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2019年10月の28件の記事

2019年10月 8日 (火)

心地よい筋肉痛を感じながら、充実した森作業を行う

 本日9時の足尾は、昨夜からの雨も止み、絶好の作業日和でした。

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20191008_092254 全員が集合後、コーヒーを飲みながら、責任者の鎌田スタッフより、「今日は東京から精鋭たちが来ました」と、激励を受けるなか、午前中は臼沢の森の草刈りと苗床にあるポット苗の草取りの2手に分かれて作業を行うと、説明を受けました。

20191008_093409 第4期インストラクターの山本勉さんは、8年ぶりに袖を通したつなぎを身に纏って、作業を前に張り切っておられました。
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 臼沢の森の草刈りに行く際には、森のトンネルを通りながら、自然相手に人間の都合にあわせてはいけないことを実感し、生長を喜びながら歩を進めていきました。

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Dscn6469 現場に到着すると、膝や腰まで生えている下草刈りに苦労しました。

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Dscn6475 苗床では、ポット苗の草取りを行いました。ミミズが元気よく動いていましたので、良い土を作ってくれるでしょうか。

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 午後は全員で、松木の森に植樹をした壬生北小学校の場所の食害防止柵設置を行いました。

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 少しずつ葉が色づき始めてきました。
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 本日の作業者は、鎌田・橋倉・小川・仁平・済賀・小西・山本と筆者でした。 (報告:小林敬)

2019年10月 7日 (月)

足尾・松木渓谷入口、“みちくさの庭”は秋の花ざかり。

今日足尾に向かう日光有料道路に入ると、強い雨がフロントグラスをたたき、足尾の天気が心配になりました。日足トンネルを抜け足尾に入ると青空が見え一安心しました。

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本日は10月6日(日)、9時の気温は19℃、肌寒い1日となりました。
みちくさオープンの準備をしていると水道の水が出ません。午前中、鎌田さんが水源の確認と“みちくさ”の周りに伸びた草を刈り払い機で刈ってくれました。

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雨の天気予報の影響もあり松木渓谷に向かうハイカーや釣り人を見かけません。

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“みちくさの庭”を観察するとイヌサフランの花が満開ですが寒さのためか、花は閉じたままです。ヒガンバナは真っ赤な花を広げ、イヌサフランの紫の花とのコントラストが目を楽しませてくれます。

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午後は、昨日やり残した民集の杜入口の改修です。開閉しやすく獣害に対応できるよう、上下に単管を取り付けました。鎌田さん、小川さん、ありがとうございました。

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本日みちくさの訪問者はいませんでした。朝晩の冷え込みで木々も色づいてきます。多くの森ともの皆さんの訪問をお待ちしています。

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本日の放射線量 0.144μsv/h 舎人は鎌田孝男、筆者清水卓でした。

2019年10月 6日 (日)

地球温暖化防止は待ったなし!JR貨物労組の皆さんが臼沢の森に植樹!

本日10月6日(日)は、JR貨物労組関東のみなさんが臼沢の森に植樹を行いました。2009年10月の植樹以降10年ぶりの植樹となり、森の生長を見た感動と植樹当時の苦労(階段づくりや黒土運び)が蘇り、補植作業にも力が入りました。曇り空でしたが、24名の皆さんが心地よい汗をかいてくれました。

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10時20分、森びと広場に集合したみなさんに、当委員会より清水事務局長が歓迎のあいさつを行い、本日の植樹活動の日程が報告され、一人15本の苗木を持って、臼沢の森上部の植樹会場に向かいました。

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植樹会場は、2009年に幼木を植えましたが、人間の都合で草刈りができなかった場所です。植樹会場に着くと、草やシカの食害に負けずに生長するミズナラやブナの木を観察し、ミズナラ、ブナ、カツラ、ハウチハカエデ、エゴノキ、ヤマザクラなど300本の補植を行いました。

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植樹後、森の中を下山していると、参加者から「森の中の空気はうまいなー」と自然と声が漏れてきました。光に照らされた森のトンネルは人間の五感を揺さぶるようです。

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昼食後は自己紹介と植樹の感想を出していただきました。
感想としては、「10年ぶり階段を登った、会場(植樹地)は残念ながら木が生えてなかった」「10年前は長男を連れてきた、今回は次男、いい経験をしている」「当時は辛かった、今日は木が成長し、景色が変わりそうでもなかった」「10年前に植えた木が何本か残っていた、決してゼロではなかった」「みどりのトンネルは空気が美味しい、涼しい爽快さを広めていきたい」など感想がありました。

