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2022年10月の17件の記事

2022年10月13日 (木)

中倉山ブナ保護の事前調査完了!

  本日(10月12日)は、11月3日に開催する中倉山ブナ保護の事前調査で「無言の語り木」に会いに行きました。大津茂美さんとブナを目指しました。

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途中、紅葉の始まりを楽しみながら、曇り空ですが風も無く山を歩いていると体が温まり快適です。

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Dsc08526 登山口から1時間50分で稜線に1本だけ立っているブナに会えました。枝先を見ると少し黄色い葉になっていました。

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今年6月のブナ保護時に種入りの袋に黒土を入れて張り付けた場所を見ると草が元気に目を出していました。少しですが確実に土砂流出防止が出来ていることを確認できました。

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Dsc0853011月3日に資材を持参してブナの根を守りに来ることを約束しました。今回の事前調査で少し残念なことは、ブナから中倉山の頂上までの稜線の道で土砂崩壊が凄いスピードで進んでいることが見えました。多くのハイカーが訪れていることの証だと思いました。この崩壊をどうにか止めることが出来ないかと感じました。

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Dsc08539 中倉山山頂付近の稜線から登ってきた元気なミズナラの原生林が見えました。

Dsc08536 下山時にケガをしないように慎重に下りてきました。

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 本日のブナ保護事前調査は、大津茂美さんと筆者(済賀)でした。大津さんありがとうございました。                 

                                (報告者:済賀正文)

2022年10月11日 (火)

里親植樹の補植が終了しました。

   本日(10月11日)の足尾・松木の天候は、晴天で12℃(8時20分)でした。爽やかな風が心地良く感じ作業には、良い季節です。

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   本日の最大の作業は、コロナで昨年から開始した足尾現地に来れない方に変わり私たちスタッフとサポーターが植樹させて頂く「里親植樹」で獣害等で枯れてしまった苗木を全て補植する作業です。9日の補植作業に続き午前中に47本の補植が出来て全て終了しました。事前に補植する場所に赤色テープを巻いた篠竹を目印に置いてありましたので作業はスムーズに進みました。

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 更に苗木を植えた根元に乾燥防止と雑草防止の唐草で布団の様に表面の土を覆いました。根が大地に根付き新芽が出るのが楽しみです。補植が全て終了し里親植樹を申し込んで頂いた方々との約束が実現出来てホットしました。苗木は順調に生長していますので新芽が出る季節になりましたら足尾・松木にお越しください。お待ちしております。

 予定より早く終わりましたので、落石で破損した土留めの修理が未完成の場所が3か所発見されましたのでその補修と植樹用の黒土の搬入をして昼食にしました。

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  午後も黒土の搬入で、今日一日で116体を臼沢西の植樹地内の階段下まで運ぶことが出来ました。14Lの黒土袋は水分を多く含み背負子で運びますが多変重たいので途中休憩をしながら運搬しました。里親植樹地の苗木の生長の凄さを見ると黒土がいかに大事か実感していますので、この作業は苗木の生長には必要なものなので辛さよりも楽しみの方が多く感じました。

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 本日の作業者は、福原さん、加賀さん、大野さんと筆者(済賀)でした。

                              (報告者:済賀 正文)

2022年10月 9日 (日)

静かな秋の足尾の森作業

 本日(9月9日)の足尾・松木の天候は、曇りで12℃(8時20分)でした。風は無く肌寒い感じです。

Dscn8504  薪ストーブで暖をとりホットコーヒーを飲みながら8時30分から早めの打合せです。午前中は臼沢西の里親植樹地の補植苗木の確認です。午後は、臼沢西の植樹地の落石によって破壊された土留めの修理と今年最後の里親植樹地に黒土の搬入です。加賀スタッフとの二人作業です。

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作業中に聴こえるのは松木川の水の流れ、動物の姿も鳴き声もなく、静かな秋を感じて黙々と作業をしました。本日確認された補植しなければならない苗木の数は49本で、補植は11日に行う予定です。    早めの昼食を済ませて午後作業では、落石で破損した甲羅板を新しの物と交換し、鉄筋で固定しました。

