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2016年7月の29件の記事

2016年7月13日 (水)

ふるさとの木による本物の森づくりの絵が描けそうです

 昨夜は和やかに懇親を深めました。その疲れもなく、今日は朝9時から、「うんしゅう亭」に集合。橋倉スタッフと仁平スタッフは「どくだみ荘」で森びとのおもてなし料理づくりに入りました。

Photo 午前中は、“昨日実感した土づくりの大切さ”をフィリピン現地でも活かすことができるのか、を話し合いました。アドバイザーは足尾のはげ山に草や木を植えてきた山田組会長・山田功さん。フィリピンの露天掘り跡地に木を植えるための、土が動かない工法を山田さんから提案していただきました。

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2 その後は、土留め用の竹柵造りの手ほどきを受けました。杭の打ち方、竹の並べ方、そして結び方を実習しました。WE21ジャパン理事長・藤井あや子さんも番線での結び方にチャレンジしていました。

Photo_3 昼食は、橋倉、仁平シェフが腕をふるった素麺、おにぎり、サラダ、デザートを美味しくいただきました。森林官のコリンさんは、おにぎり2つ、そうめんは3杯お変わりするほどでした。

Photo_4 午後は、スタッフも出席して、午前中に学んだ事の感想や国境を越えた森づくりの決意などを語り合いました。

Photo_5 その後、森びとからのお土産(Tシャツ、移植ごて)を手渡しました。

Photo_6 本日最後の学習は、農学博士・矢ケ崎朋樹さんから、植生調査の重要性とその方法に関して、現地の植生や土壌の具合などを聞きながら、5時頃までディスカッションしました。

 本日の研修では、荒廃地での森づくりの絵がなんとなく描ける感じになり、その活動の中心人物になっていかなければならない覚悟も見えてきたようです。本日のボランティアは、鎌田、小井土、橋倉、小川、仁平スタッフでした。(報告 高橋佳夫)

2016年7月12日 (火)

国境を越えた本物の森づくりへ、足尾松木沢からの第一歩

1 フィリピン研修初日、9時に集合したスタッフ5名(鎌田、松村、橋倉、仁平、筆者)は、3日間のサポート内容を意思統一。研修一行17名を迎えました。

2 12時頃、一行が森びとと広場に到着。「うんしゅう亭」では、WE21ジャパン藤井さんからあいさつ、森びとからは筆者が歓迎の挨拶をし、スタッフの自己紹介と森びとの紹介を行いました。

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3 フィリピン・ベンゲット州からは、州所属の森林官・ジュリアス・ティ・コリンさん、7年前に足尾を訪れ森づくりを学んだアリス・ピー・モレイさん、ルボ村で環境修復活動をしている会長・ネスター・エル・エステバンさん、副会長のアンソニ・シ・タボンさんが訪れました。

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Photo_3 初日は、森づくりでもっとも大切な土壌づくり、土壌によって木々が生長する違いを実感していただきました。案内は、松木の杜を橋倉スタッフ、民集の杜を鎌田スタッフ、臼沢の森を松村スタッフが行いました。

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Photo_4 民集の杜では、記念植樹をしていただき、お互いに本物の森づくりを進めていくことを誓い合いました。その後、一行は「かじか荘」で“森とも”の志と連携を語り合いました。

(報告 高橋佳夫)

 

2016年7月11日 (月)

フィリピン・ルボ村民の荒廃地での森づくりを応援

P7114744 明日からフィリピンベンゲット州キブンガン郡のひとつの集落・ルボ村人の荒廃地での植林研修が松木で行われる。海外企業の無責任な鉱山開発の犠牲となったルボ村民。鉱山開発によって山(森)二つが消滅し、露天掘りであったのでその跡地に水がたまって湖のようになった。

P7114759 ここで生計を立てなければならない村民が、荒廃地での森づくりを進めているが、その村人たちを足尾に招待し、荒廃地での森づくり応援研修が、NPO法人WE21ジャパンの主催で行われる。

