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2020年7月の23件の記事

2020年7月14日 (火)

旧松木村のお墓に手を合わせて森作業

今日の足尾は曇りでした。連日の雨で足尾ダムを流れる水の勢いがすごかったです。

P1040373 今日は14日、お盆です。日光市足尾町の町民の多くはご先祖様を供養します。町のお墓も新しい花が供えてありました。今日は、臼沢西の森に使う培養土が納入です。9時に8パレット、午後に8パレット着きますので、作業小屋に着いたら即作業になりました。

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Cimg9964 培養土を降ろす作業が終わると、いつものコーヒーを入れながら作業の打ち合わせ、責任者の鎌田さんから、花を持ってきたのでお盆だから松木村跡のお墓に備えて先祖を供養しようと提案があり、全員で3か所のお墓参りをしました。

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Cimg9970  蕎麦畑を見に行っていた松村健さんから、みちくさの庭の金網が破られていることとホースが外れて水が漏れているとの報告がありました。今日はトイレの汲み取りがあめので、汚水槽付近の周りに水路を作り雨が入らないようにすることにしました。

Cimg9976 大きくなったそば。秋が楽しみ。

Cimg9972 熊の仕業か?

Cimg9982 柵の補修は松村健、済賀、加賀が行いました。

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Cimg9984 ホースの修理は小川さんが行いました。

Cimg9985 汚水槽周りは鎌田さんが行いました。

12時半、2回目の培養土が到着。本日の分と明日の分が置けるように、周囲を整理しながら培養土を置きました。

Cimg9999 パレット降しの終了後、苗床の苗が草ボウボウになっているので、皆で草取りを行って本日の作業を終了しました。

Cimg0008 みちくさの庭は花が変わるがわりに咲いています。百合とバックの足尾キャニオンはとても良いロケーションを描いています。

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Cimg9991 本日の作業は、鎌田、松村健、小川、済賀、加賀(筆者)でした。

森に寄り添う暮らしを願って森の防潮堤づくり

 経済活動の自粛が解除された後のコロナ感染の世界的拡大の勢い、日本での勢いを聞くと鳥肌がたつほどの恐ろしさを感じます。その上、数年以上も続いている大雨による犠牲者と甚大な被害にも水の恐ろしさを感じています。大雨の災害は日本ばかりではなく、お隣の中国でも何百万人が避難せざる得ない被害状況集となっています。「想定外だ!」とは言っていられない事態が毎年起こっている人間社会で私たちは生活しています。

Photo  つい先日、横国大名誉教授・宮脇昭氏が推奨している森づくりが「地球環境保全の切り札に」という明るく大切な未来社会の生存基盤づくりの記事を読み、宮脇氏から指導を受けている私たちは自信と元気をもらいました。

1  南相馬市民の応援隊が推進している「いのちを守る森の防潮堤づくり」は、当初、津波から住民の命を守るためにということを中心に森を育ててきました。毎年2万本ほどの苗木を植え、今年10月の植樹祭で8年目を迎えます。今年からは、地球温暖化にブレーキをかける森づくりという意味を付加して活動を継続していかなければと思います。

Photo_2  一週間後には、そんな心がこもった苗木が森びと神奈川県ファンクラブから送られてきます。苗木は、6樹種(シラカシ、アカガシ、スダジイ、コナラ、エノキ、タブノキ)1447本で、JR東労組の組合員・家族が育ててくれたものです。

Photo_3  皆さんの願いがこもった苗木は、応援隊が大切に育て、「いのちを守る森の防潮堤」の主役に育てあげたいと思います。コロナ禍の影響で延期となった第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は10月に開催する予定です。皆さんとお会いできることを楽しみにしています。(応援隊・東城敏男) 

2020年7月12日 (日)

杜を吹き抜ける爽やかな風にあたって足尾の森作業

 雨の一日ではないかと心配していた本日(12日)。雨が降りそうで降らなかった午前中、午後は青空が見えていました。P7122190

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 今日の森作業は、松木の森に植えていたサクラが枯れてしまったので、7本のサクラを植えました。Photo

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Photo_3 その後、道端の老木となったヤシャブシが倒れそうになっていたので、歩行者に注意を払って老木を伐りました。チェンソーで伐り始めると荒廃地の土をつくる役目を終えたヤシャブシは一気に倒れました。これからは腐っていた幹や枝は土壌分解動物が土を作ってくれます。Photo_4

