“錆の力”は作業を邪魔する?
昨年の暮れに隣人の森を間伐しました。今日は間伐したヤマザクラ等の幹や枝を伐ってストーブ用の薪を作ろうと、チェンソーのエンジンをかけようとしましたが始動しませんでした。原因は半年も使いぱっなしにしていたのでチェーンが錆びていたからでした。チェンソー等の混合油を燃料とする機械は燃料を空にしておかないとガソリンに混ざっているオイルがエンジンにへばり付くので燃料は空にしておいたのですが、チェーンを拭き取っておかなかったので雪の水分でチェーンが錆びてしまいました。錆の力には恐れ入った一時であったと同時に、ちょっとした人間の怠慢が仕事の効率を下げる原因につながることを反省しました。原発事故の原因も私たち人間の自然の脅威への奢りの結果であり、人災は技術への信奉には限界があるということを私たちに突きつけたのではないでしょうか。
昨日は、草津温泉へ向かう途中に存在する旧六合村の赤岩地区養蚕農家(重要伝統的建造物群保存地区)を散策しました。五月晴れにしだれ桜が見事でした。自然(蚕)の力を活かし、そこに日本人の手工技術によって「日本の絹」を世界に広めた、その主役であった養蚕農民の家と集落を歩いてきました。集落には養蚕にとって難しいことであった稚蚕の飼育を協働としてやっていた「稚蚕飼育所跡」では、当時の農民の笑い声が聞こえてきそうな感じをしました。帰りには「道の駅」で葉ワサビを買って、立夏を迎える葉ワサビの香りと苦みを味わいました。黄色い花が満開のリョウブにはヒヨドリが密を吸っていました。
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