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その後、大野理事から、設立15年を迎える事が出来たお礼のあいさつが述べられ、「人間の都合で森は育たない。人間は森にいかされていることを捉え返し、地球温暖化にブレーキをかけよう」と問題提起がありました。

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今日の臼沢の森の植樹は、気候変動の危機が迫ってるのに行動を起こさない大人たちへ地球温暖化防止を訴えるグレタ・トゥーンベリさんの怒りと異常気象に脅える世界の人々の願いを込めた植樹活動となりました。
未来を生きる次世代の子供たちに緑豊かな地球を残すため、温暖化にブレーキをかけ、自然環境といのちを大切にする心を育む人づくりの新たな出発点に繋がることを願います。

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今日の植樹準備をしていただきましたスタッフの皆さん、ありがとうございました!
今日の植樹スタッフは、仁平、松井、小川、筆者大野でした。

2019年10月 5日 (土)

地球温暖化防止!明日はJRFUの皆さんがCO²削減に向けて臼沢の森に植樹します。

本日は朝から快晴、秋風が心地よく感じる森作業となりました。

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明日は、JR貨物労組組合員の皆さんが臼沢の森の植樹に来てくれます。朝のコーヒーを飲みながら、鎌田さん、仁平さんと今日の作業の打ち合わせです。
午前中は、移植ゴテなどの道具準備、雲しゅう亭にテーブルとイスをセットし、民集の杜の草刈り。午後は、民集の杜入口の金網の補修と明日植える苗木の準備を行うことにしました。

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明日の天気予報では雨のマークもあり、雲しゅう亭の中にテーブルとイスをセットし、雑巾で砂ほこりをふき取りました。3人いるとあっという間にセット完了です。

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その後、鎌を持って民集の杜へ。2018年の植樹地を7月の育樹祭で草刈りを行いましたが、トゲで蔓が絡みつくカナムグラが伸び、幼木に絡みついてしまいました。漢字で書くと「鉄葎」・・鉄(カネ)のような強い蔓で巻き付いて藪をつくる植物という意味だそうです。
そして、カナムグラは富栄養化した土壌が大好きなんだそうです。臼沢の森や松木の杜、民集の杜でも2017年以前の杜には生えていないことから、2018年の土づくりでは腐葉土を全体に攪拌し、マルチングに樹木の皮を使用したので、1年経ってバーク堆肥になったのではないかと推測します。幼木の生長も早く感じます。

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 昼が近くなり草刈り作業を終えると、鎌田さんが大変なことになっていました。見たことのない草の実がシャツとズボンにびっしりと張り付いていました。粘りがあって手で払っても落ちません。一つ一つ指でつまんで取りました。調べると、アレチヌスビトハギの実でした。育樹祭の時に各森(杜)の生長を見て回った時に、中村理事長が生える草木類の違いから、土壌の違いについて説明されていましたが、土壌づくりの違いで生える草木も変化することを実感しました。

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昼食後の休憩時間は苗木を支柱に結ぶ麻ひもづくりです。じっとしていられないんですね。

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麻ひもの準備が終わると午後の作業スタート。民集の杜の看板のある入り口の金網がたるんでおり、鎌田さんの提案で、新しい金網の上下に単管を取り付けて開閉が容易になるように改造をしました。苗の準備時間が迫り、下の部分は明日に持ち越しです。

明日は300本の苗木を植樹します。下の苗床に移動し、水をたっぷりとポット苗に散水しました。20人で運べるように樹種を混ぜて8本用と7本用の袋に入れ、運び出しやすいように軽トラの荷台に積み準備完了です。

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地球温暖化防止は待ったなし!明日はJR貨物労組組合員の皆さんと一緒に森づくりを行います。

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本日の森作業は、鎌田スタッフ、仁平スタッフ、筆者清水でした。

10月の真夏日は足尾・松木渓谷の秋を足踏みさせるのか!