Photo_5 昼食に小屋に戻る途中、「みちくさテラス」で弁当を食べていたハイカーの皆さんにご挨拶。皆さんは、みどり市と桐生市から松木渓谷のハイキングに来た素敵な紳士淑女でした。爽やかな風を満喫しているようでした。Photo_6 午後は、植えたサクラの根が風で動かないように、竹で幹をガードしました。その後は、一輪車を使って渡る松木の杜入口の橋が狭く、渡るには足元が不安なため、渡り板を補充しました。Photo_7

Photo_8 今日は、風が爽やかでした。春に枝払い作業をしたので、風が木々を吹き抜けていました。その風はヒグラシの鳴き声も運び、杜の中はとても気が休まる贅沢な所でした。Photo_9 贅沢な気分を感じながらの一日でした。本日の作業は、橋倉、仁平そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年7月11日 (土)

雨の中、みんなの想いを込めて桜植樹。

 本日11日は、明日12日に開催を予定していた「日光城山・ふるさとの森づくり」の準備作業の日でした。しかし、梅雨前線が日本列島に停滞し、九州地方や岐阜県、長野県など各地で豪雨災害が発生し、関東でも大雨が予想されることから、参加者の安全を第一に考え明日の森づくりを中止と判断しました。

 ですので、明日植樹を予定した桜の幼木を、参加予定だった皆さんの思いを込めて準備スタッフで植えることにしました。植樹地は、伐期を迎えた大和木材さんのヒノキ林皆伐後の斜面の一部分です。

 暮らしを脅かす異常気象と新型コロナウイルスの脅威などの「複合災害」にブレーキをかけていくために、落葉広葉樹を植えることで、防災の役目や心を癒す憩いの森づくりが出来ればと考えています。本日は、城山のハイキングコースとなっている林道脇に6種類23本の桜を植えました。

桜の幼木は、森びとインストラクターで造園家の大塚さんが準備してくれました。春に長く花を楽しめるように開花時期が違う樹種を選定してくれました。

 大塚さんは8時には集合場所の上板橋公民館駐車場に到着。準備スタッフ到着を待って、小雨の中で、桜の幼木23本を卸しました。

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 9時20分に参加予定の準備スタッフが揃い、作業打ち合わせを行いました。森びと栃木県ファンクラブ・加賀会長から「自分の体力に過信せず、休みを取り、怪我をしない様に心掛けてください」と70代のスタッフを気遣ったあいさつがされました。

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9時30分、登山道入り口から一人2本の桜を待って階段を登り、植樹会場へ運びました。短い距離でも傾斜があり、息が上がります。

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9時50分、現地での作業打ち合わせ、任務分担を決め作業を開始しました。先月の準備作業で目印を付けた篠竹の場所に穴を掘りました。ふかふかの腐葉土層の下は赤土、その下に黒土の土壌です。2mほどの幼木の根の張ったポットは40㎝ほどあり、穴を掘るのも一苦労です。

 桜の幼木は種類の違うものを23か所に置きました。植えたあとは、動物による食害防止の幹ガードを撒き、幹が風で揺れると根が活着しないので、造園家・大塚さんの指導を受け3本の竹を添えて支えました。

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P7110556足尾の森づくりのベテランスタッフの手にかかると植樹作業もあっという間です。11時20分には作業が終了し、記念写真をパシャリ。みなさんいい笑顔です。

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Photo_12 道具の片付けをし、12時には下山を開始。公民館駐車場で終了ミーティングを行い、足尾に戻り作業を行うグループと帰宅する人に分かれて本日の桜の植樹を終了しました。

 スタッフの松村宗雄さんが本日の植樹作業を振り返り、俳句を寄せてくれました。

  『城山の 花(桜)を待ちわ(侘)び 植樹する』  宗雄  

 秋には自治会、育成会の皆さんや子供たちと「日光城山・ふるさとの森づくり」(落葉広葉樹の植樹)が開催できるよう植樹地の整備を行っていきます。 

 雨の中、高橋さん、大塚さん、小黒さん、鎌田さん、加賀さん、仁平さん、山本さん、橋倉さん、清水さん、松村宗さんお疲れ様でした。 報告・小川 薫

2020年7月10日 (金)

愛する家族のため、世界の人々のために、いのちを守る森づくりを!

