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2014年3月の17件の記事

2014年3月31日 (月)

13年度最後、雨の恵みに感謝しながら木を植えました

Dsc00919 昨日の朝9時、足尾・松木村跡地は気温が7℃で小雨が降っていました。まだ所々には雪が残っており、今年の足尾の雪の多さを感じました。

Dscf1380 今日の植樹作業は昨日に続き東松木の杜へシラカンバを植えました。その後、芽が出る前にミズナラの苗木を移動することにしました。シラカンバは岩が多い山裾に植えましたが、昨日の前段準備がしっかりしていたのでスムースに植えられました。その後、ミズナラの根が動き出す前に苗(100トレイ)を移動しました。

Dsc00924 雨脚が激しくなってきたので午後の作業は断念し、西東京から来てくれた守屋さん特性のみそ汁に舌つづみを打ちながら、昼食にしました。昼食を摂りながら自己紹介や森作業の感想などを語りながら、ひと時を過ごしました。

Dscf1397 西東京から参加の75歳の藤森さんは、「今日植えたシラカンバが大きくなるまで生きていたい」「目指せ3ケタだ」と笑いながら話してくれました。また、鎌田スタッフからも「植樹をすると3歳は若返ること間違いなし」と元気をいただきました。また、加賀スタッフの後輩は、初めての足尾訪問で、シカの群れを間近に見て驚き、興奮していました。

Dscf1386 食事後は天気が悪くなってきたので、鎌田スタッフの一本締めで帰りの安全を祈り、解散しました。

Dscf1395 今年度最終の植樹を手伝ってくれた西東京ファンクラブ(藤森、守屋、阿部)さん、栃木県ファンクラブ(菅原・白田・渡辺)さん、そしてスタッフの皆さん、事務局の皆さんありがとうございました。私は、暫くぶりに遭うことができたキツネ顔が大人の顔つきになり、間もなく“民集の杜”の森ともの一員になれそうな気がしました(小林)。(事務局・小林敬、スタッフ・仁平範義)

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2014年3月30日 (日)

70歳の恩返し
YouTube: 70歳の恩返し

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黄色いレンギョウの花に希望を託して植樹

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 今年度最後の植樹(29日)、10時前に小屋に集合しミーティングをしました。昨日の責任者・鎌田スタッフより植樹の説明がありました。

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 本日の森林ボランティアは12名、説明後は植樹会場へ移動、事前に準備されていた地に低木のムラサキシキブ、レンギョウ、内側にドウダンツツジを植えました。

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  レンギョウの黄色い花を付けた苗木を丁寧に持ち、来年はこのような希望の黄色い色を見せてほしいことを願いながら植えました。

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 午後は、植樹グループと食害対策チームに分かれての作業でした。臼沢の森には鹿が入り込み、昨年、一昨年植えた幼木が鹿の被害に遭っています。

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 鎌田、小川、田岡スタッフと宮原事務局の4名が臼沢の森から鹿を追い出す育樹作業をしました。(スタッフ・仁平範義)

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 臼沢の森には6頭の鹿が入り込み、上から下へ追い込みましたが、臼沢の森入口付近には興奮したらしい2頭の鹿が柵から出られずに迷っていました。小川スタッフが必死になっても鹿は逃げられず、最後まで逃げられなかった疲れた1頭を田岡スタッフが捕まえ、柵の外に逃がしてやりました。

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 今年はじめての森作業に参加して感じたことは、鎌田スタッフをはじめボランティアの皆さんの未来への使命感みたいな姿を見ることができ元気をいただきました。また、田岡スタッフ鹿を抱きかかえて逃がしてやった姿を身近に見て、動物への愛情に感動しました。

(事務局・ 宮原哲也)

2014年3月28日 (金)

旧松木村人の想いが詰まった杜を育てたい

P1010962 明日から二日間は今年度最後の植樹です。現地スタッフは早春の息吹を身体に感じながら、26日と27日に最後の準備をしました。

P1010964 植樹場所は、今年から始まる通称・東松木の杜です。約18千㎡の「カラミ」と言われている銅精錬後の滓堆積場(ボタ山みたいな所)の東側一部です。本番の植樹祭は5月24日に実施予定ですが、今回は低木を植林します。

Dsc00884 準備作業は重機で畝(うね)を作り、そこに黒土と腐葉土を入れ、掘り起こした砂地と混ぜ合わせます。この場所は旧松木村の跡地で、松木村民の心を忘れない森にしようと作業しています。5月の植樹祭からは、この杜は“多くの人々が集い、森と生きることの大切さを学びあう森”にしようと、「民集の杜」と命名される予定です。