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これで前日話し合った土留めの修理が全て完了しました。その後は19日に行う里親植樹の場所に黒土を運び込みました。黒土の袋は、水分を含み大変重いものでした。体力を気にしながら予定した黒土の運び入れを終えました。

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二人の森作業は予定した通りのことを安全に終了出来ました。最後に、橋倉さんから食後のフルーツとして柿を頂きました。ありがとうございました。

Dscn8499  本日の作業者は、加賀さんと筆者(済賀)でした。

                                 (報告者:済賀 正文)

森と人に学ぶ足尾の森作業

 今日は10月8日、育樹デーの初日です。足尾の朝8時半の気温は13℃、昼には23度まで上がりました。天気は晴れのち午後曇りでした。 先日、りんねの森に植えた幼木が心配になり、朝一番で見に行ったら、元気に根付いているようで、ひと安心しました。

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Cimg0024 【りんねの森に植えた元気な幼木たち】

 いつものように、ホットコーヒーを飲みながら本日の参加者5人で森作業の打ち合わせをしました。予定では、森に生かされていることに感謝する「臼沢の森の草刈り」でしたが、JR貨物の組合員の皆さんが育樹する植樹地に苗木の補植することにしました。午後は、臼沢西の森の里親植樹地で昨年ウサギやサルの食害で枯れ、抜かれてしまったところに苗木を補植をすることにしました。

 苗床に移動し、トレーにブナやミズナラ、トチノキ、イロハモミジなどの苗木を100本を選び、トウグワ、ツルハシ、ノコギリ鎌などを軽トラックに積みこみ、臼沢の森に運びました。森の入り口からは、背負子と籠に苗木を乗せJR貨物の植樹地に向かいました。対岸の中倉山の北斜面からはシカの透き通った鳴き声が松木渓谷に響きわたっていました。

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 植樹地に到着し、現地では植えるところのススキやヨモギなどの草をノコギリ鎌で綺麗に刈って、トウグワで穴を掘り苗木を丁寧に植えました。

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 2009年に植樹を行った場所ですが、シカやウサギの食害にあい、草に覆われ苗木を枯らしてきてしまった場所でもあります。補植をしながら皆さんが考えたことは、冬の獣害柵の点検と来春の草刈りを真っ先に行うことでした。

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 昼食後は、まず里親植樹地の補植のために、補植した箇所がだれが見ても分かるように、全員で苗木を支える篠竹に赤のテープを120本巻きました。軽トラックに、シラカバ、ヤマザクラ、モミジ、ブナ、ミズナラなどトレーに分けた120本の苗木を積み込み、臼沢西の森に向かいました。

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 道具や苗木を背負って臼沢西の森入口から植樹地の中に入っていくと、獣害防止柵が破壊されていました。そして階段を登っていくと上部の獣害柵も支柱の単管は折れ曲がり、土留めも何か所か壊されていました。先日の台風、大雨により、大きな岩が上から落ちてきて柵が壊されたようです。

   

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 直ちに、獣害柵と単管、大ハンマーなどの材料を取りに行き、修復することにしました。福原さん、清水さんが修復作業に取り掛かりました。済賀さん、鎌田さんと筆者で補植しました。

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 思わぬ事態にも、何が「大事か」の機転を利かせてすぐに対処出来たのは、長年の経験と勘、そして森作業で学んだことが肌に沁みこんでいるからではないかと感じました。今日はいつになく体力を消費し学ぶことができた1日となりました。お疲れ様でした。

Cimg0045 【臼沢の森入り口のイロハモミジが色づき始めました。】

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 今日の森作業は、鎌田、福原、済賀、清水、そして筆者は大野でした。 

 (報告 大野昭彦)

2022年10月 7日 (金)

雨風の中、役員会で今後の活動を決めました

 本日は、初冬とも言える寒さの中、応援隊第2回役員会を雫育苗場で開きました。スタッフそれぞれが冬の装いで集合してきましたが、北風によって、体感温度も下がり「寒い、寒い」の連発。早速、風よけネットを設置し、どうにかしのいでいこうと対策をしました。

