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2020年7月の17件の記事

2020年7月11日 (土)

雨の中、みんなの想いを込めて桜植樹。

 本日11日は、明日12日に開催を予定していた「日光城山・ふるさとの森づくり」の準備作業の日でした。しかし、梅雨前線が日本列島に停滞し、九州地方や岐阜県、長野県など各地で豪雨災害が発生し、関東でも大雨が予想されることから、参加者の安全を第一に考え明日の森づくりを中止と判断しました。

 ですので、明日植樹を予定した桜の幼木を、参加予定だった皆さんの思いを込めて準備スタッフで植えることにしました。植樹地は、伐期を迎えた大和木材さんのヒノキ林皆伐後の斜面の一部分です。

 暮らしを脅かす異常気象と新型コロナウイルスの脅威などの「複合災害」にブレーキをかけていくために、落葉広葉樹を植えることで、防災の役目や心を癒す憩いの森づくりが出来ればと考えています。本日は、城山のハイキングコースとなっている林道脇に6種類23本の桜を植えました。

桜の幼木は、森びとインストラクターで造園家の大塚さんが準備してくれました。春に長く花を楽しめるように開花時期が違う樹種を選定してくれました。

 大塚さんは8時には集合場所の上板橋公民館駐車場に到着。準備スタッフ到着を待って、小雨の中で、桜の幼木23本を卸しました。

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 9時20分に参加予定の準備スタッフが揃い、作業打ち合わせを行いました。森びと栃木県ファンクラブ・加賀会長から「自分の体力に過信せず、休みを取り、怪我をしない様に心掛けてください」と70代のスタッフを気遣ったあいさつがされました。

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9時30分、登山道入り口から一人2本の桜を待って階段を登り、植樹会場へ運びました。短い距離でも傾斜があり、息が上がります。

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9時50分、現地での作業打ち合わせ、任務分担を決め作業を開始しました。先月の準備作業で目印を付けた篠竹の場所に穴を掘りました。ふかふかの腐葉土層の下は赤土、その下に黒土の土壌です。2mほどの幼木の根の張ったポットは40㎝ほどあり、穴を掘るのも一苦労です。

 桜の幼木は種類の違うものを23か所に置きました。植えたあとは、動物による食害防止の幹ガードを撒き、幹が風で揺れると根が活着しないので、造園家・大塚さんの指導を受け3本の竹を添えて支えました。

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P7110556足尾の森づくりのベテランスタッフの手にかかると植樹作業もあっという間です。11時20分には作業が終了し、記念写真をパシャリ。みなさんいい笑顔です。

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Photo_12 道具の片付けをし、12時には下山を開始。公民館駐車場で終了ミーティングを行い、足尾に戻り作業を行うグループと帰宅する人に分かれて本日の桜の植樹を終了しました。

 スタッフの松村宗雄さんが本日の植樹作業を振り返り、俳句を寄せてくれました。

  『城山の 花(桜)を待ちわ(侘)び 植樹する』  宗雄  

 秋には自治会、育成会の皆さんや子供たちと「日光城山・ふるさとの森づくり」(落葉広葉樹の植樹)が開催できるよう植樹地の整備を行っていきます。 

 雨の中、高橋さん、大塚さん、小黒さん、鎌田さん、加賀さん、仁平さん、山本さん、橋倉さん、清水さん、松村宗さんお疲れ様でした。 報告・小川 薫

2020年7月10日 (金)

栃木県の森びとスタッフが「城山」に桜を植える

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 連日の雨、ちょっとの時間に雨が止むとニイニイゼミとヒグラシが鳴く足尾・松木村跡地。松木側から吹く風は爽やかに感じる。早いもので蕎麦の花が咲いた。白く小さな花が心を和ます。2 夕方になるとガビチョウが囀る足尾町上間藤の木の上。縄張りを気にしているのか、鳴き声は非常に大きい。雨が降っていると鳴き声は聴こえないが、雨が止むと鳴きだす。Photo 東京都のコロナ感染は拡大中で今日は243名が感染していたという。そんなわけで明後日の植樹は県外の人には遠慮してもらう、と主催者の森びと栃木県ファンクラブから連絡が入った。明日、県内に住むスタッフが23本の桜を日光市上板橋の「城山」に植える。Photo_2 経済活動の自粛、うつさない、うつらない行動が求められている。(理事・高橋佳夫)

