天に翼を広げているようなミズナラに感謝!
今日と昨日は植生調査をしました。2005年春から始まった森づくりは今年で5年が経ちました。そこで当委員会は森づくり5年報告書を作成することにしました。報告書は来年の通常総会に提出します。その調査をしました。調査の目的は、5年前に木を植えた場所と木が植えられていない場所との生態学上の違いはあるのか、あるとすればそれは生態学上どのような意味をもつのか、を確かめることです。
煙害に遭ってはげ山と化した場所に植樹した森、煙害には遭ったが生き延びているミズナラの森とでは、何が違うのかを探ってみようと、今日は阿蘇沢1200㍍~1300㍍に生きているミズナラの森に入りました。今年3月に発見した阿蘇沢のミズナラは葉を付けていませんでしたが、今回は太陽のエネルギーを葉で吸収しているミズナラを観ました。また、今日は少し足を伸ばし、1350㍍付近に生きているミズナラを観察しました。
写真下のように周囲にはシラカンバ、カラマツが生えている以外に木は生えていません。草の中にポツンと2本生きていました。このミズナラを観ていると、対岸の山をはげ山にした人間の愚かな行為に、「喝!」と怒っているようでした。このミズナラは「森びと広場」から望遠鏡で見ることができる所に生えています。
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