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P7114752 今日は、そのサポートの準備を行った。梅雨の中休みなのに朝の気温が27度、午後には32度にもなり、猛暑日の中で準備をした。研修会場・「うんしゅう亭」での机と椅子のセット、周囲の草刈り、13日昼のメニュー打合せ、そして「民集の杜」内での記念植樹準備などを行った。

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P7114753 15時半頃には、森の中からヒグラシの大合唱が始まった。17時になっても気温が30度なので、明日の為に帰宅した。楽しい2泊3日の研修サポートにしたい。本日のボランティアは仁平スタッフ。(理事 髙橋佳夫)

2016年7月10日 (日)

足尾松木渓谷は精神的な充足を与えていました

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 今回の「みちくさ日記」は二日分を一緒にお知らせします。と言うのも昨日は一日中雨が降り、みちくさ訪問者はいませんでした。舎人見習いの岡部さんは残念がっていましたが、来月には多くの“森とも”に会えるのではないかと楽しみにしています。

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 周囲の山は霧に覆われ、静かな時が流れていました。草地ではホタルブクロの紫色の花がしっとり咲いていました。

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 今日は朝から快晴で、透きとおった気持ちの良い青空を見せてくれました。その美しさと清々しさに誘われて、本日は13名の“森とも”がみちくさを訪れてくれました。

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 午前中は、前橋から来た田村さん。来月、仲間たちと松木村跡を訪れる下見ということでした。田村さんと話をしていると、足尾グランドキャニオンのベテランクライマー・大木さんが茄子とオクラの浅漬けを持参してくれました。ジャンダルムの写真を撮りに行きました。

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 続いて、横浜市から来た山本さん。松木渓谷を散策し、参議院選の投票に行かなければと、早めに帰りました。

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 午後は、前橋の釣り人、那須塩原市のクライマー3名、東京と船橋から来たクライマーの男性2名、15時半頃には、松木渓谷のハイキングに来た男女でした。皆さんの顔を拝見しているととても清々しい感じでした。

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 “森とも”の皆さん、またお会いできることを楽しみにしています。今日は5年ぶりに「遊働楽舎」の屋根にペンキを塗りました。(9日舎人:岡部、松井。放射線量は0.16μSv/hでした。10日舎人:小井土、松井。本日の放射線量は0.16μSv/hでした。)

 

2016年7月 8日 (金)

脱原発は儲かるし、経済も活性化する(6/26フォーラム・・・その4))

P5194264 フォーラムの最後は、城南信用金庫相談役・吉原毅さんがクロージングスピーチをしてくれました。その一部を紹介します。 

Dscf2413 「脱原発は儲からないんじゃないかと思っている寂しい大人たちがいっぱいいるのです。『日本と原発』の映画監督・河合先生のキャッチフレーズは、最近、「原発をやめた方が儲かるんだぜ」、「経済も活性化するんだぜ」ということを言っています。原発がなくても自然エネルギーで経済は活性化しますし、その上、自然エネルギーはものすごい力を持っています。アメリカではGEが大儲けしています。GEのCEOトップ・ジェフ、イメルトは、原発がない方が儲かる、と言っていますし、ドイツでは、シーメンスは原発をやめて、風力や太陽熱で儲けています。日本はどんどん置いていかれています。

Dscf2271 日本はカルテルがあるからパネルが世界標準よりも大幅に高い、世界の太陽光コストは1ワット4円~5円です。ですから私は、並行輸入して、自分で作るようにしています。千葉県内にメガソーラーシェアリングを大規模にやります。農地の上に1/3位、小さなパネルを自前で設置し、整地費用も安い、その上、操作が自分でできます。日本の農地が450万haにソーラーシェアリングを自前で作ると、原発1820基分の電気になります。全部作る必要がないから、1割でも182基分、原発は現在54基ですから大変なエネルギーが作れます。そこにプラス農家の現金収入にも結び付きます。そうなれば地域の過密・過疎問題の解消につながり、子供たちは自然環境の良い所で暮らるようになります。ここには新しいベンチャー企業もできますから、そこでは新しい生活が始まります。

