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2017年2月の15件の記事

2017年2月 9日 (木)

みちのく事務所は「2017年森びらき」を開催しました

 2月4日、みちのく事務所は「2017年みちのく森びらき」を開催しました。会では、日頃から大変お世話になっている多くの方々と、今後も八幡平市旧松尾鉱山跡地を中心とした森づくり活動を創りだしていく事を話し合いました。

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 オープニングのDVD鑑賞後、みちのく事務所泉山所長は、「厳しい環境の中植樹した苗は順調に成長し自然環境活動がつくられている。我々はこれからも脱原発、自然と共生する社会の実現を目指し植樹活動を続けていきたい」との挨拶を行いました。

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 年頭講演では、東根千万億氏(『岩手日報』社取締役社長)にお越しいただきました。講演では、民謡「南部牛方節」を山の神に捧げ、失われていく森林を郷土の文化・伝統に例え、「未来の子どもたちに自然・文化・伝統を残していくための担い手となる我々は先頭に立ってさらに活動していこう」、と出席者に呼び掛けられました。その後は、懇親会で参加者間の懇親を楽しく深めました。 (みちのく 成田)

2017年2月 8日 (水)

適度な湿気と猿たちに癒された森作業

 時たま青空が見え、北風もなく、ヤシャブシの枝ではカワラヒワとエナガが餌さがし、猿も30数頭が木々の冬芽を探していた穏やかな日の足尾・松木沢。

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 今日は、久々に金子スタッフが森作業に来てくれました。「どくだみ荘」で朝食を食べているところに、手作りのたくあんと大福を持ってきてくれた金子さん。

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 本日の午前中の作業は、植樹会場に培養土を運び入れる数量をベースになる植樹面積の測量、筆者は重機で開墾をしました。

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 午後は、その培養土(300袋)を植樹会場に運び入れました。穏やかで適度な湿気のある日、三人はのんびりと森作業を行いました。

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 4時に作業を終了、仁平スタッフと小屋に戻る途中、アイスクライミングをしてきた3人とあいさつを交わして帰路につきました。金子さん、たくあんと大福をご馳走になります。(報告 髙橋佳夫)

2017年2月 7日 (火)

今年の「第36回足尾・ふるさとの森づくり」の会場づくりを始めました

 足尾・松木沢の朝9時、気温はマイナス3度でした。北風が吹いていたので体感温度はマイナス5~6度に感じる寒さでした。

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 松村さんが運んでくれている梅の間伐材をストーブに入れ、本日のスタッフを待ちました。6人全員が集まって、ホットコーヒーを飲みながらミーティング。作業は、今年の植樹祭会場(「民集の杜」)で枯れ枝の片づけ、重機による開墾でした。

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 ヤシャブシが寿命なのか枯れている幹や枝が多いので、怪我や事故にならないように枯れ木を伐って、片づけと整地をしました。

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 午後三時過ぎ、小雪が降ってきたので作業小屋に戻り、冷えた身体をフィリピン土産の「ホットジンジャー茶」で温めました。稲葉さん、橋倉さんお土産ありがとうございます。

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 鹿たちが夕食に表れたので、私たちは帰路につきました。

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 「どくだみ荘」の玄関を開けると、大根、ネギ、里芋が置いてありました。松村さん、いつも有難うございます。本日のボランティアは、鎌田、松村、小川、福田、仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年2月 6日 (月)

「足尾のカモシカ」と言われた元森林技官・村上さんにご挨拶

 午後1時に仁平スタッフと待ち合わせ。地元農家生産の野菜を販売している店で食材を購入、そして足尾入り。まず、足尾向原に住む当会アドバイザーの村上さん宅へご挨拶。

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 今年で86歳になる村上さん、昭和63年に植林した当時の現場の様子を伺った。この地は、足尾から半月峠に向かう途中の斜面。煙害の影響ではげ山にはならなかったものの、土壌が悪い地。ススキも育たない笹が多い地に植えた苗木が育っている現場を12月に発見した私たち。

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 当時の責任者であった村上さんの名前が書いてあった杭の写真と木々の生長を見てもらった。31年前の植林でしたので、村上さんの記憶はかすかに覚えている程度でした。

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 村上さんは、「足腰が弱ってきたので、今年の植樹祭では現場を見てみたい」と言うので、植樹祭時には迎えに来ることを約束しました。それまでに、「私の記念にしたい”詩”を書いておくから」、と現場が見えることを楽しみにしている様子でした。

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 「どくだみ荘」に着くと、雪が降ってきました。明日から、植樹祭の準備に入ります。

(理事 高橋佳夫)

2017年2月 4日 (土)

草木にも「権利」がある?この視点から人間の暮らしを考えてみたい

 今日は立春。日に日に陽が暮れていく時間が遅くなっていることが嬉しい。昨日も、仕事帰りにいつもの時間では見えない富士山の悠々としたシルエットが美しかった。

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 立春の本日、アパートから事務所に向かう途中、足元に生きる草の小さく可憐な花やいつもの紅白の花を咲かせている梅は今年も元気そうだ。その花の蜜をなめているメジロも梅の恵みが嬉しそうであった。

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 雪国の方々には申し訳ないが、筆者の心の中は“春”。毎年、さまざまな環境に適応して、人間をこんな気持ちにさせて、鳥たちをはじめ全ての生きものの命を育んでいる草木には計り知れない「知性」があるのかもしれない。

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 来週からは足尾の荒廃地で自然と向き合う。今年は、足尾の草木と向き合って草木の「知性」をつかみたい。標高1,500㍍以上の中倉山の稜線に生きるブナが、環境の変化に向き合って、どうして一世紀以上も生きていられるのか。ブナの「知性」を発見し、それを人間の暮らしに取り入れたいと思う。

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 もしかすると草木にも生きる「権利」があるかもしれない。この「権利」をはく奪して、人間の欲を追求しすぎると「バチが当たる」気がしてならない。(理事 髙橋佳夫)

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