22022107 2022102 10時からの役員会では、岩橋事務局からの第1回役員会(2022.5.23)以降の経過報告と今後の取り組みについて話がされました。途中、風とともに冷たい雨が降ってきましたので、簡易テントの設置を行い会議は継続しました。経過報告では、7月、8月とコロナの影響や熱中症対策で一時作業も中止しましたが、人間の都合で野放しにすると草等で植樹場所が荒れ放題となってしまうことが草刈りを通じて気づいたこと。作業や行動をする時は事前の準備や段取りの大切さを学んだことなどの意見が出されました。

2022107<苗分けした地元のシラカシ、アラカシの幼木も大きく成長してきました>

    10月23日に森びと福島県ファンクラブ、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭「応援隊」、森びと秋田県ファンクラブとの合同で「お茶会」を開きます。「お茶会」では、気候危機下において生存に対する危機感を共有し、認識を図るため参加者との話し合い・議論をしていきます。待ったなし!の地球温暖化にブレーキをかけるためにも小さな事象から現実を見て考え・学び行動していくことを確認しました。さらに、応援隊は、うつくしま地球温暖化防止活動推進員養成研修会の参加要請に賛同し、積極的に参加することも決めて役員会は終わりました。 

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 今季一番の寒さの中での役員会、大変お疲れさまでした。松林副代表から手づくりのハックルベリージャムが参加者全員に差し入れありました。いつもありがとうございます。パンにつけて家族で美味しくいただきたいと思います。
2022107_6 本日の出席者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、岩橋事務局、小川事務局、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、筆者(東城)でした。
                           (報告 東城敏男)

2022年10月 2日 (日)

子供たちの未来のために「りんねの森」植樹  

 今日は10月2日。澄み渡る秋空のもと、子供たちの未来のために少しでも地球温暖化にブレーキをかけたいとの願いを込め、昨日に引き続き「りんねの森」植樹を行います。


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 森びと広場の朝8時の気温は14℃でした。森びとスタッフ・サポーター11名は、8時30分からミーティングを開催し、本日のスケジュールと作業内容の一部変更も確認して、交流会場と植樹の準備作業を行いました。

 昨日の植樹でマルチング用に準備した刈草が少なくなりました。本日分の刈草が足らないようなので、全員で会場設営を行った後に、植樹のスタッフ・サポーターが、軽トラック2台で民集の杜の刈草を回収して植樹会場に運びました。

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 9時30分には、今日の参加者25名が森びと広場に集まってくれました。オリエンテーションを行い、今日1日のスケジュールと注意事項を確認しました。その後、植樹会場に移動し、初めての植樹参加者もおりましたので、植える樹種、植樹方法について橋倉スタッフが説明、傍らで加賀スタッフが実演を行いました。その後、参加者全員で植樹を行い同じ樹種が隣にならないように気をつけながら小さな幼木を丁寧に植えました。

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 12時15分に手洗い場で手を洗って昼食を雲一つない秋空の下で食べました。昼休みに、森びと事務所に「苗木2本を植えてほしい」と電話がありました。そのシラカシ苗木を家族で参加した子供たちにも協力してもらい「森びと広場」の一画に植えました。

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 13時30分より、参加者全員で交流会を行いました。8名の方から感想をいただきました。「自然と向き合い、人間らしく生きる。やる気が生まれてきた」「やったことがなかったのでいい経験が出来た」「緑を戻す取り組みは大変、これからも協力したい」「安心して暮らせる社会が必要」「子供たちのために森づくりを続ける、親の背中を見て育ってほしい」などの感想が述べられました。

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 最後に、松井スタッフより、感想と参加した皆様へ怪我もなく無事に終了したお礼が述べられました。これらの感想を聞いて、りんねの森づくりのスタートに当たり参加者が心ひとつになり交流会を終了することが出来たのではないかと思っています。

報告者 大野昭彦

2022年10月 1日 (土)

4年振りの植樹を「りんねの森」で開催しました。

 10月1日、今日は足尾では2018年「民集の杜」以来4年ぶりとなる「りんねの森」の植樹の開催日です。朝、いつもより30分早く集合で8:30からミーティングを行いました。ジャンダルムを眺めると雲一つない秋晴れ、気温は15℃ですが、今日は暑くなる予報です。まず、森びと広場に机、椅子を並べて交流会の会場づくり、その後、植える苗木のトレイを保管しておいた苗床から、本日の植樹地(湿地・赤土エリア)に移動させランダムに置いていきました。Img_4103

