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2017年8月の19件の記事

2017年8月31日 (木)

オフィスビル屋上の緑のオアシスを見学

8月の最終日、東京は最高気温21℃でとても夏とは言えない肌寒い一日でした。10月上旬の気温だと報道していました。今年は本当に雨の多い夏であり風邪をひきそうな日の連続でした。

 本日、城南信用金庫相談役の吉原氏の紹介で、本社屋上ですすめている都会の太陽光発電や緑化を見学させていただきました。

 ご存知のように、吉原氏は原発を撤廃し太陽光発電などのクリーンエネルギーを進めている方です。私たちも6年前の大震災を経験し、原発に頼らない社会を目指してきました。都内の緑のオアシスは、未来創造部の佐藤さんと企画部企画課の笠原さんに案内をしていただきました。

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Img_5525 屋上には夏野菜や、プランターで育てたサツマイモで芋焼酎をつくるとのこと、昨年は近隣企業さんなど合計で4合瓶で1200本もの芋焼酎がつくれたそうです。

 また、千葉県内では農作物を栽培しながらソーラーパネルで発電するメガソーラー発電所の話も伺いました。水田や畑では米・大豆・落花生などの作物を育てているとのこと。定期的な視察も行っているとのことでしたので、次回見学させていただきたいと思います。

Img_5527  城南信用金庫のみなさま、お忙しい所案内していただきありがとうございました。国民の半数以上が原発反対している民意を無視して安倍政権与党は日本とアジアに原発推進を進めています。この流れを止めるのは大変な事ですが、こうした市民の”はちどりの一滴”が原発に頼らない暮らしと社会が実現していくのではないか、ということを感じさせられました。(事務局 水落一郎)

2017年8月30日 (水)

岩手山麓で薪づくり、苗木たちには爽やかな風を吹き込みました

ご無沙汰しています。北東北の夏も長雨で、現地では農作物の収穫が心配されています。みちのく事務所では8月28日~29日、第2回炭づくりを行いました。最近の長雨により、薪は水分を多く含んでいたため、例年のような時間内に火止めを行うことはできませんでした。

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Img_2035  薪づくりにはJREU秋田から7名の組合員が応援にきてくれました。その他には、JREU盛岡研修用苗木、提供用苗木の選別作業をしました。

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Img_2046  一か月前の7月31日、元山堆積場の植樹会場の草刈りを行いました。この作業にはJREU盛岡の組合員21名の応援をいただきました。刈り払い機5台と手作業で、ほぼ全ての畝周辺の草を刈りました。岩手山麓の作業ですので、途中、雨雲が接近してきたので作業を終了させました。

Img_2023  (報告 みちのく事務所スタッフ・中村)

夏の終わりの育樹育苗作業

足尾に向かう途中、雲に隠れる日光連山

Photo 今日の足尾、気温24℃、曇り、キツネが迎えてくれたなかでの作業打ち合わせ。午前中は、ポット苗への散水をして作業と草取り、来る9月6日JR東労組東京による臼沢の森草刈りの準備。午後からは、引き続きポット苗の草刈り、また、9月12日JR東労組大宮OBによる民集の杜草取りの準備作業を決めて作業を開始。

Photo_2 Photo_3Photo_4 新メンバーの福田さんです。草の成長のはやさに驚きながらも、この地道な作業が苗木を育て、足尾の森をみどりが増えることを願って作業をしてくれました。松村さん、私も草取りし、20トレーを終えることができました。

Photo_5 Dsc01914 民集の杜では、今年開催された植樹祭会場

Photo_6の草取り作業の通路を鎌田さん、岡安さんがPhoto_7 Photo_8 通れるようにしてくました。 Photo_9 カツラ、ヤマボウシ、カマツカの苗木100本を民集の杜に緊急避難させました。

Photo_10 本日の作業は終了。帰宅の途につきました。スタッフの皆さんお疲れ様でした。

本日の作業は、鎌田、松村宗、岡安、福田、小川が行いました。(報告 小川 薫)

2017年8月28日 (月)

JR東日本管内の組合員が育てた苗木に元気を吹き込みました

 8月26日の朝はどしゃ降りの雨。世界中の気象がおかしくなっているようなので、福島もそうなのかと感じた朝。

Img_0741 がっかりして南相馬市・雫浄化センター育苗場に行くと、どしゃ降りの雨も若い熱気におされ、雲の隙間から太陽が見え隠れする日となった。

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Img_0724  若者達とはいつもお世話になっているJREUネイチャークラブのリーダー21名。この若者たちが南相馬市の森の防潮堤用の苗床の草取りや苗分けを手伝ってくれました。

