4 県議会への請願提出に応援してくれた県FCの皆さんにお礼申し上げます。(福島県FC・斎藤章)

2021年10月13日 (水)

肌寒い秋雨の中、JR貨物で働く者たちが森づくり

 昨日(12日)は、JR貨物で働くJR貨物労組の組合員の皆さんが植樹しました。植樹と言っても、「臼沢の森」内に2年前に植えた300本が獣害にあい、ほぼ全滅しましたので、その補植を行ってくれました。Cimg0031 昨日の天気は残念ながら秋雨でした。早速、「雲集亭」内で歓迎の挨拶を行い、地球を元気にするぞ!と気勢を上げて現地に向かいました。森の入口に準備したあった道具や苗木を担ぎ、水が滲み込んで思い荷物を300段の階段を登り、現地に着いた時には汗だくになりました。Cimg0007 Cimg0010 Cimg0022 現場ではスタッフからの注意事項を訊いた皆さんは、仲間が植えている様子を確かめながら丁寧に植えていました。植えた249本の苗木には、組合員の思いや願いが濡れた手を通じてしみ込んでいるようでした。秋雨の肌寒い中でありましたが、獣害に向き合いながらの森づくりをしてくれた皆さんに感謝します。Cimg0012 12時半頃にはすべての苗木を植えることができました。下山途中、「臼沢西の森」の里親植樹会場に立ちより、里親植樹に申し込んだ皆さんは自分の苗木の育ち具合を確認しました。現場から見下ろす松木川沿いの景色に感動している方がいました。Cimg0044  昼食後は、「民集の杜」や松木村の歴史などを案内しました。昨日の最後は、交流を行いました。組合員からは、「枯らすわけにはいかない。また来年来たい」(Si)、「自然をもっと知りたい。また来たい」(Ni)、「森づくりは人づくりを継続したい」(Na)、「植えている時は愉しかった。植えた木が育つのを見たい。来年も参加したい」(Iw)、「人づくりのアプロ-チで連携していきたい」(Mu)、等の感想が述べられました。Cimg0055 昨日はハプニングが起こりました。それは私たちは自然に寄り添って暮らす心得を身をもって感じた場面でもありました。昼食を食べようと用意したパンやおにぎりが無くなっていました。「雲集亭」内のテーブルに置いておいたそれらが動物に食べられ、何も残っていませんでした。私たちは、何かを感じていただけたのではないかと思いつつ、注意事項として皆さんに知らせることができなかったことに反省しています。申し訳ありませんでした。Cimg0063 JR貨物労組の組合員の皆さん、肌寒い秋雨の中の森作業にご協力していただきありがとうございました。来春の草刈りでお会いできることを楽しみにしています。Photo 昨日の森びとスタッフ、サポーターは鎌田、松村健、山本、橋倉、済賀、加賀、大野でした。(報告・大野昭彦)

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