P6304575 原発を動かせば恐ろしいゴミがます。年間に広島型原爆1.000発分のゴミが出ます。日本には原発が54基あるから54.000発分にもなります。何十年も原発を稼働したならどうなりますか。捨てる場所もあるわけでもなく、これらは子供たちへのツケになってしまうのです。このようなことを大企業は分かっているのですが、困ったものです。みなんで方向転換するべきだと思っています。どんどん自然エネルギー推進して、明るく前向きにやっていきたい。そういうことを真正面からとらえてくださる政治家の方々を選んでいきたい」(スピーチの一部を編集しました)。

P5154253 明後日は投票日、このスピーチが何かの役に立たれば幸いです。(理事 髙橋佳夫)

2016年7月 4日 (月)

地球のために私たちができることを見つけられた6/26フォーラム・・・その3 

Dscf2328 「若い人たちの希望に溢れた話が聞けて良かった。こういう会に神奈川県、市、国の議員の出席をお願いしたい。とくに小田原市は保守系が強いので。最後の吉原さんの明るい話は良かった。毎日新聞の活動に期待する」(60代女性)。「野党共闘は今回だけでなく、次回に続けていくことが大切ですね。原発は危険ですので自然エネルギーで。しかし、電気代がどのくらいになるのか。吉原さんの話は大変良かった」(60代男性)。

P6264619_336x354 パネリストの一人、綱島麻美さんはツギセン@県西共同代表。神奈川新聞の記事によると、安全保障関連法案が強行採決された瞬間、「無力感と悔しさで涙が出た。国会前のデモにも足を運んだ。それでも反対の声は届かなかった。自分たちの政治への無関心がこの状況をつくったと痛感した」、と彼女は述べていた。その彼女が、野党共闘をよびかける市民勝手連・ツギセン@共同代表に名を連ねた。フォーラムでは、「二人の子供の命と未来を守りたい、恐怖を感じながらの生活はできないし、もたない。政治は動かせるもの。政治は片思いではダメ」、と参加者に政治への呼びかけを行った。(写真上)

P7044598_640x565 森ではナツツバキの花が咲きだした。やがて実を脹らませて、生き物たちの餌となる。足尾ではヒグラシが鳴き始めたが、いつもより少し早い感じがしている。

P7044597_640x480 五感で感じとった自然の「変動」は、未来を生きる子供たちの命と無関係ではない。参議院選挙では未来を生きる子供たちの命を守ることを第一にする政治家を選んで一票を投じたい。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年7月 3日 (日)

足尾・松木沢は梅雨が明けて、「夏」が来た?  

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 朝10時半の気温が29度、昼過ぎには31度まで上がりましたが、曇り空で時々松木川からの風が暑さを和らげてくれた日でした。

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 中倉山と足尾グランドキャニオンもご覧の通りでした。足元では、ネジバナのピンク色が鮮やかでした。チドメグサも実を付けました。

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 午前中は訪問者がいませんでしたが、昼過ぎると、近現代史を勉強している女性が寄ってくれました。Mさんは岩手県出身で現在は東京で暮らしているそうです。話は釜石市や遠野市のことで盛り上がりました。ノートには、「良い空気の中での運動(ウォーキング)ができました。私の故郷のお話で盛り上がり、疲れた気分が大変癒されました。石川啄木の絵本にも、近代日本に生きていた彼が現代を見越していることには驚きました」と書いてくれました。健康を気にしていましたので、24日の森作業に来ませんか、と誘いましたら「チャレンジしてみたい!」と言っていました。

