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2011年5月の18件の記事

2011年5月30日 (月)

エゾハルゼミに癒され、蜂やアリに感謝!

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 今日の足尾・松木沢ではエゾハルゼミが鳴きだしました。台風が低気圧になって北上した後に「遊働楽舎・みちくさ」周辺を散策していると、10時頃から厚い雲の合間に青空が見えてきました。その瞬間にヤシャブシの森の中からエゾハルゼミの初鳴きがありました。鳴き声は少し小さく恥ずかしそうでしたが、エゾハルゼミが鳴くころには何時も草取りを始めたので、今年もそろそろ苗床の草取りをやらなくては、と思いました。

P5302511  松木沢の岩山にはアキグミが多く生えています。秋になると冬眠前のツキノワグマの餌であり、ここに生息しているホンドギツネ、ニホンジカ、ニホンザル等の餌でもあります。今、アキグミの花は満開で甘い香りを放っています。この花には実をつける前に蜜を求めて蜂やアリが群がり、お礼に受粉の手助けをしています。近くには雄のキジが自分の縄張りを誇示してケーン、ケーンと鳴きながら羽ばたいていました。松木沢渓流からはカジカガエルの鳴き声も聴こえ、いよいよ松木沢も賑やかになるな!という感じをもった日でした。

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2011年5月29日 (日)

未来の子どもたちに大切な地球自然環境を残すために

P5291910  今日は「アースデー2011in桐生」が開催されました。4月開催予定が東日本震災で延期になり本日開催されました。あいにくの雨でしたが会場の群馬大工学部キャンパスには親子連れ、若者・市民の皆さんが訪れてくれました。当会も実行委員会の一員として準備し、今日の本番ではアニメとドキュメンタリーのDVDを上映してきました。

会場には子どもたちと親そして付き添いの方が目立ち、私たちは大人と子どもたちに森に生かされていることを実感してもらいました。P5291905 アニメでは「さよならブーリー」(木を伐ってしまうと森の友達を失ってしまう)、「おとなりさんとわたし」(電気の無駄使いが分かる)を上映し、感想を出し合いました。ドキュメンタリーでは「自然の楯」(マングローブの森が津波を弱めて村人を助けた)を上映しました。上映は午前と午後の2回行い、会場の皆さんと森の大切さを考えてきました。

 15時からは雨の中で後片づけを行い、夕方には希望者による反省会に出席し、来年のアースデーに向けた反省を根津実行委員長と共に行ってきました。当会では松井富夫理事が上映会を担当し、石島悦子理事が実行委員会の事務局長を勤めてきました。進行役を担当した柳澤事務局員をはじめとした事務局、群馬県ファンクラブの皆さんありがとうございました。

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2011年5月28日 (土)

森は仲間同士が助け合いますよ?

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北東北も5月半ばを過ぎて、樹木は一斉に芽吹き出し新緑が眩しい季節となってきました。そんな中、今月25日に田中副所長と県民の森・元山堆積場を観察してきました。そこでは、昨年ビニールポットにドングリなどの実を蒔きましたが、食害対策の一環でトチノキのポットには「杉の葉」を上下、脇に被せて様子を見ることにしました。その結果、先日それを見てみると見事にトチノキの芽が出ていました。全体を見ると今年の発芽率は70%以上だと思いました。杉の葉は食害防止に効果があったと確信しました。トレイの外側の一部が食害にあっただけでした。また、クリのポット苗にも杉の葉を同じように対策しましたが、こちらは未だ発芽の時期ではないので結論は出ませんが、かなり穴が掘られていることが確認できました。食害の影響は大だと感じました。

Dscn8126  元山堆積場では多くの苗木は順調に成長しているのを確認しました。その中でもアキグミとヤマハンノキの成長は著しく、逆に他の樹種の成長の妨げになってくるので、下枝及びアキグミの脇枝を剪定しました。二人での作業でしたので予定した半分しかできませんでした。しかし、アキグミは兎やネズミなどの防波堤となっていたので私たちの食害対策に自信がつきました。芽が出ていなかったアキグミを引っ張ってみると、根はすっかり齧られて丸くなっていました。

それらを見て私たちはこの地は想像している以上に風が強いことを痛感しました。(仲崎発)

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2011年5月27日 (金)

ナラ枯れで衰弱している森を元気にする調査が始まりました

P5231940  昨日から足尾にいます。今日はJREUの「足尾研修」が実施され、30数名の組合員の皆さんが「遊働楽舎・みちくさ」を訪問してくれました。今日の松木沢の空は雨雲が見えたり、雨雲の合間から日差しがあったりして落ち着かない天気でした。作業中のラジオでは昨年よりも2週間も早く関東地方が梅雨に入り、巨大台風が北上しています。森が元気にならないと異常気象が来るたびに災害が大きくなるばかりです。

Dscf0395  22日は「炭による樹勢回復実証調査検討委員会」が東京で開催されました。この委員会は、ナラ枯れ原因のメカニズムを解明して、衰弱している広葉樹林には炭の効用が良いのではないか、ということを実証してみようと発足しました。市民参加型の調査活動に学者、研究者そして国会議員等による協働としてスタートしました。

P5231946 翌日の23日には、委員会の副委員長・小川眞(大阪工業大学客員教授)、山崎誠(衆議院議員)と森びとプロジェクトの理事と事務局が林野庁会津森林管理署の案内でナラ枯れ状況を観察しました。観察した福島県大沼群の国有林の一部ではナラ枯れが猛威を振るっているようでした。小川先生によれば「後3年以内でこの地域は全滅する」と言っていました。金山町のナラ林から採取した土の酸性濃度を測ってみたら、3.8pHでした。何かヒントになりそうです。国有林内を案内してくれました会津森林管理署の皆さんありがとうございました。P5251879

2011年5月25日 (水)

世界は“森とも”の絆が大きく強くなることを望んでいる?

