先輩四氏の意思を想い出す雷鳴響くお盆
先人の霊を迎えて、昔の暮らしを語り合う旧のお盆ですが、各地では局地的な「ゲリラ豪雨」(雷雨)が心配になってしまうこの頃のお盆ではないでしょうか。
今から百十数年前、毒煙害で森の樹木や田畑の草木が枯れ、暮らしを奪われた松木村民。当委員会はこの地で森づくりをしていますが、この地に立って周囲の山並みを観ていると、百年かけてやっと草木が生えだしたその山並みの土砂と草木がゲリラ豪雨によって流されてしまうのでないか、と心配だ。
当時は、銅山や硫黄などを製錬していた地域での土砂崩壊や洪水、そして健康被害で人々の暮らしが脅かされていたと思うが、現代のそれは地球規模になり、このままの暮らしをしていれば世紀末には生き物たちの生存が不安定となる、といわれている。
上田市柳町の迎え火の日
小生の旧のお盆は元副理事長の角岸さん、宮下さんと杯を交わして森づくりを語り合ってきた。今年は、天空の森に旅立ってしまった岸井理事長、そしてアドバイザーの竹内さんとも杯を交わすことになってしまった。
来週末は、「岸井理事長を偲ぶ集い」を執り行う。森びと設立から地球温暖化を防止するための運動を語り合ってきた森びと四同志。今、黒い雲の中から雷鳴の地響き、そして冷たい風に流されて降る雷雨に驚きながら、先輩四氏の意思を想い出している。(理事 髙橋佳夫)
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