 10月というのに各地で真夏日を記録たとの報道。足尾・松木渓谷入口の「みちくさ」の気温は9時で22度でした。でも日差しは強く、バスで松木沢を訪れた児童は熱中症対策か木陰で学習を行っていました。

Img_0179  渓流釣りはシーズンオフになり、みちくさ前を通る人はめっきり少なくなりました。そんな中で東から吹き抜ける風は爽やかな秋を感じさせてくれました。

Pa053357  いつも顔を見せてくれる宇都宮市・大澤さんは、撮り鉄はわたらせ鉄道オンリーから今は線区も広がり、生き物までオールラウンドのカメラマンです。足尾松木沢でテンを撮った時のエピソードをちょっぴり聞かせてもらいました。その後寄ってくれた、川口市の男性からは幕岩をアタックしてきた様子を話してくれました。彼は、「ビビッて足が震えたよ!」と当時の事を笑顔で語っていました。

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Pa053395  太田市から来た岡田さんは足尾には5~6回入ったが同じ所には行っていないと話してくれました。今日は滝めぐりを目指してきたがスタートが遅かったので途中で引き返してきたと言っていました。

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Pa053394  訪問者との出会いを楽しんいる合間に、「みちくさ庭園」の赤く色づているドウダンツツジを見ていると、いよいよ松木沢にも秋の気配が強まっていると感じます。それにしても10月に真夏日とは・・・?

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Photo イヌサフランが輝いていました

 そんな気持ちになって筆者は、みどり市・大木さんが最近購入した2千㍉ズームレンズで撮った写真を見せてもらいながら、樹高が2.8㍍までに生長したクスノキの越冬対策を色々と考えていました。

Img_0185  今日の訪問者は4人でした。放射能線量は0,107μ?/h、舎人は小井土、松村宗でした。(報告 松村宗雄)

2019年10月 3日 (木)

子供たちと若者の叫びに応える大人でありたい

 先月、アメリカ・ニューヨークで開催された国連気候行動サミットに向けて、“温暖化防止”、“気候正義”を求めて、世界中で子どもたちや若者を中心に150カ国、4,500ヵ所、700万人以上の参加者が手を取り合って声をあげました。
 USATODAY紙によると、今回の気候デモへの参加者は、アメリカ・ニューヨーク25万人、オーストラリア・メルボルン10万人、ドイツ・ベルリン27万人、ドイツ全体150万人、イギリス・ロンドン10万人、東京5,000人と報道しています。

Img_20191003_193338_2           (9月20日朝日新聞)

 このまま地球温暖化が進み異常気象が当たり前のように頻発すると、一番被害を受けるのは未来ある子供たちや若者世代であり、その象徴的存在がスウェーデン人のグレタ・トゥーンベリさんです。
 この子供たちや若者の声に応えた企業がありました。イギリスの化粧品会社・RUSH(ラッシュ)は世界38カ国の店舗とオンラインショップで営業を停止し、参加は社員の任意ということでした。また、スノーボード用品メーカーのBURTON(バートン)でもオフィスと店の営業を停止し、それぞれのデモ行進に参加をする場合は、勤務扱いとなり、参加をしない場合は有給扱いとしたそうです。この他にも、フットウェアブランドのKEEN JAPAN、アウトドアメーカーのパタゴニア日本支社、通販会社のフェリシモなどもグローバル気候マーチへの賛同をしました。

20191003_192941_2 「国連気候サミット」を呼びかけたグテーレス事務総長は閉会スピーチで、「77か国が2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げ、70か国が2020年までに国としての対策を強化させると表明した」と話をしました。しかし、ここには温室効果ガス排出上位5か国(中国、アメリカ、インド、ロシア、日本)は含まれていないようです。環境汚染をしている上位5か国は、世界の子どもたちや若者の声を無視し、グレタさんから「温暖化防止のための行動を怠り続けるならば、あなたたちは悪だ」と、言われてしまいました。

 このサミットでは日本政府、安倍首相のいつもの元気はなく、小泉進次郎環境大臣のスピーチも意味不明の”セクシー”という言葉が失笑されました。その上、日本はG7の中で唯一、石炭火力発電を国内外で推進していることに世界各国から非難をされてました。


 当会は、地球温暖化に対して何か効果的な対策を打つことはできないか、未来を生きる子供たちと私たちのために地球を守りたいと15年間森づくりをすすめ、足尾では70,000本以上の木を植えてきました。地球温暖化防止には、温室効果ガス、中でも二酸化炭素の大気中の濃度を増加させないことが重要であり、森が吸収源として大きな役割を果たしています。20190723_193101_3