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 22日の午後、アメリカ合衆国ミズリー州ジョブリン中心部は巨大竜巻に襲われた、という報道がありました。23日現在、死者116名に達したようですが、まだ行方不明者が多数いると言われています。この竜巻は58年前に発生した竜巻に次ぐ犠牲者と被害で最悪の事態であり、同知事は非常事態宣言を発して、軍隊などが捜索救出に当たっていると報道されていました。

22日の「遊働楽舎・みちくさ」は雨でしたが、今市の写真家男女、足尾で植樹している渡良瀬未来基金の皆さん、桐生市の塚原さんがみちくさしてくれました。小倉さんと塚原さんからは貴重な写真が提供されました。21日に訪れてくれた佐野市の川口さんからは天然イワナの写真がメールで送られてきました。

Photo 世界の国々で異常気象が猛威をふるっていますが、世界の私たちは森に生かされていることを肝に銘じて生活していかなくてはならない事態になってしまっているようです。世界の“森とも”の絆を大きく強くしていかなくてはならないようです。足尾・“みちくさ”がそのひとつに育っていきたいものです。その日(22日)の東京事務所には岸井成格理事長が訪れ、千葉市に住む歌人・鶴岡美代子さんから頂いた2万円の寄付が届けられました。“森とも”の皆さん!ありがとうございました。Cimg5103

2011年5月23日 (月)

カナダの“森とも”と被災地で写真洗浄

2011_0522_150648dscf7967  本日(22日)は昨日に続き、相馬市災害ボランティアセンターに行きました。午前8時に行ったところ、受付開始30分前にも関わらず、すでに50~60人が並んでいました。今日の作業は雨が降ることが予想されていたので、屋外での作業はなく、写真洗浄をしました。市役所のOBの御夫人方と一緒の作業となり、震災当時の様子を聞かせていただきながら、これらの写真が一枚でも多く、所有者へ戻ってほしいことを祈りながら写真の洗浄を行いました。廊下には乾燥が終了した写真が展示されており、被災されている方が自分の写真を探しに訪れていました。
 また、カナダから地元相馬の高校に英語教師として来ているキャサリンさんと出会いました。キャサリンさんは昨年8月に来日し、一緒に参加した太宰初夏さんとはガールズトークに花を咲かせていました。キャサリンさんの出身であるブリティッシュ・コロンビア州はカナダ西部に位置し、太平洋とロッキー山脈に挟まれており、州の森林面積は6,000万ヘクタールに及びます。自然は多様性に富み、生態系が非常に豊かな場所であることから話も弾み、私たちと国際的な“森とも”になってもらうためにお互いのアドレス交換をしあいました。
(小林事務局長発)2011_0522_092420dscf7960

2011年5月21日 (土)

被災地から森から“森とも”が育つ?

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 今日は福島も足尾も真夏日だったようです。事務局と森びと会員の9名は福島県相馬市で東日本震災被災地の救援ボランティアをしています。今日はボランティア作業で使用したスコップやその他道具の泥落としなどを行ったそうです。明日は8時30分から作業開始だと、携帯のメールに入りました。お疲れ様です。

 一方、足尾も今日は真夏日でした。2~3日前と比べると新緑が眩しいということを過ぎて痛いくらいの新緑でした。今日の「遊働楽舎・みちくさ」には、ハイキングに来たご夫妻、フライヤーの2人づれと1人、そして栃木県の環境森林部参事の根本さん他1名が訪れてくれました。日光市内に住まいのご夫妻からは「私たち日光市民がやらなければならないことをやっていただきありがとうございます」、と言ってご寄付まで頂戴しました。ご夫妻はお孫さんにと『森びとハンドブック』をお土産にしていただきました。また、佐野市から来たフライヤーの2人からは30数年ぶりに見る天然のイワナの写真を見せていただきました。今度来るときには天然イワナの写真を拡大して持ってきてくれると言われ、私たちはうれしくなりました。

 「遊働楽舎・みちくさ」はオープンしたばかりですが、新聞各社の報道のおかげで松木沢を訪れる森ともの皆さんと“みちくさ”を楽しんでいける感じがしています。今日も毎日新聞社の取材を受けました。新聞各社の皆さんありがとうございます。今日の舎人は松村宗雄、小川薫でした。

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2011年5月19日 (木)

現場に起って、「死んだ気になって本質に迫れ」!

