世界の異常気象が問いかけている人間の暮らし方とは
森びとインストラクター・Oさんから「猛暑見舞い」が届いた。「先日、熊谷市で最高気温を記録、温暖化が本気で課題を突きつけてきたようです。まさに“森と生きる”が問われるところで、ボーッとしている場合ではありません」という気持ちを伝えてくれた。
異常気象の猛威は日本ばかりではない。インターネットでその猛威を調べてみると、アメリカではカリフォルニア州で気温が52度を観測、東では大雨被害、ロシアとモンゴルの国境では豪雨で川の水位が4㍍以上になった、北極に近いスウェーデンでは猛暑と干ばつで建国史上最悪の山火事が発生、中国の黄河では大雨で増水し滝が巨大となった、北京などの首都でも市民1千万人が洪水被害に遭っているという。その他の国でも南アフリカで雪が降るなど、地球全体に想定外の気象となっているようだ。(アース・カタストロフ・レビューより)
世界の海洋の海水温度が3度から5度上昇しているというから、どうやら「温暖化が本気で(人間の暮らし方の見直し)課題を突き付けてきたよう」だ。7月6日、気候変動対策に積極的に取り組む国家政府以外の企業、自治体、市民団体、NGO(「気候変動イニシアティブ」)が設立し、活動を始めた。
ロシアに径30㍍、深さ50㍍の巨大穴が(ロシアとモンゴルは国土半分以上が凍土)
亡き岸井成格理事長は、「環境問題は政治問題だ!」と述べ、「その劣化は待ったなしだ!」と発信してきた。地球温暖化にブレーキをかける暮らしと社会を創造・実現しなければならない。「ボーッとしている場合ではない」。改めて、“人間は森に生かされている”という冷厳な事実を創造の柱にして・・・。(理事 髙橋佳夫)
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