 梅雨前線の停滞が長引き、九州地方や本州で豪雨被害が発生しています。
 気象庁は9日、活発な梅雨前線の停滞により北海道や沖縄を除く全国で少なくとも12日まで大雨が続く可能性があると発表しました。降り続く雨で各地の地盤が緩んでいるとして「次に大雨が降ればどこで災害が起きてもおかしくない」と警戒を促しています。
7月3日から9日午後5時までの総降水量は鹿児島、高知、和歌山各県で、1000m超、長野県で900mを超えるところがあるなど記録的な雨となっています。(7/10毎日新聞)

 この豪雨は川を増水させ氾濫。多くの住宅が水に浸かり、未明の増水によって犠牲者が多く発生しました。山の斜面の森や土壌は許容することのできる水量を超え、植林された樹木ごと土砂が崩れ落ち、山の麓の家屋に流入し住民が犠牲になっています。この痛ましい事態に胸が苦しくなります。被災された皆様にお見舞い申し上げると共に、犠牲となられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

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   【7月8日 毎日新聞】

 熊本県南部を襲った猛烈な雨は、九州を東西に横断するように停滞していた梅雨前線に、南西の東シナ海から暖かく湿った空気が流れ込み、西側の海上で積乱雲が発生。前線に沿って「線状降水帯」が形成されたことが原因だといいます。地球温暖化が進めば更に海水温が高くなり、豪雨災害のリスクが高まることは目に見えます。海水温の上昇は日本だけの問題ではなく、世界の問題です。

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   【7月8日 毎日新聞】

 二酸化炭素を大量に吸収し、地球温暖化の抑制に欠かせない存在として「地球の肺」と呼ばれる南米アマゾン川流域に熱帯雨林があり、その広さは550万平方キロにのぼります。  
 現在、そのアマゾンの森林破壊が加速しているといいます。「熱帯雨林の6割を占める南米ブラジルでは、新型コロナウイルス流行の影響で、環境保護当局の警戒が手薄になったすきを突いた違法な開発も加速しているとみられています。ボルソナロ大統領の環境軽視の姿勢が、違法な野焼きや森林伐採、鉱山開発などを助長しているとの指摘もあります。火災による消失も含め熱帯雨林の破壊は深刻さを増し、19年度の破壊面積は1万896平方キロに及び、過去11年間で最悪レベルに達した。」(6/28毎日新聞より)といいます。
 そして、昨年9月から今年1月に発生したオーストラリア火災では10万3千平方キロ(1/11時点、日本の国土面積の約4分の1以上の大きさに匹敵)にも及ぶ森林面積が消失しました。
 「自国ファースト」の結果は、自国民のみならず、世界の人々の生活を脅かせています。今こそ、地球温暖化ストップ!いのちの森づくりへ舵を切らなければなりません。

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 先日、小黒事務局次長からうれしいニュースが飛び込んできました。「ダボス会議」で知られる「世界経済フォーラム」の動画で、当会最高顧問の宮脇昭先生の森づくりが紹介されているということです。『気候変動の秘密兵器は小さな森づくり。宮脇の森は今ではヨーロッパ各地でも数多く作られているのだとか。世界に広がる森づくりの輪。日本の森づくりも負けちゃいられませんね。』と当会HP「森の風だより」で紹介させていただいておりますので、是非ご覧ください。

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 2004年宮脇先生と荒廃した栃木県・足尾銅山跡地の現場に立ち、「一番困難な場所で森づくりが出来れば世界のどこでも森づくりが出来る」と、「いのちを守る本物の森づくり」がはじまりました。40㎝ほどの幼木が現在では12mにも生長し、落石を防ぎ、降雨を葉で受け止め根で蓄え、水源涵養、土砂流出防備林として森の機能を発揮し、多様な生き物が暮らす森へと生長しています。

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 宮脇昭先生は著書『人類最後の日』の末尾に「今こそ、新しい科学、特に生態学的な自然観、知見をもとに、人類生存の母体としての緑—いのちの森―を足もとから、明日に向かって、共に学び、創って戴きたい。君のため、君の愛するご家族のため、日本人のため、七十億人を超えた世界の人々のために、本気で取り組む皆さんとともにいのちのある限り、私は続けます。」と記しています。

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 各県で活躍する森びとインストラクターの皆さん、森とものみなさん。自然災害を防ぎ、多くの人々の命を守るために、地球温暖化防止に向け、山と心に木を植えていきましょう。

