足尾・松木沢に吹く「足尾isハートランド」の風!
足尾・松木沢周辺の木々の若葉が眩しくなってきました。若葉に近寄ってその輝きを観ていると、同じ緑色でも濃淡があり、紫色が混じった緑色の葉があることに気が付きます。
“足尾は緑が多くなりましたね!”という声がありますが、その緑色は、色々な木々たちの個性が成り立って「緑色」に見えています。
この輝きを楽しみにしているのは人間だけではないようです。朝夕は冷えますので、葉に水分が溜まる時がありますが、その水分や若葉を求めてアブラムシ、蟻、テントウムシが集まり、その虫たちを求めて鳥たちも集まってきます。
時には、トカゲやカナヘビも動きだし、その動きに敏感なのがモズです。今、モズは子育て中です。他の鳥たちよりも早めに命をつないでいます。
春の訪れ、若葉が輝く頃は“命をつなげる活動の始まり”です。ツキノワグマも穴から抜け出し、当会が植林している「臼沢の森」の草木の若葉を食べています。満腹なった時は昼寝をしているようです。食べつくすということはないようです。
「臼沢の森」にはヤマグリ、ヤマザクラも植えています。その実はやがて私たちにも旬の味として楽しませてくれます。森を観ていると、“命のつながりが見えてくる”、それも“循環しながらつながっている”気がします。その源は森にあるようです。“ほどほどにする”という事も森が私たちに伝えたのかもしれません。(理事 髙橋佳夫)
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