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2011年2月の15件の記事

2011年2月15日 (火)

若者たちの未来に向けた森づくりを政府与党に提言!

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 110年前の13日は川俣事件が発生した日です。この日は、足尾鉱毒の被害民数千人が四回目の「押し出し」を敢行しました。被害民は弾圧を企んだ警察の警戒線を突破して利根川畔の川俣まで辿りつきましたが、そこで警官と憲兵約200名によって四散されられてしまいました。100名余が逮捕され、治安警察法違反で裁判にかけられました。翌年の12月、田中正造は鉱毒被害民の救済のために明治天皇に直訴しました。

P2151983  本日、岸井成格理事長などは「日本の森を救う緊急提言」と炭(青森県新郷村産)を持って民主党、首相官邸、農水省を訪問し、緊急提言を提出してきました。民主党では、企業団体対策委員長・山根隆治参議院議員、陳情要請対応本部副本部長・大河原雅子参議院議員、首相官邸では、内閣官房副長官・福山哲郎参議院議員、農水省では、農林水産副大臣・篠原孝衆議院議員が緊急提言を受け取ってくれました。今回の緊急提言の提出には「日本の森を元気にする議連」会長・今野東参議院議員、同事務局長・松浦大悟参議院議員が同行してくれました。

 P2151988 民主党、首相官邸、農水省の場で私たちは、日本の森を救うためのナラ枯れの原因解明とその解決策等を求めてきました。説明を受けた党、官邸、農水省ともナラ枯れ対策の必要性と炭の効用には理解を示してくれました。今後は、議連の皆さんとの連携を密にして緊急提言の具体的解決を図っていくことにしました。(写真:上・民主党、中2枚・首相官邸、下・農水省)

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2011年2月12日 (土)

間伐作業には大切な森への畏敬の念

P2111962 全国的に降雪となった11日~12日、山梨県北杜市で「森びと実践ゼミ」(冬季)が実施されました。12時30分、受講者9名はJR中央線日野春駅前に集合、雪の降る中を駅前の旅館へ直行して迎えてくれた自然とオオムラサキを親しむ会のメンバーと講師の小林清さんと合流。一行は即、作業着に着替えて雪の積もった現場でチェンソーを使った間伐作業の実習をしました。

 P2111979 幹の直径が30㌢から40㌢の赤松を伐倒する方法を小林さんから教えていただきました。作業の必需品と道具、そして使い方を教わり、実際にチェンソーを使って松を切り倒しました。16時から一時間は旅館に移動して、チェンソーの手入れ等を教えていただきました。一日目の実習が終了した後は市が経営する「むかわの湯」という温泉で冷えた身体を温めました。夕食・懇親会は小林さん、オオムラサキの皆さんも同席して、森を元気にする強者たちの懇親を深めました。翌日は、朝9時から実習開始、11時には「オオムラサキセンター」でオオムラサキの生態を観察しました。

P2121991  教えられたことはチェンソーの扱いは当然ですが、安全第一を意識して作業することでした。伐り倒す木にツルなどが絡み合っていないか、倒した木に他の木がくい込んで枝切りや玉切りの時にその木を跳ね上げないか等、木を倒す前と倒した後の周囲を把握しておくことの大切さを学びました。そして、木の脅威を忘れずに、作業開始前には森に感謝する気持ちを表す行為を行っていくことを教わりました。指導してくれました小林清さん、森と生きる心構えと命の大切さを教えていただきましてありがとうござぃました。また、二日間、私たちの実践ゼミをサポートしてくれた自然とオオムラサキを親しむ会の皆さん、心温まる準備と交流をつくっていただきまして感謝します。

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2011年2月 9日 (水)

小雪に感謝!できることは今やり抜きましょう!