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 「高き住居は児孫の和楽 想え惨禍の大津波 此処より下に家を建てるな」ということが宮古市の小高い場所の石碑に刻んであります(『道21世紀新聞』第32号より)。この新聞には、「畏怖・共生の自然観に戻り復興青写真」という見出しで、「復興に当たっては自然と対立し、自然を人間の都合の良いように改造すること、そのような考えでは対処できないだろう。自然を科学の技術で人間の都合の良いようにコントロールできるかの考え方を転換し、これまでの日本人が抱いていたような、自然を敬い恐れ、自然と共生し、自然から恵みをいただいて生きるという自然観に立ち返って検討される必要がある」と述べています。

P5151908  ところで5年前から植えてきた足尾・松木の杜では写真のように若木が黄緑色の葉を広げ、多くの生き物のいのちを育んでいこうとしています。足下にはスミレも咲き、ビロウドモウズイカの葉も日毎に大きくなっています。宮脇昭最高顧問の厳しい指導のもとで足尾ではふるさとの木によるいのちの森が育っています。

 未曾有の大震災を経験した私たち大人は、今までの観念を根底からひっくり返して見る必要があります。そこでお奨めなのが5月10日に発行された『次世代への伝言』(宮脇昭先生と池田武邦建築家の対談・地湧社)がひとつの進路を指しています。特に、Ⅳ章が人間の未来の生き方として参考になると思いました。

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2011年5月18日 (水)

みんな(森とも)で創ろう楽しい“みちくさ”

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 昨日、東京事務所に電子郵便が届きました。郵便は栃木県出身の衆議院議員・福田あきお様からの“遊働楽舎・みちくさ”開設のお祝いでした。福田様からは「この度は自然学ぶ交流施設をされましたことに対し、心よりお慶び申し上げます。今回の施設は足尾の自然と共存を体験できる場としては最適であり、今後におきましても子どもたちに自然の大切さを教えてくだるようお願いいたします」、という有り難いメッセージをいただきました。福田あきお様ありがとうございました。

Dscn1481  一昨日の16日には、「新聞を読んだので“みちくさ”に寄ってみた」という男性の方が訪ねてくれました。2人は日光市内に住むロッククライミングの達人で、松木渓谷にある「日本のグランドキャニオン」に30数年間も登っている方々でした。これを機会に松木沢渓谷の30数年前の話を聞かせてくれる約束をしてくれました。また、足尾在住の男性もカメラを持って“みちくさ”を訪ねてくれました。(写真は14日オープン)

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2011年5月15日 (日)

鮮やかな色は昆虫の美しさにヒントがある?“みちくさ”は心を耕す

Dscn1545_2 Imgp3866_2  今日は“みちくさ”オープン2日目でした。天気は無風で五月晴れでした。2日目の舎人は岡安さんと清水さんでした。P5151871_2 昨日のオープン式典後、舎人の松村宗雄さんは“遊働楽舎・みちくさ”に泊まりましたので、今日の朝、松村さんに朝の状況を聞くと「6時頃からハイカーの皆さんが歩いていた」ということでした。また、「登山やハイキングは朝早くに目的地を目指して歩くので“みちくさ”には寄らないので、ハイカーの皆さんには帰りに寄って下さいと言った」と話してくれました。

P5151885_2  2日目の今日、松木沢を訪れる皆さんが“みちくさ”に寄ってくれるかと心配でしたが、桐生市に住む男性が立ち寄って昼の弁当を食べてくれました。この方は動植物を撮影している方で、生きものを被写体とする撮影は我慢とシャッターチャンスが大切だと、言っていました。午後3時過ぎには鹿沼市に住む亀山さん家族が立ち寄ってくれました。亀山さんたちは「ハンミョウ」という昆虫を採取していました。鮮やかな色のハンミョウを見せて頂き、舎人たちは初めてのハンミョウの美しさに感動しました。

 P5151882_3 “森とも”の太宰さんからは、「帰り道から“みちくさ”を見ると土木事務所に見えて、立ち寄るという感じがしない」、と感想を言われましたので、午後の作業はこれらの話を基に本日の舎人の作業は“みちくさ”に立ち寄る工夫をしようと、入り口に入りやすい階段を設置しました。そして階段の1段目には案内板を立てました。P5151879_2

Dscn1491_2  昨日のオープニングには地元自治体、企業、支援団体そして舎人など50数名が出席してくれました。日光市からは斉藤市長の代理として阿部哲夫副市長が祝辞を述べてくれました。足尾町からも新井賢支所長が出席してくれました。Imgp3882 地元企業からは、古河機械金属㈱・梅澤さん、山田組社長・山田さん、社会福祉法人希望の家・会田さん、地元出身者で大手企業の副社長・新井さん、日本熊森協会群馬県支部・川嵜さん、そしてJREU本部の佐藤副委員長をはじめ関東管内の地方本部代表者の皆さん、JRFU本部の松村副委員長等の皆さんありがとうございました。

Dscn1543_2  また、1年にわたる準備作業をしてくれた事務局と事務局スタッフ、美味しい料理を作ってくれました“森とも”女性の皆さんありがとうございました。

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