Dsc00873 26日には、その記念にとして提供してくれたドウダンツツジを入口に植えました。ツツジをプレゼントしてくれた正会員・鈴木イツ子さん、ありがとうございました。明日は春日和の中で植樹を楽しみます。(スタッフ・鎌田、橋倉、仁平、加賀、柳澤 発)

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2014年3月26日 (水)

10年先の暮らしへ根付かす正造魂

P3251923  一昨日、栃木県宇都宮市在住の正会員・笠倉貞男さんから田中正造さんのメッセージが印刷されている「扇子」が事務所に届けられました。昨年、田中正造没後100年でしたので、その記念品として作られたそうです。笠倉さんありがとうございました。扇子は東京事務所と「みちくさ」へ展示することにします。

Dsc00826 ところで、21日に閉会した第9回通常総会で岸井理事長は、“多くの人々は環境問題に危機感を抱き、何ができることはないか、と私たちの活動に参加してくれる方々が多くなっています。これも全国の森ともの皆さんに支えられてきた森びと事業10年間の賜物です。その上、森びとの事業に期待をもってくれている皆さんが増えています。支えてくれた皆さんに感謝申し上げます。

P3226342_640x480 その期待に応えられるように、原発に頼らない森と生きるライフスタイルへ舵をきっていきたい。新たな10年へ踏み出して行こう”という主旨のあいさつをしました。

P3251921 以前に紹介したように私たちの活動拠点のひとつは旧足尾銅山跡地です。活動の精神のひとつには、松木村民や谷中村民と共に、いのちと暮らしを守るために闘った田中正造さんの魂が貫かれています。その魂を現代に活かすことができればと、私たちは“山と心に木を植える”を合言葉に森づくりをしています。その応援をしてくれたのが扇子を届けてくれた笠倉さんです。

20140305142043353_0001 笠倉さんの志を胸に、今日も足尾では第33回足尾・ふるさとの森づくり(5月24日開催)の準備作業をしています。鎌田、橋倉、加賀スタッフの皆さん、ありがとうございます。(理事・高橋佳夫)

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2014年3月25日 (火)

いのちを守る森の防潮堤づくりへ福島県民がスタート

20140325091410744_0002 3月22日、海から里、森林へとつながるふくしまの森づくりをテーマにした「ふくしまの森・復興大会」が南相馬市で開かれました。

Img_0915  私たちをはじめ企業・団体等の幅広い皆さん360人の参加がありました。会場は、昨年10月6日に行われました南相馬市主催の「鎮魂の森・復興市民植樹祭」会場の海岸近くでした。今回の森林再生への防災林植樹は、クロマツの苗木を主体に2.000本植えました。

Img_0918 記念講演では、太田東大名誉教授(東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会座長)が、「ふくしまの森の再生と新しい森林づくり」について話されました。講演では、防災林よりも減災林として取り組み、植栽方法も海側と内陸側では植栽する種子が異なり、海側には抵抗性クロマツを主とし、陸側には広葉樹も植えていくというような説明がありました。

Img_0920 この福島県民のスタートに立った一員として、福島県ファンクラブは原発に頼らない森と生きるライフスタイルを目指す精神で、県民の皆さんといのちを守る森の防潮堤づくりのスタートをきりました。全国の皆さん!応援よろしくお願いします。<写真:植樹会場風景、相馬農高生と共に、当ファンクラブのメンバー>(福島県FC・東城敏男) 

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2014年3月23日 (日)

森びと設立10年から10年後へ、森びとの進路を示した通常総会

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  春分の日が過ぎて日照時間が長くなってきました。春分の日は法律で”自然をたたえ、生物をいつくしむ日”と定められているそうです。恥ずかしい話ですが、筆者の幼いころの春分の日は春休み期間中で、田んぼの畦でセリを取り、セリの天ぷらでうどんを食べるのに必死でいたような気がします。

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 先週の春分の日、当会は第9回通常総会を招集し、森びと設立10年を迎えた2014年度の事業と予算を決定しました。総会は、正会員401名のところ出席者81名、委任状による出席200名が出席でしたので、定款第28条により成立しました。

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 議事は議長に選出された岡部浩之正会員がスムースに進め、2013年事業報告と収支決算報告、監査報告が審議され、原案通り承認されました。その後、10名の正会員から意見を頂戴し、2014年度の事業計画案と予算案を審議、原案は賛成多数で承認されました。総会報告は随時行っていきます。(理事・高橋佳夫)

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2014年3月20日 (木)

