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2015年1月の14件の記事

2015年1月30日 (金)

厳しい寒さを迎える足尾・松木沢の作業にひと時の温もり?

P1309650_640x502 天気予報通りの天気でした。足尾の早朝から9時頃まではそれほどでもなかった降雪はその後、シンシンと静かに降って昼頃までには15㎝程積もりました。猿はニセアカシヤの細い枝を折って、樹皮を食べていました。

P1309651_640x480 松木沢の鹿は雪の下に隠れている草を食べていました。

P1016608_640x480 今日は鎌田スタッフが手伝いに来てくれました。仁平スタッフと筆者の三人で暖がとれる準備作業をしました。

P1016599_640x480 間もなく立春を迎えますが、足尾の寒さは立春が過ぎでも春彼岸入り頃までは厳しい寒さなので、作業の疲れをとるには暖がとても大切です。今日はその暖が感じられるまで頑張りました。

P1016602_640x480 煙突から煙が出たのは午後三時頃でした。その頃になると写真の様に一面真っ白となりましたので、温かいコーヒーを飲んで帰路につきました。

P1016605_640x480 明日、明後日の柵設置作業は中止にしました。(理事 髙橋佳夫)

2015年1月29日 (木)

再生可能なエネルギーで暖をとる環境づくり

P1016577 今日の足尾は冷えました。顔を洗おうと風呂の蛇口を開けても水が出ない、と仁平スタッフが言っていました。隙間が多い風呂なのでそうかもしれませんが、こんなことはあまり経験できません。しかし、森びと広場の9時の気温は-3度でしたので、「どくだみ荘」の寒さもそれほどでもなかったのかと思いました。

P1299629 快晴でしたので青空がとても素晴らしい色でした。

P1299625 鹿たちものどかな雰囲気の中を遅い朝食をとっているようでした。

P1016583 今日は仁平スタッフと春の植樹祭の環境整備作業でした。

P1299635 松木川沿いの中倉山北斜面では猿の群れの植樹風景を見ながら、のんびりと作業することができました。

P1016591 午後には柳澤スタッフが応援に駆け付けてくれましたので、作業小屋周辺の片づけは終わりました。これで化石燃料に頼らずに、暖をとれるようになりました。

P1016580 作業終了後、コーヒーを飲みながら今年の森づくり抱負を三人で語り、帰路に着きました。(理事 高橋佳夫)

2015年1月28日 (水)

厳冬の強風に耐えながら冬芽を膨らませていた中倉山のブナ

P1 暫くぶりに中倉山のブナに会えると思っていたので昨夜はあまり眠れませんでした。3時半頃に目が覚めたので神経をとがらせて外の様子を聴いていると、風や雨の音がしていませんでした。「天気は良い!」と思って六時まで布団の中にいました。JR日光駅から向かっている山行の仲間を待っている途中、足尾銅山精錬所跡の煙突の奥には、中倉山の山頂付近が見えました。(写真:上)

P2 8時10分頃には登山口を出発、山道は昨年と比べると雪が少ないので歩きやすかったです。40分程すると西側の稜線にでました。

P3 そこからは30分程で中倉山のブナが見える鞍に到着。一行はブナが見えたのでその姿をカメラに収めていました。

P6 そこからは一気に男体山が見える大きな岩に向かいました。20分程でその岩に出て、そこから森びと広場や臼沢の森周辺を見下ろしました。

P5 ここまでくると山頂はあっと言う間です。しかし、積雪が深く暖かくなって雪がゆるんでいたのでラッセル気分で山頂を目指しました。山頂では、大野理事の後輩の金原さんが記念に写真を一枚撮りました。

P7 ブナはどんな様子で厳冬に向き合っているのかと急いで西へ歩き出しました。西北の強風が身体を揺るがすほどでしたので、ブナに近づくと“ゴオー”という音を唸らせていました。足元は凍土、ピッケルが土に刺さらないほどでした。

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P9 でも枝を見てみると、冬芽がふっくらと赤色に染めて春を待っていました。それを見て、今年はじめて森に生かされていることに感謝しました。兄弟ブナも元気な様子でした。今日の調査は、加賀スタッフ、M新聞社A記者が同行してくれました。

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P10 下山してから昼食を摂りましたが、大野理事と仁平スタッフが暖かいみそ汁とカレーライス、サラダを作って迎えてくれました。ノンアルコールビールで乾杯して、今日の調査を振り返りました。大野理事の奥さんからは、昼食のおかずが届いていました。奥様、ありがとうございました。(理事 高橋佳夫)

2015年1月27日 (火)