 今年5月、フィリピンでは卒業を控えた小学校から大学までの生徒らに、卒業の条件として“10本の木を植えること”を義務付ける法律「Graduation Legacy For the Environment」(環境を改善するための卒業遺産)が制定されました。法案を起草した国会議員のゲーリー・アレジャノさんは「この法律は若者たちの意識を高め、サスティナブル(持続可能な)な資源活用を促進していく」、「毎年小学校から1,200万人、高校から500万人、大学から50万人が卒業する。毎年少なくとも1億7500万本の新しい木が植えられることになる」などと語っています。森林破壊により、毎年森林が現象している現状を鑑み、次代を担う若者に植林を通じて二酸化炭素の吸収や森林破壊防止のほか、環境への関心を高めるために多少強引かもしれませんが、良い環境教育だなと感じました。Cimg2856_2

(2010年、川崎市古川小学校での環境教育授業の様子)

 日本でも学生に限らず、地球温暖化防止のために国民参加の植林活動を官民が一緒になって進めていくことこそ、グレタさんら若者たちの行動に応えることになるのではないかと思います。(東京事務所・小林敬)

2019年10月 2日 (水)

「暑さ寒さも彼岸まで」 実りの秋を感じていますか。

秋分が過ぎ、街中を歩くと屋敷に植えられた柿や栗が実を熟し、実りの秋を感じる季節となりました。満開となった蕎麦の花には蝶やスズメバチが止まり蜜を求めています。人間ばかりでなく虫や動物にとっても実りの秋です。

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畑では稲穂が沢山の実をつけ、稲刈りが始まっています。日に照らされた稲は黄金に輝き、多くの手をかけた農家の苦労に頭(こうべ)の下がる思いです。

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農家の次男坊に生まれた自分の幼少期の思い出が蘇ってきます。
昭和40年代のこと。稲刈りが終わり、山(コナラやクヌギを中心とする雑木林)の木の葉が落ちると翌年の田んぼに撒く腐葉土づくりの準備がはじまる。父の運転するテーラー(トレーラーを連結した耕運機)に乗り、自宅から3キロほど離れた雑木林に行くドライブは楽しみでした。雑木林に着くと、落ち葉さらいの手伝いをした。竹の熊手で葉っぱを集めるのですが、父から見れば子供のお守りついでに仕事をさせていたのだろうと思います。
篠竹を並べ、集めた葉っぱを縄で巻き、トレーラーの荷台に乗せていく。薪を燃料とする風呂の為、薪の切り出しも父の仕事でした。
ひと仕事を終え、昼飯も山の中で食べるのですが、いつものおにぎりとお新香ではなく、その日は、味の付いた肉が準備されていました。子供の分際で言うのもおこがましいですが、豊かな農家ではなかったので肉など滅多に食べられなかった。豚や鶏を飼っていましたが、養豚であり、鶏が産んだ玉子は近くの商店に売り現金収入にしていた。カレーに入っているのは常にソーセージでした。(これはこれで美味しいのだが。)
落ち葉と雑木に火をつけ、フライパンで焼いた肉はほんとうに美味かった(と記憶している)。豚コマ肉だと思うが、人生で最初のアウトドアだ。自然が調味料となって味も思い出も豊かにしてくれているようです。
現在のような焚き火台やバーナーなどがあるわけではなく、落ち葉をかき分け、焚き火のベースを作り、切り出したコナラの枝葉で火を起こす。なんともワイルドな情景だ。子供ながらに「父ちゃんはすごいな」と感心したものです。
改めて、森に寄生して生きている人間だと言うことを過去を振り返り実感します。
百姓が忙しく、親と遊んだ記憶も無いことから、暮らしの中で子を森に連れて行き、親の道具の使い方を見て覚え、雲や気温の変化で天候を察知するなど、人間の感性を育てて行くことが自然に行われていた時代だったのでしょう。

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こうした人間の感性を育てる森が、地球が悲鳴をあげています。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は8月8日、干ばつなどの増加で2050年穀物価格が最大23%上がる恐れがあり、食糧不足や飢餓のリスクが高まると警告した特別報告書を公表。地球温暖化が土地に与える影響をまとめており、水不足にさらされる人口も増えるなど影響は多岐にわたると指摘しています。

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その悲鳴に気づき、悲鳴に耳を傾けて育った16歳の少女が、地球上の「大人たち」に対して怒りの声を上げた。9月23日、国連気候行動サミット2019で『全ての生態系が崩壊し始め、私たちは大規模な絶滅を前にしています。それなのにあなたたちは、お金と永続的な経済成長という「おとぎ話」ばかりを語っている。』その声に共感し賛同した若者が世界各地で立ち上がっています。

