蝶を追う親子が育む自然と人とのつながり
敗戦64年目の昨日、私の60年間を振り返るきっかけをつくるために、パートナーと一緒に湯ノ丸山(2101㍍)を登頂しました。地蔵峠からの登りは緩やかな山道で、クガイソウ、マツムシソウ、ノハラアザミ、シモツケソウ等の可憐な姿を見ながら約1時間程歩きました。
登山者の多くは家族連れで、網を持って蝶やトンボを追っていた親子、花を見ながら子に何かを話しかけいる親を見ていると、このように小さい時から自然に触れ合うことは自然や地球そして人間とのつながりを育むことになるのか、と感じました。
下山途中では、「絶滅危惧Ⅱ類にあるミヤマシロチョウを守っています」、と言ってパンフレットをいただきました。その方は湯ノ丸牧場から湯ノ丸山に僅かに棲息しているミヤマシロチョウを調査・保護していました。パンフレットには、この蝶の生息地は標高1400㍍以上の比較的高い渓流沿い、稜線、牧場などの疎林だが、この地は開発や植林、過度の採取などによって失われてしまったそうです。
私の幼い頃は自然のど真ん中で遊んでいましたので、自然とのつながりは食(田植えや稲刈り、麦踏み、キノコ取り、山芋掘りなど)、小鳥やウサギの飼育で感じていました。しかし、地球とのつながりを実感できたのは恥ずかしながら40歳過ぎてからでした。下山しながら思ったことは、自然と触れ合っただけでは趣味の域に留まってしまうので、そうではなく体験したことを振り返えり、様々な疑問を探って観るということを幼い頃から養っていくことが大切だ、ということでした。
今週末の「森びと親子自然教室」では、湯ノ丸山で出会った親と子の自然との触れ合いを参考にして森の宝物を探してみます。
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