理事・清水 卓

栃木県の森びとスタッフが「城山」に桜を植える

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 連日の雨、ちょっとの時間に雨が止むとニイニイゼミとヒグラシが鳴く足尾・松木村跡地。松木側から吹く風は爽やかに感じる。早いもので蕎麦の花が咲いた。白く小さな花が心を和ます。2 夕方になるとガビチョウが囀る足尾町上間藤の木の上。縄張りを気にしているのか、鳴き声は非常に大きい。雨が降っていると鳴き声は聴こえないが、雨が止むと鳴きだす。Photo 東京都のコロナ感染は拡大中で今日は243名が感染していたという。そんなわけで明後日の植樹は県外の人には遠慮してもらう、と主催者の森びと栃木県ファンクラブから連絡が入った。明日、県内に住むスタッフが23本の桜を日光市上板橋の「城山」に植える。Photo_2 経済活動の自粛、うつさない、うつらない行動が求められている。(理事・高橋佳夫)

2020年7月 9日 (木)

森びと魂と情熱を燃やし続けて秋田から森づくり

 森びと事務局のみなさま、仕事の合間の森づくりボランティア本当にお疲れ様です。

P6011741  足尾の森はシニアの頑張りが何よりの成果です。草を刈り、獣害防護フェンスの見回り、補強を一年中手を掛けてくれています。私もそんなシニアになりたいと思います。

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シニアの集い

 八幡平の森は「みちのく」の若手の献身的な森づくりでひと段落しましたが、秋田の我々は「みちのく」の仲間たちと話し合いを積み重ね、森づくり活動を続けていきます。

P7286662  九州地方から信州地方にかけての豪雨災害に市民は震え、犠牲者もでています。本当に気の毒なことでお悔やみ申し上げます。確実に地球環境は異変が起きているようです。このような気持に起てるのも森びとで学んだからこそです。

Pa057051  15年間で培った森びと魂と情熱は新たな組織になっても消えることはありません。益々、皆様と“山と心に木を植える”活動を続けます。(秋田ファンクラブ・船木藤典)

2020年7月 8日 (水)

毎年起きる大雨から命を守るために根本的な対策を

 新型コロナウイルス感染は100名以上の感染者(東京都)が出ています。数十年に一度の記録的大雨では多くの方々が被災され、50名以上の方々がお亡くなりました。謹んでお悔やみを申し上げ、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

Img_2000 「50年に一度の大雨」とか「記録的な大雨」ということは何度も耳にしています。大雨の第1の原因は地球温暖化であると思います。海から大量に蒸発する水分が積乱雲となり、それが冷やされて大雨になっているのではないでしょうか。

P1050067  梶山通産大臣は3日、2030年度までに非効率な石炭火力発電所100基程度を休廃止させ、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの普及に向けて、新たなルールを検討するとの考え方を示しました。

P1050068  環境NGO気候ネットワークは、「非効率の石炭火力発電所の9割を2030年までに休廃止するが、新設を止めるわけでもないし、効率のいいものは維持するということなので問題である。現在の26基の石炭火力発電所を維持し、建設中の新規石炭火力発電所16基も認めるということ。2030年度以降も3000万キロワット以上の運転を容認することになる。パリ協定の目標は本来2030年度まで石炭火力ゼロでなければならない」(東京事務所長・要旨)。

Img_2136  私もこの指摘に同感です。フクシマ原発事故周辺に住む筆者にとっては、大雨による放射能汚染水被害が不安であり、エネルギーの原発依存からの脱却を望みたい。森の防潮堤の木々の機能に期待を込めて、生活のひとつにある森づくりに気合を入れていく。世界のトレンドになっているSDGs(持続可能な開発)に逆行する政府の政策は私たちを「気候難民」にするかのようだ。(理事・岩橋 孝)

2020年7月 5日 (日)

花の蜜をいただく御礼に受粉。足尾の森で命をつなぐ自然の営み。

本日は7月5日(日)、9時の気温は24℃と高めですが、梅雨前線の影響で足尾の天気は終日曇り空でした。新型コロナウイルス感染が日本全体で再拡大し始めた影響も重なり、日光・足尾方面に向かう車も少ないようです。
久しぶりの舎人担当となり、森ともとの出会いを楽しみに遊働楽舎(愛称:みちくさ)をオープンしました。

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森ともの来舎を待つ間、高橋副理事長と共に、“みちくさ”周辺の草刈りを行いました。刈り払い機の刃を新品に取り換え、作業に取り掛かりました。草むらの下には石が隠れているので、刃が当たると撥ねられ危険なため慎重に草刈りを進めました。刈ったあとには、若草の青臭いにおいが漂います。午前中に来舎する森ともはいませんでしたが、道路南側の草を刈ることができました。