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足尾鉱毒事件で被害を受けた谷中村村民と共に闘った田中正造翁は1901年(明治43年)12月10日、明治天皇に直訴しました。その行動に感動した盛岡中学三年生の石川啄木は翌年、友人達と「岩手日報」号外を売り、鉱毒被災地に義援金を送りました。そして、その気持ちを31文字に托しました。「夕川に葦は枯れたり 血にまどう民の叫び など悲しきや 」 15歳の時のことです。
のちに石川啄木は「林中の譚」(1907年)を執筆。石川啄木記念館学芸員・山本玲子さん訳の「サルと人と森」の一節には「人間はいつの時代も木を倒し、山を削り、川を埋めて、平らな道路を作ってきた。 だが、その道は天国に通ずる道ではなくて、地獄の門に行く道なのだ。 人間はすでに祖先を忘れ、自然に背いている。ああ、人間ほどこの世にのろわれるものはいないだろう。」と愚かな人間の行為に警鐘を鳴らしています。

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そして118年後の今年、グレタさんは『若者はあなたたちの裏切りに気づき始めています。裏切ることを選ぶなら、絶対許さない』と国連で「直訴」、今と未来を生きる地球人の声を代弁しています。
年々巨大化する台風と被害の拡大は現実です。「自国ファースト」の世界の為政者のみなさん、気候変動対策は待った無しです。
先人のメッセージに、若者の声に、荒れ狂う自然の悲鳴に耳を傾け、世界の森を、海を元気にすることは私たち「大人」の責務ではないでしょうか。

(事務局 清水 卓)

2019年10月 1日 (火)

秋の夜長に模索する森に寄り添う暮らし方

Photo  上の写真は森びとを設立した当時から木を植えている「臼沢の森」の最頂地。苗木の廻りの草を刈った後に、苗木が太陽からのエネルギーをもらって越冬する準備をはじめている。この苗木たちは何度も鹿や猿、ウサギたちに食べられ、その上、私たちの都合で草との競争で負けそうになったがそれに耐え抜いて元気に育っている。

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Photo_3  この「臼沢の森」の育樹作業に向かう途中には旧松木村の祠が鎮座している。祠(上)の写真の左側にはヒガンバナが咲いている。写真を拡大してみると蝶が蜜を吸っている。今年の秋の育樹作業は“いにしえの松木村の村人の暮らし”の様子がスタッフたちの志を支えてくれていると思う。 

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今年も実をつけてくれた森びと広場の柿

 国連「気候行動サミット2019」(グテレス事務総長)へ送った「地球温暖化にブレーキをかける要望書」の2項に、「パリ協定」締約国と地域は「パリ協定」の完全遵守を「義務」とし、温室効果ガス排出の実質的ゼロを2050年までに実現させる義務があることを誓約する事、を要望した。

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Photo_6  新聞紙上では、グテレス事務総長の要請に対して、77カ国が「2050年までにゼロとする目標を公表した」と報道されている。会議では、「パリ協定」を批准していないロシアは批准表明をしたこと等、これまでと違った温暖化防止への取り組み姿勢も報道されている。残念なことに、日本政府は「石炭火力への依存姿勢が国際的批判を浴び」、サミットでの発言の機会を与えられなかった。 

Photo_8  私たちは国連へ提出した要望書に対する国連のコメントを期待している。7月の「G20サミット」へ向けて要望書を安倍首相へ提出したが、残念ながら安倍首相(政府)からの返事はなかった。

Photo_9  15年前、当会は温暖化をなんとか防ぐことはできないかと森づくりを始めた。来年は「パリ協定」の実行年。締約した日本(人)として何をなすべきか、次世代を生きる若者たちの生存の基盤である地球をこれ以上衰弱させないために、何を遺していくのか。「パリ協定」スタート年を迎える中で、当会は会員と今後10年の進路を話し合っていかなくてはならない。

Photo_10 秋を彩るヒガンバナ(みちくさ庭園にて)

 森びと設立15年(12/10)を迎えて、生物社会にある人間社会の政治もこれ以上劣化させてはならないという主旨を言い続けた故・岸井理事長の遺志を、そして宮脇昭最高顧問の志を、そして支えてくれた会員の願いを今後10年の事業に遺すために模索しなければならない。秋の夜長はそんな時を与えてくれる。その基盤は、15年間の森づくりで培った“山と心に木を植えた”宝物であると思う。

(理事 髙橋佳夫)

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