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 13時半過ぎ、足尾の山を歩いている矢板市に住む男性が寄り、グランドキャニオンにアタックしている二人を写真に撮りたいと、望遠鏡で二人を探していましたが見つけることができず、子供を迎えに行く時間に間に合わないと言って、帰っていきました。彼は、26日、グランドキャニオンを登った時、カモシカの親子に遭ったと言って、その写真を見せてくれました。なかなか姿をみせてくれないカモシカですが、写真で親子のカモシカ遭えたことが嬉しくなりました。

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 14時半過ぎ、グランドキャニオンをアタックしてきた男性二人が寄ってくれました。写真左の男性は2年ぶりの「みちくさ」でした。先輩クライマーのアタック写真(みどり市の大木さんのアルバム)を見て、二人はその凄さに感動していました。

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 動物カメラマンの田口君は昼食を摂った後、キビタキ、サル、シカの愛くるしい仕草を写真に収めることができて嬉しそうでした。

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 森の中では、ニイニイゼミ、夕方近くにはヒグラシが鳴き始めました。梅雨が明けて、「夏」といってもおかしくない一日でした。みちくさ畑では松村さんが植えたガクアジサイの花が可憐に咲いていました。(舎人:高橋。今日の放射線量は0.14μSv/hでした。)

2016年7月 2日 (土)

雨上がり、足尾の一日

 天気予報どうり昨日の雨は、あがり「みちくさ」に着くと気温26℃薄曇りうっすらと青空が見える一日がはじまりました。

Photo 臼沢の森も昨日の雨で若葉も鮮やかなみどりです。

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みちくさの池では、子カエルがぴょんぴょん、もうすぐ僕も仲間に入るよと後足が生えたオタマジャクシが池の中で一休み、井戸の中では、親カエルとオタマジャクシが木端でスキンシップ、オープンを知らせるカップの中で待ちどうしくクモが待っていました。

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Photo_6唯一訪れた鎌田スタッフが「みちくさ」のさくらの木を見て今年も、美味しいブランデー酒ができるとこころはずんでいました。

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Photo_11 今日は、訪れる人がいないので、松村さんは、畑作業。私は、雨漏れ防止のシーリングをしました。

本日の放射線量 0、148μsv/h     舎人 松村・小川

2016年7月 1日 (金)

地球のために私たちができることを見つけられた6/26フォーラム・・・その2  

Dscf2328 「パネリストの皆さん、吉原さん、どの方のお話も大変興味深かったです。原発事故の事は話題にし難いですが、真正面から語れる場がほしいです。希望もとても感じました。」(30代女性)。「同感することが多く、普通に暮らす、暮らしていけることの意味を考えたい、大事にしていきたい。」(60代男性)という感想がアンケートに寄せられていた。

P6264627 パネリストの一人・岡部幸江さんは南相馬市の出身。岡部さんは、ディスカッションで南相馬市民の被災状況を報告、その上で原発に反対する集会やデモだけでなく、原発に頼らない環境を、自分たちでできる事を実行していくことの大切さを参加者に伝えました。マンションの屋上を借りた自然エネルギーの発電、そして町への陳情などを通じて「一般社団法人大磯エネシフト」を設立させて規模を大きくしようと奮闘している。このように地球環境との調和を図り、安全かつ安心な方法で安定的な電力確保に取り組んでいる。そして彼女は、原発事故が無かったことに対する流れにストップをかけよう、と訴えた。(写真上)

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P6304674_640x542 梅雨の晴れ間に、ノイチゴが実を大きくして、熟し、少し酸っぱさのある美味しいノイチゴのジャムを恵んでくれた。森の有り難い恵みだ。しかし、原発被害を受けた森でもノイチゴは実を付けるが、30年間以上もこの恵みを私たちはいただくことができない。その上、森にも入れない。チェルノブイリの森はその恐ろしさを私たちに警告している。(理事 髙橋佳夫)

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