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 正会員の皆さん、3月20日に開催される第6回通常総会には皆様のご意見をお寄せください。審議資料は来週末に皆さんの所にお届けできると思います。気候変動による世界各国の自然災害を見ると現代は地球上に生きる私たちの進路が問われていると思います。また、私たちの生活を支えてきた化石燃料もピークアウトが間近だと言われ、若者の未来を考えると私たちの生活は自然の恵みに優しく頼らなくてはならない時代に突入しているようです。

 ところで化石燃料が発見されていない時代の水戸光圀は、「遊鹿鳴禽(ゆうろくめいきん)はみな友子(ゆうこ)」という漢詩を残しています。「山野に遊ぶ鹿も鳴く鳥も、みなわが友」ということのようです。今で言う“自然との共生が大切だ”、ということでしょう。日本には60歳以上の方が5千万人以上いるのでしょうか。年金問題が色々と言われていますが、年金を支えてくれる若者たちの未来のために私たちは何を残せるのでしょうか。せめて自然の恵みを頂ける森を元気にするために少しばかりの汗を流してはいかがでしょうか。

 文明の岐路に立たされている現代人が、今できることを話し合える通常総会に皆さんのご意見でつくりたいと願っています。今日の東京は久々の雨(雪交じり)が降っています。足元に注意しながら小雪模様を楽しむのも良いのではないでしょうか。畑の野菜たちは喜んでいますよ。

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2011年2月 6日 (日)

地域に根付く本物の森づくり!

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 旧正月の3日である昨日、みちのく事務所では「2011年森びらき」を開きました。会場の盛岡は、車窓から見えた北上川の両岸の雪や駅前の雪が立春からみるみるうちに溶け出していました。

15時から始まった「森びらき」には50名の皆さんが参集し、みちのく事務所開設5周年の今年は“21世紀の雲上の楽園”を目指して森づくりを進めていくことになりました。

 P2051920 第1部はオープニングで5年間の森づくりを振り返り、その後、田中栄三郎副所長は「5年間ご支援下さった皆さんに感謝します。今年は雨が降らないように神頼みをして青空の下で記念植樹をしたい。これからも本物の森づくり、心の中にも木を植えていきたい。」(要旨)と主催者の挨拶を述べました。来賓には、黒土を無償提供してくれている八幡平市長・田村正彦さん、盛岡森林管理署長・伊藤文彦さん、葛巻長森林組合参事・竹川高行さん、県環境生活部環境保全課・吉田博さん、滝沢村議会副議長・川原清さん、(社団)岩手県緑化推進委員会・浅香保さん、NPO法人・ハートピュア盛岡・中村英治さんが出席してくれました。来賓の皆さまありがとうございました。

 挨拶の最後にはみちのく事務所アドバイザー・東根千万億さんからは、森の多面的価値を多くの皆さんに感じてもらうことの重要性、そのための活動を60歳以上の皆さんは若者たちの未来に向けて各地で志願していこう、という話がされました。第2部は、事務局スタッフの皆さんが作ってくれた“せんべい汁”等をご馳走になって懇親を深めました。

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2011年2月 2日 (水)

人とのつながりが世界を変える!

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 二日後は立春です。天気予報ではやっと寒気が緩んで西日本から関東にかけて気温が10度以上になってきたようです。新宿御苑でも梅の花や水仙の香りが漂っています。雪国の皆さんに早い春を届けます。自然の恵みを身体で感じていただければ有難いです。

 人間の社会では有言実行が問われていますが、森づくりはその文字通りに実行していかないと自然のしっぺ返しをうけます。1月23日に開いた森びらきに出席した皆さんは地道に本物の森づくりをしている皆さんでした。

P2021894  NPO法人を代表してくれました皆さんもその先頭を歩っていました。日本熊森協会の森山まり子さんは、「本気で日本の森をなんとかする人たちとつながっていくことが大切だと思い出席しました」と言っていました。また、自然とオオムラサキを親しむ会・跡部治賢さん、認定NPO法人アジアの新しい風・上高子さん、NPO法人国際ふるさとの森づくり協会・高野義武さんも本物の活動を訴えていました。新宿御苑を散策していると政治問題も自然環境問題も、何と言われようといかに本物を追求していくことが「パラダイムシフト」の糸口を発見できる気がしました。森びらきに出席してくれましたNPO法人の皆さんありがとうございました。

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