2020年7月 9日 (木)

森びと魂と情熱を燃やし続けて秋田から森づくり

 森びと事務局のみなさま、仕事の合間の森づくりボランティア本当にお疲れ様です。

P6011741  足尾の森はシニアの頑張りが何よりの成果です。草を刈り、獣害防護フェンスの見回り、補強を一年中手を掛けてくれています。私もそんなシニアになりたいと思います。

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シニアの集い

 八幡平の森は「みちのく」の若手の献身的な森づくりでひと段落しましたが、秋田の我々は「みちのく」の仲間たちと話し合いを積み重ね、森づくり活動を続けていきます。

P7286662  九州地方から信州地方にかけての豪雨災害に市民は震え、犠牲者もでています。本当に気の毒なことでお悔やみ申し上げます。確実に地球環境は異変が起きているようです。このような気持に起てるのも森びとで学んだからこそです。

Pa057051  15年間で培った森びと魂と情熱は新たな組織になっても消えることはありません。益々、皆様と“山と心に木を植える”活動を続けます。(秋田ファンクラブ・船木藤典)

2020年7月 8日 (水)

毎年起きる大雨から命を守るために根本的な対策を

 新型コロナウイルス感染は100名以上の感染者(東京都)が出ています。数十年に一度の記録的大雨では多くの方々が被災され、50名以上の方々がお亡くなりました。謹んでお悔やみを申し上げ、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

Img_2000 「50年に一度の大雨」とか「記録的な大雨」ということは何度も耳にしています。大雨の第1の原因は地球温暖化であると思います。海から大量に蒸発する水分が積乱雲となり、それが冷やされて大雨になっているのではないでしょうか。

P1050067  梶山通産大臣は3日、2030年度までに非効率な石炭火力発電所100基程度を休廃止させ、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの普及に向けて、新たなルールを検討するとの考え方を示しました。

P1050068  環境NGO気候ネットワークは、「非効率の石炭火力発電所の9割を2030年までに休廃止するが、新設を止めるわけでもないし、効率のいいものは維持するということなので問題である。現在の26基の石炭火力発電所を維持し、建設中の新規石炭火力発電所16基も認めるということ。2030年度以降も3000万キロワット以上の運転を容認することになる。パリ協定の目標は本来2030年度まで石炭火力ゼロでなければならない」(東京事務所長・要旨)。

Img_2136  私もこの指摘に同感です。フクシマ原発事故周辺に住む筆者にとっては、大雨による放射能汚染水被害が不安であり、エネルギーの原発依存からの脱却を望みたい。森の防潮堤の木々の機能に期待を込めて、生活のひとつにある森づくりに気合を入れていく。世界のトレンドになっているSDGs(持続可能な開発)に逆行する政府の政策は私たちを「気候難民」にするかのようだ。(理事・岩橋 孝)

2020年7月 5日 (日)

日光城山の森づくり、サクラ植樹の準備着々と進む

今日(7/5)の足尾は曇り空、足尾キャニオンは見えていますが、今にも雲が降りて煙ってきそうな天気でした。

Cimg9936 今日の作業は、先週打ち合わせた通り、日光市上板橋地区城山の森づくりの第一弾として、来週12日にサクラを植えるための資材や道具類を足尾から現地へ運ぶことです。木を支えるための竹、獣害対策としての幹ガード、その他針金やスコップ、唐鍬などを小柴さんの軽トラと私(加賀)の軽ワゴン車に積み込みました。今日は、栃木県内の有料道路が無料開放しているので、日光道を経由し土沢インターから現地へ向かうことにしました。

