只見町布沢集落に“未来の暮らし方”のヒントが詰まっている
明後日26日は、”地球のために私たちが出来ることを見つける日”、と名をうって「原発に頼らない暮らしを考えるフォーラムin神奈川」を小田原市内で開催する。フォーラムでは、自然のエネルギーを安定的持続的に暮らしに取り入れるにはどうするのか、を考えたい。
そこで自然(森)の恵みを暮らしに取り入れている集落を訪れてみた。総世帯数が55世帯、人口が130数人、65名が65歳以上の方々の集落。毎年農業を放棄せざるを得ない方が増え、休耕田と空き家が増えている。
集落は奥山の麓であるから、狭い農地は棚田がつくられ、棚田は奥山のブナの森から流れ出る沢水で美味しい米を育てている。以前は、斜面を織りなす棚田の景観は美しく、住民はそれを誇りにしていた、という。ところがその棚田は現在、年々草だらけになっている。
集落を案内してくれた刈屋さんは、「自然の恵みは集落民のもの、そこには独り占めできない掟がある。そして、集落民が協働してきた畔普請などが行われてきた。今ではそれができない。人口の減少が止まらず、集落が消滅してしまう」、と嘆いていた。
21日~22日の短い滞在であったが、刈屋さんの話を聞くほどに“森と共に暮らしてきた集落民の伝統と技、そして支え合いと助け合いの心”が、「原発に頼らない暮らし方」のヒントになる気がした。フォーラムで紹介していきたい。(理事 髙橋佳夫)
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