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2012年9月の24件の記事

2012年9月 5日 (水)

紛争や戦争どころでない!世界は自然(森)と生きる知恵と技の競争だ?

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 昨日、国交省は「全国の河川堤防約2159㌔は豪雨による増水時に高さや強度が不足し、対策が必要」だと報じました。来年度から補強工事や護岸整備を本格的に実施するとも報じていました。

 今日のテレビニュースでは、食用油製造会社が食用油の値段を10円ほど上げると報じていました。背景にはアメリカ中西部コーンベルト地帯を襲った干ばつによる穀物や大豆などの不作、さらにロシア、EU等の異常気象も重なってそれらの国際相場が急騰という原因があるそうです。

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 どうも世界は紛争や戦争で人殺しあいをやっている場合ではない時代に突入している様な気がします。私たちは理論や思想そして宗教だけでは生きていけないことを改めて肝に銘じなければと思います。紛争や戦争でなく、森と生きていくための未来へ向かった議論と実践が私たちに求められているようです。

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 日本では「史上初の豪雨」、各国の気象関係者も今年の異常気象に関して「観測史上初」、「観測史上最大、最多」と表現しています。各国で発生している異常気象は各国の災害防止基準を超えて、今までの基準が想定外だったということになっています。ちなみに東京都の排水溝は一時間に50㍉の降雨量に対応していると言われています。この頃の豪雨は50㍉どころではありません。世界の洪水、鉄砲水、都市型洪水は04年に2千件発生→08年には倍の4千件に急増しているようです。

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 昨日は田中正造さんの99回目の命日でした。彼の未来を見据えた闘魂を今、この時代に蘇らせるように私たちは森づくりを地道に、そして合言葉・“山と心に木を植える”精神を根の様に大地に張っていきたいものです。日光の奥地に生きているサルたちは、各地で森づくりをしている方々の情熱と志を歓迎してくれているのか。今日も足尾では、松村、鎌田スタッフが南相馬市へ贈る苗木に元気を与えました。

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2012年9月 3日 (月)

気温の変化や獣の悪戯から何を掴めますか?

P9031782  昨日、やっと東京の気温が30度をきりました。足尾でも昨日は雷雨が発生し、恵みの雨が降ったという報告がありました。森づくりをしている私たちにとっては有り難いことです。

昨日、煉瓦造りの建物が目立つ東大本郷キャンパスを散歩しました。散歩は、11月11日(日)に開催する第5回「森と生きるキャンパスフォーラム2012in東大」の下見を兼ねました。コンクリートジャングルの都会も気温が30度以下になると、散歩をしても足下からは熱気が感じられませんでした。

P8271737  ところで先月27日、松木沢の杜入口の石が剥がされていました。この石の大きさだとツキノアグマが蟻を舐めた跡だと思いました。今年はツキノアグマが森びと広場付近を徘徊している様子が多い気がします。

P8271739  松木川の水温も20度に達し、川には一面藻が生えています。このような事は初めての事なので、森びとインストラクター・塚崎さんに川の虫たちの様子を調べてもらいました。猛暑が連日続くと自然界の動きが今までと違ってきます。日本人の先人は「雲の色と風から天候の変化を知り、獣の足跡からその行方を探ってきた」と言われています。

P8271747  コンクリートジャングルに住んでいる私たちも自然界の「変化」を身体で掴まないと、大切ないのちが奪われていく気がします。

2012年9月 2日 (日)

雨乞いは自然への畏敬の念の現れですね

 

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 連日30度を超す猛暑日は9月に入っても続いています。そのため苗用の水源も渇水状態となり、取水口には水が溜まらなく私たちが途方にくれようとした本日(9
/2)、朝方未明から“恵みの雨”が降ってくれました。夏休みが終わってこともあってか、本日の訪問者はいませんでした。

 

気分は「雨読耕晴」的になって、今日は、みちくさを訪れてくれた皆さんの気持ちを書いてくれた「森とも日記」に目を通しました。みなさんの気持ちは、私たちへの励みの言葉が多く、例えば「あったかいコーヒーごちそうさま・・・」、「緑が多くなってきましたね・・」、「昔の公害問題が、今の原発問題と重なりますね」等でした。お昼過ぎ、突然、暗雲が多くなり、周りが暗くなって土砂降りの雨が降りだしてきました。

 

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臼沢の森ではJREU大宮の皆さんが草を刈っていましたが、作業が終わって下山する直前でしたので作業には支障しなかったようです。
苗床で猛暑と乾燥に歯をくいしばっている苗木たちには「恵みの雨」となったようです。農家の皆さんが合掌して雨乞いをするという話が自分の話であると実感しました。自然の恵みに感謝です。(舎人:岡安、仁平・本日の線量は0.378μSv/h)

 

 

 

自然を愛し、友を信頼したロッククライマー(9/1)

 

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一昨日(31日)の夜、やっと本格的な雨が降ってくれました。9月に入り、雨上がりの松木沢周辺の木々の緑は輝いている感じでした。降雨がなく猛暑で葉が丸まっていましたが、葉の表の緑色が鮮やかでした。

 

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今日は(9/1)、「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)に東京から来たヤング二人が寄ってくれました。話を聞くと、足尾松木沢・ジャンダルムクライミングの帰りということでした。アタックは天候の急変で途中断念した、ということでした。二人のコンビは1年未満ですが、「お互いの力量を信頼しているからアタックできる」と二人は話してくれました。ロッククライミングの色々な装備を見せてもらい 装備の重量が10㎏にもなると聞いて、私たちは感心したり驚いたりでした。話の節々には自然を愛している言葉があり、その度に会話は弾みました。

 

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今日は幕営をして明日天候を見てジャンダルムへ再アタックすると言っていました。私たちは無事にアタックできるように願って送りました。ちなみに一人の方は東日本災害地の東松島で現在も支援活動をされている方でした。

 

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 二人を見送った後の帰り際に、松木の杜を見ると桜の葉が赤く色づいていました。夕日に光るトンボの羽根を見ていると、昨年初秋の森づくりで合唱した「ふるさと」を想いだしました。森は人の心のよりどころになっているような気がしました。(舎人:仁平、岡安・本日の線量は0.41μSv/h)

 

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