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 昼食後の休憩時間に“みちくさの庭”の花を観賞しました。花の蜜を求め、たくさんの蝶が群がっています。花の蜜を提供する代わりに受粉を手伝ってもらう植物の知恵です。実が熟すと鳥がついばみ、フンと共に種を排出し、移動できない植物の遺伝子をつないでいきます。松木の杜や民集の杜には鳥や動物たちが運んだ種子が芽を出し、杜を形成する一員となっています。

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 午後は道路北側の草刈りを行いました。予定したエリアの草刈りが終了し、一息ついているとカメラを担いだ男性が寄ってくれました。先月も友人と来舎してくれたd.ofujiさんです。奥日光の河川や湖の水質調査を行っている技師で、動物の観察や水生生物の観察を趣味に持ち、奥日光や足尾エリアの動物たちを撮影しているとのこと。足尾には2014年から足を運んでいるそうで、今日はクマを撮影出来たようです。「森の多い奥日光では見える動物が少ないが、足尾は生き物を多く見ることができる」と森の形成と動物たちの棲息の違いを教えてくれました。また、水質調査を本業としていることから、「新型コロナウイルス感染拡大防止に取り組んだ期間の水質はきれいになった。」と教えてくれました。

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 日光白根方面の山々の木々は、太平洋沿岸の工場などから排出されるガスが風で運ばれ、“酸性雨”となって木々を枯らす現象を起こすことが知られていますが、新型コロナウイルス感染拡大により工場等の操業がストップした影響が自然界に表れたのではないかと推定します。地球温暖化によって降雨量が増え災害を引き起こしていることも人間の経済活動の結果だと思います。温暖化ガス(CO2)を吸収し酸素を供給してくれる森を元気にし、生物の命を育む森と生きる「新しい生活様式」にシフトしなければなりません。

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 15時50分頃、松木渓谷方面からカメラマンの田口さんが戻ってきて、日光・足尾に生息する鳥や動物たちの話しで盛り上がりました。そして、臼沢の森を眺めていると斜面上部の右の方で、お尻の白い動物が動いているのが見え、高橋副理事長が望遠鏡で確認すると、シカが3頭、草を食んでいました。周りのヤシャブシの森に比べ、臼沢の森にはコナラ、モミジ、ミズナラ、サクラ等々、メニューの多い「大衆食堂」ですからシカも食べ放題です。4月末に獣害柵の点検・補修を行いましたが、地震も多いので落石も考えられます。早急に獣害柵点検に入りたいと思います。

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 “みちくさ”横のベンチ周りの草もきれいに刈り取りましたので、ベンチに座りコーヒーでも飲みながら森の鑑賞はいかがですか。森ともの皆さんのお越しをお待ちしております。

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本日の放射線量 0.122μsv/h、舎人は高橋、筆者清水でした。

日光城山の森づくり、サクラ植樹の準備着々と進む

今日(7/5)の足尾は曇り空、足尾キャニオンは見えていますが、今にも雲が降りて煙ってきそうな天気でした。

Cimg9936 今日の作業は、先週打ち合わせた通り、日光市上板橋地区城山の森づくりの第一弾として、来週12日にサクラを植えるための資材や道具類を足尾から現地へ運ぶことです。木を支えるための竹、獣害対策としての幹ガード、その他針金やスコップ、唐鍬などを小柴さんの軽トラと私(加賀)の軽ワゴン車に積み込みました。今日は、栃木県内の有料道路が無料開放しているので、日光道を経由し土沢インターから現地へ向かうことにしました。

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Cimg9938 現地へ着くと雨が降って来そうな天気なので休憩も取らずに、即、資材を運ぶことにしました。私は病み上がりなので、息が上がって休憩を入れながら登りました。あとの皆さんは、さすがに百戦錬磨のツワモノです。両肩に重い荷物を担いでスイスイ登っていきました。

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Cimg9942 運び上げた資材は、ブルーシートをかけてハイカーの邪魔にならないように寄せて置きました。

Cimg9944 一人が2往復で資材は運び終わりました。スコップ類の道具は12日の参加者に持って貰うことにして加賀の軽ワゴンに積んだままにすることにしました。

ひと段落し上(植樹地)で休んでいると、鎌田さんの「山の仲間」の方が偶然に下山してきて、10月の「植樹祭」への参加を呼びかけたり、中倉山に行ったということで、ブナの様子やロープは外されていなかったと聞くことができました。ひとしきり山談議に花を咲かせていました。

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Cimg9949_2 下山して、遅い昼食を取り雨もポツポツと降ってきたので、今日の作業はかなり早い時間ではありましたが終了としました。今日のスタッフは、鎌田さん、小川さん、小柴さん、筆者は加賀でした。

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