原発賛否の根拠は、被災した皆さんの暮らしと事故現場が基本

Img_0902 19日、森びと福島県ファンクラブ(岩橋と東城)は、南相馬市の高見町第二応急仮設住宅の高橋宮子さん宅を訪ねました。原発事故から3年が経過した皆さんから、その心境をお伺いしてきました。

Img_0906 高橋宮子さんは地震・津波で娘さん、お孫さんを亡くされ、暫くは途方に暮れ、暗い不安な日々をおくっていました。前向きに生きていこうと切り替えられたのは、同じ境遇にある仮設の人たちの心の温かさであったと言っていました。

Img_0907 今では仮設の話し相手として花見、クリスマス、新年会、フラダンス等を楽しく取り組み、暮らしの疑問などがあれば、県や市に働きかけています。そのようなことから高橋さんは、仮設の人からも信頼され、話を聞いた私たちが元気と勇気をいただきました。

Img_0905  これからは、仮設の皆さんと私たちで「お茶会」をやっていくことにしました。高橋さんの気持ちと「お茶会」の案内は後日お伝えします。<写真:①意見を聞く岩橋と高橋さん・岩橋事務局、記念写真(高橋さんと東城)、散歩で見つけた幸せな花・風呂敷で作った衣装を着た踊り子の皆さん>(福島県FC・東城敏男)

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2014年3月19日 (水)

暮らしや社会の仕組みや制度を根本的に変える時代?

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 昨日は、首都圏に春一番が吹き、四国では桜の開花宣言がありました。アメリカと日本の大雪や日本海での深海に棲むイカやサメが網にかかるなど、自然環境の変動に心配でしたが春は確実に訪れているようです。春一番が吹く、桜の開花宣言を聞くとホッと!しますね。東京事務所に向かう途中の花壇にも鮮やかな花が咲き始めました。

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 21日の第9回通常総会ではそんな「ホッとする気持ち」を与えてくれる植物たちに感謝し、10年後の2025年の暮らしと社会を描きながら、全国の森びとに支えられてきた森びと設立10年を振り返りたいと願っています。

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 経済成長神話と原子力安全神話に振り回されていると、10年後の暮らしと社会はどのようになってしまうのか心配です。化石燃料も間もなく枯渇すると言われ、人類がこのままの暮らしを続けていくと化石燃料が枯渇する時間がもっと短くなると言われています。最後は、森の恵みに頼らざるを得ない私たちですが、このままの暮らしで温室効果ガスを排出つづけていくとこの時季に「ホッと」する気持ちになれないかもしれません。

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 日本の10年後を考えると、社会の様々な仕組みや制度、老朽化するインフラを根本的に変えなければならないようです。頼れるのは自然(森)ですから、根本的な変革は森の中にその知恵が詰まっている気がします。

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 日本食が世界文化遺産に登録されたことは、その原点が「うまみ」(昆布と鰹節そして麹)であるとすれば、登録されたことは日本人の森の文化ではないでしょうか。会員の皆さん、通常総会に出席される会員の皆さん、全国の森ともの皆さんのご意見をお待ちしています。(理事・高橋佳夫)

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2014年3月18日 (火)

田中正造魂を社会へ活かす時はこれからだ!

20140305142043353_0001 昨年は田中正造没後100年の年でした。一年前、読売新聞社宇都宮支局・末吉記者から電話があり、その後、末吉さんは足尾・臼沢の森で私たちを取材しました。

Pb024515 秋になって、末吉さんを中倉山で鉱害に耐え抜き一世紀を生きぬいているブナに案内しました。これらは読売新聞栃木版に掲載されました。(写真:ブナを見上げる末吉記者)

Photo これらの取材と記事は、正造さんの魂を現代に活かしたいと一冊の本にまとめられました。著書は、『伝える正造魂』(宇都宮支局編集・随想舎)として発行されました。その出版記念パーティーが16日、佐野市で開催されました。その写真が末吉記者から送られてきました。

P3091218 昨日は、小川、橋倉両スタッフが5月24日開催の足尾・ふるさとの森づくり準備用の道具類を足尾現地に運びました。臼沢の森写真は9日のものですが、雪は春陽に温められて融けているようです。『伝える正造魂』に紹介されたことは、森びとを10年間も支えてくれた全国の“森とも”の賜物です。全国の森ともの皆さん、そして著書で紹介してくれた読売新聞社宇都宮支局の皆さん、ありがとうございました。文明の岐路に立たされている私たちは、今後も正造さんの魂を現代に活かしていきたいと願っています。(理事・高橋佳夫)

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