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2011年1月の19件の記事

2011年1月30日 (日)

出会いが楽しみな「みちくさ処」?

Photo  今日も昨日も日中の気温はマイナスでした。特に今日はマイナス4度でしたので風が吹くと頬や手が痛くなる程でした。しかし、この凍りつくような日を楽しみにしている方々もいます。昨日から今日にかけて松木沢の上流へ向かって歩いている方が目立ちました。作業中に上流から帰ってきた皆さんに聞いてみると、上流にはりっぱな氷壁がありそこでクライミングしているということでした。今日は20数人が氷壁にアタックしているようです。自然の贈り物に人間の技を活かして楽しんでいるようです。

 Photo_2 クライミングを目指して上流へ歩いていく途中には松木村村民の墓があります。今日は地元の方々と昔の松木村の話ができました。作っている「遊働楽舎」のことを地元の方に話すと、地元の方からは資料の提供やアドバイスを頂きました。どんな資料を届けてくれるのか楽しみです。

ヤシャブシの幹にはいつものようにアカゲラやコゲラが上下に忙しく動いていました。今日は今年初めての友である臼沢の森頂上はるか上空に北海道から飛来しているオオワシ?が気流に乗っていました。

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2011年1月28日 (金)

「みちくさ処」の看板用支柱が立ちました

Photo  朝8時45頃、森びと広場に着くと周囲にいる鹿が鳴きます。あいさつ代わりにカメラを向けると、雄鹿が凛として群れを統括しているようでした。よく見ると毛並みが朝陽に当たってチョコレート色に光っている様でした。作業小屋前で臼沢の森を双眼鏡でチェックしていると、アカゲラの声がしたので逆光の方向のヤシャブシの幹にアカゲラが忙しそうに動いていました。

Photo_2 今日は昨日よりも風が強く吹きました。「遊働楽舎」土留め用杭の頭部をチェンソーで切っていても強風の音が聞こえる程でした。午前中は事務局の小川さんがチェンソーで杭の頭部を切り、午後には階段用の間伐材を切りました。最後の作業は「遊働楽舎」用看板の支柱を削って入り口付近に立てました。今日も大型バスで旧松木村を訪れた方がいました。5年前には寒い冬の時季にこの地を訪れる方は見たことがなかったのですが、1月の平日に2日続けて訪れる方がいるとは嬉しいことです。風が強くなってきましたので15時30分過ぎに帰路につきました。

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2011年1月27日 (木)

人生には“みちくさ”が必要なんだ!

Photo  「どくだみ荘」では夜になると雄鹿の鳴き声が聞こえてきます。今もはぐれ雄鹿が鳴いています。夜の星空の下で仲間の雄鹿を呼んでいる鹿の鳴き声は寂しさを感じます。

今日の足尾は風が吹いていましたので気温は零度以下でした。朝8時45分頃に事務局員の柳澤さんを足尾ダムで待っている間、水面を見ていると水鳥が羽を休めていました。何という水鳥かは分かりませんが、冷たい水に浮いている様子はカメラを構える手の冷たさを忘れさせてくれました。

 Photo_2 今日の作業は「遊働楽舎」の杭打ちを行い、午後には土留めの杭打ちを終了させることができました。作業は昨日と違って、皇海山(すかいざん)方面から松木沢を下ってきた冷たい雪混じりの風の中で行いました。しかし、150㌢の長さ、直径20㌢ほどの間伐を1本づつ打っていく作業にはその風が気持ちよく感じました。杭を打った後は重機で土と砂利をまぶして杭を強化しました。

 近くのヤシャブシの枝に止まったホオジロはこの風が寒そうでした。こんな吹雪まじりの日でしたが、大型バスで松木村跡を訪れていた方がいました。このような光景を作業しながら見ていると、この地を訪れる皆さんが気軽に寄っていける“みちくさ処”みたいな場に「遊働楽舎」がなってほしいと杭を打つかけやに力が入りました。

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2011年1月26日 (水)

生物の息づかいが聴こえる久しぶりの松木沢

Photo  今日の足尾の気温は1度、晴れ時々曇りで無風の一日でした。当会の事務局とスタッフは6日から現地入りし、食害調査などを行っています。臼沢の森は森びと広場から双眼鏡で食害をチェック、松木の杜は歩いて杜を一周してチェックします。チェックしてみると、松木の杜に昨年植えたユキツバキとヤブツバキの葉は全て食べられていました。発見は11日でしたが雪が降る前に食べられたので食べた動物は分かりませんが、ウサギか猿のどちらかです。幸い幹や枝は食べられていませんので春には若葉を見せてくれると思います。また、若木のケヤキの皮が食べられていましたが二本程度でしたので、これは仕方ないことです。

 Photo_2 天気が良いこともあってかエナガの群れがヤシャブシに集まり、冬芽を口ばしで挟んでいるようでした。午後からは、古河機械金属㈱足尾事業所の総務課の皆さんと第2の松木の杜づくり用地を測量しました。これは今年から始まる約7千㎡の草地を杜に作りかえるためです。15時からは「遊働楽舎」(仮称)の土留め用杭を打ち付ける作業をしました。(済賀事務局次長発)

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2011年1月25日 (火)

重く硬い扉をこじ開けて飛躍しよう!

