世界の公害問題と向き合う「パリ協定」始動年へ、“森に寄り添う暮らし”を世界へ
当委員会は12月10日で設立15年迎える。12月8日(日)は15年間継続して支えてくれた方々へ15年間の感謝をお伝えする。
天空の森で私たちの森づくり運動を見守ってくれている森びと設立メンバーの故・岸井成格さん、角岸幸三さん、宮下正次さん、竹内 巧さん、そして昨日(3日)には力強い握り拳で“現場、現場で森づくりを続けよう!”と激励してくれた宮脇昭さん。
困難と言われた足尾銅山跡地の荒廃地に、この諸先輩たちと起ち、ふるさとの木による命の森づくりを始めた。その諸先輩たちの心の底には、「山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」と詠った田中正造の魂があった気がする。
その意志は15年前の設立日に示されていると思う。12月10日は田中正造が明治天皇へ、足尾鉱毒事件の解決を訴えるために直訴を決行した日である。直訴から一世紀以上過ぎた今、公害問題は世界中の公害問題になってしまった。
国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)の真っただ中で「感謝の集い」を開催する。「パリ協定」で約束した締約国の温暖化防止策では世界の気温上昇を2度以下に下げられない。2018年の二酸化炭素排出量は増え、温室効果ガスの濃度も濃くなった。
全ての生きもの命の営みの基盤であるこの地球をこれ以上温めてはならない。“温暖化防止は待ったなし!”と言われている。「森びと設立15年感謝の集い」では、今、森びとは何をするか、ということを鮮明にできればと願っている。(理事 大野昭彦)
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