Img_0742  応援隊メンバーは朝から気合を入れて受け入れ準備をしていた。若者たちが到着すると、応援隊事務局・岩橋さんは、JR東日本の各地方で種から育てた大切なポット苗、この苗がやがて南相馬市民の暮らしの基盤をつくってくれる森になるので、本日の育苗作業は丁寧にそして大切に作業してほしい、と参加者へ訴えかけられた。

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Img_0733  10時から作業に取りかかり、ポット内の草取り、ポットの取り外し・整理、トロ箱からのシロダモ苗分け、水撒き等の作業を分担し、16時まで行ってくれた。

Img_0748  ネイチャークラブリーダーたちからは、「大切な苗木を枯らさないために応援隊メンバーが努力していることに敬服した」「苗木を植えるだけでなく育苗・育樹、草取り、水撒きの大事さを学んだ」等の感想が出された。

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Img_0715  JREUネイチャークラブリーダーの皆さん、大変な作業を手伝っていただきありがとうございました。10/14の植樹祭でお会いしましょう。応援隊は松林、岩橋、原田、東城でした。(報告 東城敏男)

2017年8月27日 (日)

“何となく”では済まされない雲、風、雨からのメッセージ

アメリカ・テキサス州に上陸したハリケーン「ハービー」は勢力を弱めたのでホッとしている。つい最近では、中国に上陸した台風13号は強風と大雨で中国人民に犠牲と被害を強いた。インターネットで世界の異常気象関連の情報を見ると、各国で市民の暮らしを脅かしている。

Photo  メキシコ第二の都市グアダラハラでは、桁外れの雹嵐が暴れて各所で停電が発生し、負傷した人も報告されている。もともとこのあたりは寒暖の差があまりなく、雹などとは無縁なところ。嵐が去った後に雹が急速に溶け始め、街はあっという間に水に覆われてしまった。

20170728  世界で最も降水量の少ない地域として知られ、40年間まったく雨が降らなかった地域もある南米チリのアンデス山脈と太平洋の間にあるアタカマ砂漠には、非常に激しい大雨が降り続き、ついには大洪水が発生した。ここ1〜2年は異変が起き、2015年と2016年も大雨の被害が出ている。

20170510  ノルウェーの西部では、夏季の 72日の内 70日も雨が降ったという。もちろん、過去にこんなことはノルウェーでは1度も起きたことはないという。農産物にも悪影響が出て、非常に異常な事態であり暮らしは深刻な状況に見舞われていると報じられている。

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20170811  また、見たことのない積乱雲がベトナム、米・フロリダ州、ロシア、クロアチア、キューバ等で撮影されている。

201708  ルーマニアでは夏に雪が降り、これは史上初。

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201704_2  南極では各地で氷が溶け、川が出現している。

20170810_2  これらの情報はラジオ、テレビニュース等の日本のマスメディアではなかなか報道されていないが、インターネットの写真を見ていると“私たちの命を支えてくれている自然界に何かが起きている?”と感じる。このメッセージには具体的に向き合わなければならない。(理事 髙橋佳夫)

2017年8月23日 (水)

足尾銅山の長屋・「どくだみ荘」周辺の草刈りをしました

 朝から暑い足尾でした。私たちの足尾のねぐらを「どくだみ荘」と呼んでいますが、ここは足尾銅山時代の長屋です。赤倉の長屋には森びとと隣の方だけが住んでいます。いつ壊されるのか不安ですが、周囲の環境は草が伸び放題で、獣が動きまわるにはもってこいの藪になっています。

P8238212  そんなこともあり、社宅の周囲に熊やイノシシが出没しています。近所の方の話しでは、深夜から朝方にかけてイノシシが穴を掘っている音がしているといいます。また、熊によって「どくだみ荘」から5㍍程のコールタールが滲みこんだ床板が剥されました。

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P8238224  社宅周辺の方々は70歳を過ぎた方が住んでいるので、獣と遭遇するととても危険。昨夕、隣の方と周囲の草を刈る相談をしました。本日は、その草刈りを朝から昼まで行いました。久しぶりの“夏”で真夏日となっていたので身体中汗をかきながらの草刈りとなりました。