第10回通常総会は3月15日(日)に開催します

P1016568 今日の足尾の昼頃は気温10度もありました。臼沢の森や森びと広場に積もっていた雪はすっかり融けてしまいました。

P1016570 明日は中倉山冬の調査で登山しますので午前中は登山口までの林道を下見してきました。

P1016561 仁平スタッフの車は高級車ですので、軽の私が先導して岩や枯れ木を片づけてきました。上の写真が登山口です。

P1016565 足尾銅山は1973年に閉山しましたが、今でも治山工事は写真上の様に続いています。

P1016566 午後は、春の植樹祭のために森びと小屋周辺を片づけました。ところで、25日は第二回理事会を開催し、2015年度の事業計画案を審議・決定しました。第10回通常総会は3月15日(日)に召集します。会員の皆様には来月5日議案書と総会案内を送ります。会場は、毎年「森びらき」を実施している「シーサイドホテル芝弥生」です。総会後には「2015年森びき」を開催します。会員の皆様のご出席とご意見をお待ちしています。(理事 高橋佳夫)

2015年1月22日 (木)

新たな10年の森づくりへ、志と情熱を振り返る・・その8

P4063792 足尾の猿たちは寒風の吹く中でも群れをつくって支え合って生きています。地獄谷のような温泉には入れませんが、20日のような温かい陽をいっぱい浴びています。

P8282400 今月インドで感電して弱っている猿を群れの猿が生きかえした映像が流れていました。日本では石川啄木が猿に扮して人間に問いかけているエッセイがあり、それは現代の人間の暮らし方に警鐘を鳴らしています。

P4053782 現代はインターネットが波及して知的に武装している方が多いはずですが、民意を無視した政治の暴走や自然の猛威に対してその知識が有効に生かされていないようです。

Photo 当会は、2009年3月、大人の絵本『サルと人と森』を自費出版しました。この絵本は啄木が猿に扮して人間の暮らし方を警告しています。この絵本は現在、14刷を迎え、これまで各地での朗読会、ラジオ放送やテレビ報道等で紹介されてきました。

Photo_2 14年には、宮城県立高等学校の試験問題に絵本の一部が採用されたり、北海道旭川市の小学校生徒たちからはたくさんの感想文が事務所に届けられたりしました。

8p 「思考を停止し、単純な答えにすがりつくという社会の風潮」がありますが、私たちはそれに流されずに猿の警告に耳を傾け、人間の思考力を発揮して、悪政治の暴走と自然の猛威に向き合っていきたいものです。

24p 当会の出版物発行事業は、猿に扮した先人のメッセージを現代の暮らし方に活かしています。(理事 高橋佳夫)

 

2015年1月20日 (火)

青空と純白の雪に感謝!これが足尾松木村跡地の冬です

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P1016523_640x480 今日(20日)の早朝3時半頃、窓や外壁の隙間から強風が部屋に入って障子が揺れる音で目が覚めました。ラジオを聴きながら朝を待っていたら、「今日は大寒で寒さも来月の3日まで」というニュースが流れていました。

P1016529_640x480 仁平スタッフと朝食を食べながらそんなことを話して、「どくだみ荘」を出発した頃には何とも言えない青空と純白に輝く雪が二人を迎えてくれました。

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P1209479_640x553 今日の森作業は、「民集の杜」の植林場の測量をしました。北西の風も穏やかで、猛禽類や冬鳥も穏やかな陽に和んでいる様子でした。

P1016537_640x474 昨年植林した「民集の杜」の若木たちも冬芽をほんの少し膨らましていました。

P1209520_640x488 昨日と一昨日は地吹雪や暴風で自然の厳しさが身に染みましたが、今日は自然の気持ちの良い青空の下で、鳥たちと過ごせたことに感謝です。

P1016557_640x480 昨日、姿を見せてくれた母キツネが棲む場所を仁平スタッフと見ながら、「今年も元気な子ギツネの顔を見たいね」、と自然な会話になりました。(理事 髙橋佳夫)

2015年1月19日 (月)

足尾・松木村跡地に植林の開墾準備が出来上がりました

P1016505 今日も朝から雪が降ったり止んだりの天気でした。気温は-3度、昨日と比べて弱い風でしたので森作業には丁度良い天気でした。

P1016503 作業前は道具のチェックが欠かせません。昨日のうちにチェックをやっておけばよかった、と思いながら道具にオイルなどを入れました。

P1199412 現場の「民集の杜」に入ると、カワラヒワの群れが飛び回っていました。ヤシャブシの実を食べる邪魔になってしまったようでした。

P1016508 作業は手際よく進めましたので、本日で開墾できる植林会場にすることが出来ました。連日ボランティアの鎌田、小川、仁平スタッフに感謝です。

P1016515 三時のお茶時間にはいつもお世話になっている方から温かい缶コーヒーとお茶を頂きました。Oさんご馳走様でした。

P1016513 今後の打ち合わせをして帰路に着くころには雪が本降りになり、「明日は積もるなあー」と話して足尾町に入ると、雪は止んでいました。来月からは重機による開墾作業が始まります。(理事 高橋佳夫)

