森びと達の新年のつぶやき・・・⑤
11日、地球温暖化と向き合う都民の考え方とアクションを話し合った。メンバーは理事の森愛さん、松井さん、大野さんと筆者であった。話合いの目的は、3月30日午後、日比谷コンベンションホールで開催予定の「地球温暖化と森づくり」(仮称)に協賛する団体のスタンスを築き上げることであった。
話合いは、まず、昨年末に発表された「東京都独自のエコポイント制度を設ける」ということから始まった。エコな家電を買った都民にポイントが付くというのだが、家電が買えない都民にはポイントが付かないということを考えると、予算(税)をつけて進めるエコポイント制度は不公平ではないか。
少しでも温暖化を防止しようとするならば、エコな家電を買えない都民は森の公園の草刈りに協力したとか、木を植えるボランティアに参加し、二酸化炭素を吸収してくれる森を元気にしたという証明があればポイントが付く、ということを制度にもり込まなければ公平感はない。
あるいは、都民が森をつくりたい、木を植えたいと都に相談すると、「都内には都民が植えられる場所が少ない」と言われることがある。このような考え方では温暖化にブレーキはかからない。植える場所が狭ければ、お隣の国の砂漠に木を植えられる要請をすべきではないか。
安倍首相は温暖化防止に関して、「地球はひとつであり、空気に国境はありません」、あるいは「大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させるためには、・・・世界全体の排出量を自然界の吸収量と同等のレベルに抑え込む必要がある」(美しい星へのいざない・2007年)、と述べている。このスタンスに立つならば、東京都は植林が可能な国で森づくりをすすめるべきである。
話合いは途中だが、3月のシンポジウムまでに、都の地球温暖化防止策の現状(対策と結果)を把握していくことにした。冬鳥たちを観ていると、「〇〇ファースト」とか、経済成長優先の温暖化防止などと念仏を唱えている場合ではない、と鳥たちが言っている気がする。急いで“地球人の恩送り事業”へ舵をきっていこう!(理事 髙橋佳夫)
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