雨の中、みんなの想いを込めて桜植樹。
本日11日は、明日12日に開催を予定していた「日光城山・ふるさとの森づくり」の準備作業の日でした。しかし、梅雨前線が日本列島に停滞し、九州地方や岐阜県、長野県など各地で豪雨災害が発生し、関東でも大雨が予想されることから、参加者の安全を第一に考え明日の森づくりを中止と判断しました。
ですので、明日植樹を予定した桜の幼木を、参加予定だった皆さんの思いを込めて準備スタッフで植えることにしました。植樹地は、伐期を迎えた大和木材さんのヒノキ林皆伐後の斜面の一部分です。
暮らしを脅かす異常気象と新型コロナウイルスの脅威などの「複合災害」にブレーキをかけていくために、落葉広葉樹を植えることで、防災の役目や心を癒す憩いの森づくりが出来ればと考えています。本日は、城山のハイキングコースとなっている林道脇に6種類23本の桜を植えました。
桜の幼木は、森びとインストラクターで造園家の大塚さんが準備してくれました。春に長く花を楽しめるように開花時期が違う樹種を選定してくれました。
大塚さんは8時には集合場所の上板橋公民館駐車場に到着。準備スタッフ到着を待って、小雨の中で、桜の幼木23本を卸しました。
9時20分に参加予定の準備スタッフが揃い、作業打ち合わせを行いました。森びと栃木県ファンクラブ・加賀会長から「自分の体力に過信せず、休みを取り、怪我をしない様に心掛けてください」と70代のスタッフを気遣ったあいさつがされました。
9時30分、登山道入り口から一人2本の桜を待って階段を登り、植樹会場へ運びました。短い距離でも傾斜があり、息が上がります。
9時50分、現地での作業打ち合わせ、任務分担を決め作業を開始しました。先月の準備作業で目印を付けた篠竹の場所に穴を掘りました。ふかふかの腐葉土層の下は赤土、その下に黒土の土壌です。2mほどの幼木の根の張ったポットは40㎝ほどあり、穴を掘るのも一苦労です。
桜の幼木は種類の違うものを23か所に置きました。植えたあとは、動物による食害防止の幹ガードを撒き、幹が風で揺れると根が活着しないので、造園家・大塚さんの指導を受け3本の竹を添えて支えました。
足尾の森づくりのベテランスタッフの手にかかると植樹作業もあっという間です。11時20分には作業が終了し、記念写真をパシャリ。みなさんいい笑顔です。
道具の片付けをし、12時には下山を開始。公民館駐車場で終了ミーティングを行い、足尾に戻り作業を行うグループと帰宅する人に分かれて本日の桜の植樹を終了しました。
スタッフの松村宗雄さんが本日の植樹作業を振り返り、俳句を寄せてくれました。
『城山の 花(桜)を待ちわ(侘)び 植樹する』 宗雄
秋には自治会、育成会の皆さんや子供たちと「日光城山・ふるさとの森づくり」(落葉広葉樹の植樹)が開催できるよう植樹地の整備を行っていきます。
雨の中、高橋さん、大塚さん、小黒さん、鎌田さん、加賀さん、仁平さん、山本さん、橋倉さん、清水さん、松村宗さんお疲れ様でした。 報告・小川 薫
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