2015年1月18日 (日)

地吹雪の厳しさを身体で感じつつ、人の心に温められた足尾の森作業

P1189372 足尾に向かう途中、日足トンネルで対向車を待っていると寒い中でカワラヒワがヤシャブシの実を食べていました。

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P1186471 10時過ぎに足尾に到着。足尾松木村跡地の午前中は地吹雪でした。様子は写真の通りで、立っていられないほどの暴風が吹き荒れました。

P1186479 気温は-3度でしたが、暴風でしたので身体を動かしていないと凍ってしまうほどでした。

P1186483 そんな中で今年の植林会場である「民集の杜」の植林できるように準備をしました。

P1186494 凍ってしまうほどの身体で作業小屋に戻って、昼食の用意をしていると鎌田さんの奥さんが調理してくれたけんちん汁がお椀に用意されました。大きめのお椀にもったけんちん汁で冷えた身体を温めることができました。奥さん、とても美味しいけんちん汁をご馳走していただきありがとうございました。

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P1189386 午後になると写真のように青空が見えてきました。とても清々しい青空の下で輝く真っ白な雪に心が和みました。

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P1189390 自然の美しさに感謝しながら気分も最高の中で午後の作業をしました。

P1186501 3時過ぎに作業は終了、吹雪の中と厳冬の青空の中での作業に達成感を感じながら写真を一枚。今日はスタッフ見習いの唐澤さんが作業を手伝ってくれました。

P1189395 「民集の杜」入口で厳冬を生きる雄鹿にあいさつをして「どくだみ荘」に向かいました。

P1189402 鹿の顔は松木の主の威厳を感じました。(理事 高橋佳夫)

 

2015年1月16日 (金)

足尾・冬の森作業:例年の雪の中で植樹会場の準備をしました

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P1146464 雨上がりの朝陽はとても爽やかです。東京・日比野公園の雀たちも朝陽を浴びています。雪国の皆さんには申し訳ありません。(写真:14日の日比谷公園)

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Photo_2 昨日の雨は足尾では雪になっていました。朝の気温は0℃で曇り、午前中は雪が降りませんでした。久しぶりに集まった栃木県ファンクラブ4名は早速、作業の打合せをして間伐の後片付けをしました。

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Photo_4 昼食をとっていると窓の外ではサラサラという音がしました。外を見ると雪が降ってきました。午後は、雪が降る中で間伐材を作業小屋に運びました。

Photo_5 ビニールハウスのタブノキには水を撒きました。タブノキの葉が弱ってきたので心配です。

Photo_6 昨日の作業は怪我もなく無事に終わりました。次は18日に作業します。(スタッフ 小川 薫)

2015年1月13日 (火)

新たな10年の森づくりへ、志と情熱を振り返る・・その7

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Pb301773 東南アジア、アフリカの自然の一部は先進国企業の「開発」と称した自然破壊で荒廃地が拡がっています。当会が植林している旧足尾銅山跡地、旧松尾鉱山跡地も自然破壊された荒廃地です。

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Cimg3114 その荒廃地の植生を回復しようと関係国の公務員、研究者は一ケ月間の研修を日本で行ってきました。研修主催はJICA横浜で、当会は2007年から6年間に亘ってこの研修をサポートしてきました。

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Pb301772 最初は日本語を英訳に通訳していただく方式でしたが、3年目からは宮原事務局の英語で研修をサポートできるようになりました。

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Pc020508 足尾での研修は、アジア・アフリカ諸国の荒廃地に酷似しているようで、足尾での治山・緑化方法がとても役に立つようでした。

Cimg3141 最初の研修では雪が降って、はじめの雪に大騒ぎになりましたが、急斜面での土運び揚げ、種まきなどの話に興味をもっていただきました。

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Pb303070 研修は実践的に行うことが私たちの考え方ですので、苗づくりや植林にも挑戦していただきました。ボランティア活動という精神にも興味をもっていただき、賃金の支払いが無い労働が腑に落ちないようでした。

Pc020525 ラオスの研修生からは、「足尾で体得した植林方法で森づくりをしています」という旨の報告があり、その時はとても遣り甲斐をかんじました。(理事 高橋佳夫)

 

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