P8238221  汗だくになりましたが、汗を拭いながらアサガオ、ツユクサの花をじっくり見ていると、何となく気分はさわやかになりました。

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P8238216  草刈は3時間程で終了。シャワーで汗を流してさっぱりしたところで、残った食材で作った具沢山の汁で蕎麦を食べました。その後は、森びと広場の設備環境の話し合いを行って、立冬に向けた作業計画を立てました。

P8238227  本日のボランティアは、柳澤、仁平、髙橋でした。(報告 髙橋佳夫)

2017年8月22日 (火)

新しい“森とも”と久しぶりの“夏”を大歓迎!いい汗をかきました

今日は久しぶりに足尾グランドキャニオンがはっきり見え、“夏だ”という天気でした。朝、森びと広場近くには若いイノシシがウロウロしていました。雨が続いているのでミミズが地表に出でくるのを狙っている様子でした。

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2  イノシシも歓迎していたのではないでしょうが、今日は新しい森ともになりたいと、宇都宮市に住む福田さんが現地見学に来てくれました。橋倉スタッフから事前に連絡があったので私たちスタッフ一同は“大歓迎”でした。

4  福田さんは、退職した後の人生を色々な体験をしながら探しているらしく、そのひとつに足尾での森づくりを見てみたいということでした。打合せは自己紹介からはじまり、続いて育苗大臣の福田哲男さんから作業提案があり、福田さんは橋倉スタッフの案内で私たちの育てている森を見ていただき、その他のスタッフは、臼沢の森草刈と松木の杜草刈りに分かれて作業しました。

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6  心配していた通り、臼沢の森は草が伸び放題で今年植えた苗木は写真の通りでした。

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9  今年の夏は雨が続いているので太陽からのエネルギーを吸収できない苗木たち。秋を前にして苗木たちが生長するためには伸び放題の草との競争に勝たなければならないので、今日の草刈りはとても大事な作業でした。

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8  急斜面で草刈りをしていると松村宗雄スタッフが「蜂がいた!」と声をだし、調べてみるとキイロスズメバチらしき蜂が地中に巣を作っていました。即、巣から半径5m以内は草刈り禁止にしました。さらに、近くで草を刈っていた福田哲男スタッフも「こちらにもむ蜂の巣がありました!」と。スズメバチでないことを確認して巣を駆除しました。蜂たちも暫くぶりの“夏”がやってきましたので、命をつなぐ働きを一生懸命にやっているのかと思いました。

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122  草刈りは12時に終了させて下山しました。木々のトンネルを下山すると、汗をかいてほてった身体が“自然のクーラー”で冷やされた気分でした。また、昼時に橋倉さんから提供された梨が乾いた身体にしみこんでいきました。ご馳走様でした。

3  昼食後は、年内の育苗計画が福田哲男さんから提案され、話し合いで提案を豊富化しました。

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142  第二の人生を考えている福田さんは、「松木の杜」での草刈りの様子、「民集の杜」など私たちの活動現場を見学してくれました。福田さんと再会できることを楽しみにしています。本日のボランティアは、鎌田、松村健、松村宗雄、岡安、橋倉、仁平、小川、福田哲男、高橋でした。(報告 仁平範義)

2017年8月21日 (月)

子キツネのしぐさに心が和む松木沢の草刈り

P8218130  布沢集落の帰りは直で足尾入り。若いのか?筋肉痛で早く就寝。天気の回復を願って朝、「どくだみ荘」の空を見ると曇り空でしたが、8時45分頃には青空が顔をだしてくれました。

P8218151  今日は仁平スタッフが用意してくれたちょっと高級なコーヒーを飲みながらの打合せ。森作業予定通りに松木の杜の草刈り、そして雨続きで取水口に泥が詰まっているという情報を受けて、取水口の掃除をすることにしました。

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P8218530  取水口の掃除は昼食後にしましたが、水力は写真の通り勢いが凄いので即、水が満杯になりました。みちくさの池には水がありませんでしたので、キモンシロチョウが少しばかりの水分を摂っているようでした。

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P8218147  草刈りは暑くもなく爽やかな風を受けて順調に進みました。

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P8218506  作業小屋前では今年生まれた?子キツネがかまって欲しいのか、あどけない顔を見せてくれました。心和ますシーンをつくってくれた子キツネに感謝です。草を刈っているとコオロギやカマキリの邪魔をしてしまいますが、目にする多くの虫を見るとキツネの餌は心配いらない、と感じました。