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Cimg9938 現地へ着くと雨が降って来そうな天気なので休憩も取らずに、即、資材を運ぶことにしました。私は病み上がりなので、息が上がって休憩を入れながら登りました。あとの皆さんは、さすがに百戦錬磨のツワモノです。両肩に重い荷物を担いでスイスイ登っていきました。

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Cimg9942 運び上げた資材は、ブルーシートをかけてハイカーの邪魔にならないように寄せて置きました。

Cimg9944 一人が2往復で資材は運び終わりました。スコップ類の道具は12日の参加者に持って貰うことにして加賀の軽ワゴンに積んだままにすることにしました。

ひと段落し上(植樹地)で休んでいると、鎌田さんの「山の仲間」の方が偶然に下山してきて、10月の「植樹祭」への参加を呼びかけたり、中倉山に行ったということで、ブナの様子やロープは外されていなかったと聞くことができました。ひとしきり山談議に花を咲かせていました。

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Cimg9949_2 下山して、遅い昼食を取り雨もポツポツと降ってきたので、今日の作業はかなり早い時間ではありましたが終了としました。今日のスタッフは、鎌田さん、小川さん、小柴さん、筆者は加賀でした。

2020年7月 4日 (土)

日光市上板橋地区「城山」の森づくり間もなく始まる

P6071896 新型コロナウイルスの感染症の脅威が世界中で収まらない。東京では2日、新たに107人の感染者を確認した。いま、私を含めた世界の人々の未来を生きる“希望の松明“が見えない気がする。P6071872

P6071883 何もしないと“希望の松明”に火種はつけられない。「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」を現代へ活かす。日光市上板橋地区の「城山」に木を植えることにした森びと栃木県ファンクラブの皆さん。2
P5201481  12日、「城山」の稜線にサクラを植えるファンクラブ。秋には落葉広葉樹の植樹もする。サクラは地主の希望に応えて地域の方々の心の癒しにできればと言っている皆さん。やがてそのサクラは、地域の新たなコミュニティづくりの架け橋になり、森と生きる暮らしの心の種に育ってほしいと願う。地主の福田さん、アドバイスしてくれた日光森林組合の皆さんにお礼申し上げます。(理事・大野昭彦)

2020年7月 1日 (水)

森びと髙橋監事、村田元理事のメッセージを森づくりへ活かす

 24時間に400㍉の雨が降る天気予報がでている7月1日。1時間に100㍉の大雨が降る天気の恐ろしさがコロナ渦に巻き込まれている気がする。

P4150305  昨夜のBSNHK「アナザーストーリー」に当会の髙橋利明監事が出演していた。大雨によって人家が流された災害は人災であったことを高裁に認めさせた弁護士のひとりとして、その番組で紹介された。その番組では、大雨が降ることを想定した工事のあり方と災害に遭った市民の苦痛の訴えの大切さが貫かれていたと思う。

4  風速40㍍に耐えることが基準となっていた電柱設置。ところが風速60㍍以上の強風が吹き荒れる日本の台風。昨年の台風15号、19号では電柱が倒れ、長期間の停電を強いられた千葉県内の市民。電力会社は復旧費用を電力料金に上乗せしたのか。

2  本日(7/1)の『毎日新聞』に、当会の元理事であった村田久美さん(下の写真)が紹介されていた。被爆体験伝承者に認定されたという記事。村田さんは、在日朝鮮人の李さんの体験談を「生きた言葉で伝えていく」と言っている。李さんの話を伝承しようと思ったきっかけはと電話で訊くと、「足尾銅山の歴史の中で強制連行の話を聞いたから」と言ってくれた。

20200701  「新しい日常」、「新しい生活様式」の主役は市民。高橋さん、村田さんからは、主役は政治に踊らされてはならない、というメッセージが発せられた気がしている。(理事・高橋佳夫)

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