雪の0.2%利用で100万kwの発電所15基分になる
お彼岸の中日、東京は風も弱く暖かい。桜やコブシなど草木は人を春祭りに誘っているようだ。散歩していると、雪国の方には申し訳ないが気持ちが何となくうきうきしてくる。
新潟県上越市に住む竹内アドバイザーからファックスが届いたので紹介する。同じ上越市に住む“雪のエンジニア”(伊藤親臣さん)の紹介だ。
竹内さんによると、「雪を貯めておき、冷やすためのエネルギーとして活用する“利雪”がすごい。日本国内に降る雪の0.2%をエネルギー利用すると、100万kwの発電所15基分になるとの試算もあるほど、雪は大きな可能性を秘めた資源だという。既に、大規模な冷房装置も活躍している。雪は優れたエネルギーであるばかりか、その稼働のための電力の使用量もうんと少なくて済むから、二重の意味で注目すべきエネルギーと言える。2002年には新エネルギー法の改正で、雪は新エネルギーのひとつに位置付けられた。雪(自然)の力で未来をひらく。わが森びとの理念と一致するテーマだ」、と書いている。詳しくは『空から宝物が降ってきた』(伊藤親臣著・旬報社刊)。
人間の気持ちを晴れやかにする桜の力、桜は冬の寒さがなければ美しい花は咲かせられない、とも言われている。私たちは自然の力に寄り添っていかないと生きていけないのかもしれない。(理事 髙橋佳夫)
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