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2010年6月 3日 (木)

森に感謝する心は生活の中から醸成される

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 今日は山形県米沢市にいます。「5年間の森づくり報告書編集委員会」メンバー・神田大君とドッキングして、明日は私たちがそ育てた苗木が嫁き先の調査をします。昨日は新潟県上越市(JR信越線柿崎駅)に嫁いだ苗木を見させて頂きました。調査員は千葉理事と高橋副理事長、現地案内は森びとアドバイザーの竹内巧さんにお願いしました。

 昨日の天気は晴れ、竹内さんによると久しぶりの暖かさだと言っていました。JR直江津駅から車で20分程新潟方面に向かった所が2年前に嫁いだ苗木の植樹場所です。防風林として植樹されたようですが、現場に立って橋の上から植えられた場所を見ると全体として元気がない様でした。苗木は幅5㍍×長さ300㍍程の盛土に植えられていましたが、盛土は全体が砂であるためか元気がありませんでした。2年前の苗木は40㌢~50㌢程生長したミズナラやコナラでしたが、よーく見てみるとその苗木は10㌢程になっていました。これを見た私たちは原因が土と潮風にあるのではないかと思いました。

P6020208  昨夜は竹内さん宅(千葉理事は実家へ)に泊めて頂き、奥様の手作り山菜料理をご馳走になりました。竹内さん宅の裏山には杉とブナの森があり、ブナの森に祀ってあった祠の歴史などを聞いてきました。集落では今でも棚田が残され、ブナが貯えた水と栄養で美味しい米を作っていました。しかし現在は高齢化が進み、若者たちは集落を去ってしまって残っている棚田は随分少なくなった、と言っていました。冬の豪雪時には木を伐って炭を焼き、春には山菜、秋にはキノコなどの恵みを得ている集落の皆さんは森に生かされているのだということを実感しました。今年4月、このブナの森に感謝をするお祭りが今年も開かれました。アカショウビンの鳴き声を聴きながら豊かなブナの森に感謝しました。竹内アドバイザーご夫妻ありがとうございました。

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