 今日のボランティアは、仁平、福原、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

慣れない作業に四苦八苦

「心の森探訪」初日(8/19)、別動隊は無駄に体力のありそうな6名が選抜されました。ここに来る間の昼、道の駅で巨大な「ワラジカツ」を食べてしまった二人は、体力があるだろうと有無を言わさずメンバー入です。

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作業場所は「森林の分校」近くの集落の道。
 
流れる水を道から逃すためにきってある溝が、土砂で詰まってしまったため、それを取り除く作業です。元郵便局長の湯田さん指示の下、力を合わせての力作業。

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スチールの網(溝蓋)を取り外し、土砂をかき出すだけなのですが、これが重くってなかなか外れないのです。汗をかきかきこれまた重い鉄棒とバールを駆使してはずした後は、詰まった土砂をスコップとジョレンでひたすら掘り出します。

P8193162作業の間、布沢の生活についていろいろ話を伺いました。この辺りは3メートルを越す雪が降るのだとか、通した水は、下の田んぼに落ちていきます。残りの夏を潤してくれるといいなぁと思いつつみっちり3時間、布沢の皆さんの生活を思いながらの作業となりました。たっぷり汗をかいて、どうにか3ヶ所をやり遂げました。「できたら3ヶ所」と言われていたで、なんとかミッションはクリアできたようです。

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3ヶ所目ではアカハライモリが挨拶に顔をだしてきてくれました。ちょっと触ると死んだふりするのがまたかわいい。この下は放棄された田んぼ。少しだけ切なくなりましたが、この場所が自然に還るのもまた自然なのだなぁと、へろへろになりながら感じた初日でした。(報告 小黒 伸也)

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2017年8月20日 (日)

只見町布沢集落の森と生きる文化を垣間見ました

 天気が気になった今年の「心の森探訪in布沢集落」の19日。布沢に向かう途中では小雨が降り、天気予報も雨でしたので、群馬県、東京都、栃木県から向かった参加者15名は不安な様子。ところが、布沢集落に着くと雨雲から青空が見えてくるなど、雨の心配がなくなりました。

1  探訪の当初予定は、「癒しの森」と「恵みの森」を探訪する予定でした。しかし、先月の只見町地方の大雨で探訪地の布沢集落は各所で土砂流出被害が起こりました。現在、集落では118名が暮らしていますが、その半数は65歳以上ということです。そんな訳で、集落民の農作物にとって大切な恵みの水が循環できるような環境に整えることが急務となっていました。

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3  作業箇所は3カ所、2チームに別れて作業開始。水分が含んだ土砂は想像した以上に重く、普段使っていない筋肉を動かし、土砂に埋まっていたコンクリート側溝が見えた時には、ホッ!としました。

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Photo_2  9名のチームは「彦爺のカタクリの丘」と言われている傾斜した箇所。カタクリの丘になっている土砂が流出した所で作業。ここは、84歳になる小林さんが何十年前からカタクリを増やし、育ててきたカタクリが生きている集落にとっては大切な所。

6  小林さんは、“都会の者が本当にできるのか”と心配そうな顔をして作業を見ていましたが、暫くするとその緊張した顔は緩みはじめました。休憩時間には、カタクリの丘の山百合の握り拳くらいの球根がカモシカに食べられて困っている話をしてくれるようになりました。作業が終わるころ、区長さんも現地に見えて、私たちにお礼を言ってくれました。(写真は小林さん、菅家さん、刈屋さん)

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Photo_3  午後3時に作業は終わり、その後は県道の脇の側溝に移動、側溝の重いコンクリートふたを開けて、溜まった土砂を側溝からかい出した。夕食時には、刈谷さんも夕食に同席して、集落の暮らしの現状と先人から伝えられてきた風習などを紹介してくれた。

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Photo_5  翌朝の布沢集落はとても静かで、棚田と布沢川の様子は心を和ましてくれました。天気は曇りでしたが、「恵みの森」散策予定は川の水量が多く断念。「癒しの森」を散策することになりました。

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3_2  案内は地元の飯塚さん、杉やヒノキの経済林とブナの原生林の中間道を3時間ほど散策しました。

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Photo_8  生物社会のコミュティーが頭に浮かぶ感じでした。苔やキノコたちもブナを支え、コシアブラやクロモジ、ウリハダカエデ等の低木たちも適度な距離を保ってブナと生きていました。この森から布沢集落の先人は暮らしの知恵を育み、集落の文化をつくってきたようです。

Photo_9  森は秋の装いを始めていました。(報告 高橋佳夫)

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