草木が競争している時季は忙しい?
夜10時、「どくだみ荘」の窓からはヨタカの囀りが聞こえています。今日は事務局スタッフの皆さんと草取りと追肥を行いました。3~4日前に降雨がありましたが苗床のポットは乾燥し土は白っぽくなっています。そんな中ポットの苗木と草は必死になって生きているようです。
昨日はみちのく事務所の森づくり会場を訪れ、青木淳一当委員会顧問と土壌分解動物調査をしました。2006年から始まった植樹会場に生きる土壌分解動物と植樹していない同場所の土壌動物の採取を行い、土壌分解動物の働きの変化の有無を調べています。結果は「5年間の森づくり報告書」に開示していきます。
一昨日は山形県米沢市に嫁いだ苗木を見てきました。昨年、ミズナラを中心に米沢に嫁ぐことができ他の地に根を張っているのかと心配でしたが、苗木たちは元気な若葉を出していました。雪が深い現地ですので背が高い苗木は雪の重みで根本から曲がっていましたが、私たちが育てた苗木は深い雪にも負けずに元気そうでした。
酸性濃度が高い松尾鉱山跡地では酸性に耐えられる草と苗木が競争です。苗床でも、米沢市の植樹会場でも足尾の苗床でも競争です。植物社会でのこの競争は殺し合うというのでなく、主役と脇役を定め、互いに共生し合って生きていくための試練みたいなものでしょう。と言っても植樹した私たちにとっては大忙しの日々です。
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