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Img_4106 準備作業は終了。本日参加する方が集まってきました。参加予定のJR東労組大宮地本OB会は遅れてきますので、9:30から先発隊のオリエンテーリングを大野運営委員の司会で開会し、「りんねの森」の名前の謂れと、50年以上も草しか生えず木がない土地に、その土地に合った木を植え、生長を観察し、植物のサイクル・遷移(移り変わり)を調査して、あらゆる生物の輪廻を感じ取ってもらえることを願って木を植えます。と挨拶があり、加賀スタッフからは、怪我、熱中症対策、蜂対策、食料の保管、貴重品の保管などの注意事項が述べられ、いよいよ植樹となります。入り口で、ひとり一人がスコップと麻ひもを受け取って植樹地に向かい、まずは、このエリアの責任者、済賀さんと福原さんから植樹の仕方のレクチャーを行い、それぞれが一生懸命穴を掘り木を植えていきます。湿地は簡単に掘れます。それでも気温が上がってきて、汗が噴き出してきます。時々休憩をとりながら、丁寧に植えていただきました。Img_4123
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Img_4138 Img_4135 Img_4137_2 Img_4136 10:30、JR東労組大宮地本OB会と現役の方24名が到着しました。OB会は毎年、草刈りや「里親植樹」に取り組んでくださいいます。早速、エリア責任者の二人が植え方のレクチャーを行い、赤土エリアの植樹を開始しました。しかし、こちらは石ころが埋まっており、穴を掘るのに悪戦苦闘している方も見られました。「今回は山を登らなくて良かった」とか「一人10本位と言っていたが、20本も植えたよ」「天気が良すぎて暑く疲れたな」などの声があり、和気あいあいと楽しい植樹となりました。12:00用意した、苗木は全部植え終わりました。本日植えたのは、湿地エリアは、ハルニレ、シナノキ、松村宗雄さん提供のズミなど6種158本、赤土エリアは、オオモミジ、カスミザクラ、ウリハダカエデ、鎌田さん提供のウワミズザクラなど10種400本、合計558本を植えることができました。

Img_4151 Img_4167 Img_4154 その後は、マルチングですが、昨日集めておいた草刈りをした草をバケツリレーで運び、苗木の周りに置いていきます。この作業は、苗木の保湿を保ち乾燥させないこと、雑草が生えてこないようにすることなどの効果があり大事な作業です。みんな草まみれになりながら、黙々とやり終えました。作業終了後、皆でジャンダルムをバックに集合写真を撮り、達成感が笑顔に表れていました。

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Img_4195Img_4174 Img_4204_2Img_4205 昼食は、少々暑かったですが、皆で外で取りました。時折、川から涼しい風が吹いてきます。昼食後は、少し休憩時間を取り、それぞれが、久しぶりの再会や初対面の挨拶や「みちくさの庭」見学など思い思いに過ごしていました。

 13:30からは交流会を開催、清水副代表から歓迎のあいさつの後、参加された方から感想をいただきました。「土が硬くて穴を掘るのに苦労した。」「緑が増えてほしい。」「昨日はゴルフ大会だった。木を伐り山を崩したゴルフ場。今日は一転して木を植え森づくり。このギャップに気づき、人間も自然の中の一生き物あると認識できた。」「自分の休日でこの活動をしていることに尊敬する。若い人を連れてきたい。」等々7名の方から感想をいただきました。井上運営委員よりまとめをがあり、今日の日程は全部終了しました。今日の参加者は、JR東労組大宮地本から24名(OB・現役)、森ともの方3名、森びとから14名の合計41名でした。大変お疲れ様でした。最後に、「臼沢の森」をバックに記念写真を撮り解散となりました。

Img_4207 Img_4210 Img_4219_2 Img_4217 Img_4228 スタッフ・サポーターは後片付け後、ミーティングを行い本日の反省点と明日の打ち合わせを行いました。そこに森ともの唐沢さんからドリンクの差し入れがありました。ありがとうございました。

明日も頑張ろう!

Img_4233 Img_4231(報告者:加賀春吾)



 

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