Photo ~ 岸井成格理事長のあいさつ~

 あけましておめでとうございます。今年は地球人類が文明の岐路に立ってる大変な危機感を共有し、植樹を通じて世の中の意識も価値観も変わっているパラダイムシフトを実感できる年になります。先ほど理事会で宮脇先生から、今年は改めて本気になって難しい、厳しい時代の植林を成功させ、それを発信させて世界に届けていく使命を我々は受けていることを自覚して前に進もう、と提起されました。

 今年は卯年ですが近代史では卯年は変化の年です。120年前は国会が開設されて初めての国会でしたが、寅年の選挙では民権運動を推進している野党が多数を勝ち取りましたのでネジレ国会として始まりました。60年前の卯年では保守合同ができて、いわゆる55年体制が始まりました。

閉塞感のある社会ですが下を向いているだけでは未来を切り拓くことはできません。兎という象形文字は扉です。森びとは、重く硬い扉をこじ開けて未来の人類のためにパラダイムシフトに関与していきたいと思っています。新年早々、皆川林野庁長官とお会いして森林年の今年は協力できることをやっていこうと話しました。例えば、「森の日」という祝祭日を設けて、人と自然(森)が共に生きていくための日ができたらと思っています。

本日、講演を頂く涌井史郎様からはその進路が話されると思います。ご期待下さい。(挨拶をまとめました。写真上:20年ぶりに再会した涌井さんと宮脇先生・写真下:「心の森」を合唱している皆さん)

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2011年1月24日 (月)

さあー、今年も日本の森を元気にするぞ!

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 今年もいのちの森づくりがスタスタートしました。昨日は、第3回理事会が開かれ、2011年度の事業計画案が審議されました。こ事業計画案は3月20日(日)に開催される第6回通常総会で審議決定されます。理事会会場には宮脇昭最高顧問も出席され、理事会と事務局は宮脇最高顧問から年頭の挨拶を受け、これまで以上に本物の森づくりを進めようとなりました。

Photo_2  15時30分からは「2011年森びらき」が開かれました。会場には北は秋田県、南は静岡県の方々130名が集い、超多忙なところを駆けつけてくれた涌井史郎様から森林年を記念した講演をしていただきました。涌井史郎様からは「環境革命の時代に!命と暮らしを育む森からのメッセージ」と題した講演がされました。NPO法人、衆参国会議員、労働組合、企業の皆さんからは新年のご挨拶を戴き、参加者全員が懇親を深め、今年も“山と心に木を植えて”いくことになりました。(森びらきの様子は随時ブログで報告していきます。)

「シーサイドホテル芝弥生」従業員の皆さん大変お世話になりました。

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2011年1月22日 (土)

桐生市で蠢く森と生きる躍動音!

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 「桐生タイムス」(1/18・夕刊)2面に写真の記事が載った新聞を地元の方が送ってくれました。リードには「世界各地で4月に行われる地球環境を意識した催し・アースデーに合わせ、群馬大工学部(桐生市天神町)が開催してきた“アースデーin桐生”。6回目を迎える今年は、市民団体や行政などを交えた産学官民でつくる実行委員会の主催で4月17日に行うことが決まった。1月17日には委員らで同学部構内のアカマツの養生作業を実践。2月26日には親子で見る環境DVD上映などのプレイベントを企画して本番へ盛り上げを図る」と報じていました。(写真は森びとスタッフの松村宗雄さんが炭をまいている様子)

 当会はこのDVDを児童や親子に見てもらう準備をしています。予定しているDVDは「森の家族」(提供:NPO法人地球映像ネットワーク)です。本番では「森の女王」(提供:NPO法人地球映像ネットワーク)というドキュメンタリー映画を上映する予定です。(写真下:17日に炭をまいた仲間たち)

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2011年1月21日 (金)

山形の森を元気にしていこう!

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 山形県新庄市民にはナラ枯れの拡大を心配がしている皆さんが多いようです。19日午後、大雪が降っている新庄市を訪れ、森びとインストラクターの皆さんとその仲間に会ってきました。その場では、最上川沿いのナラ枯れを心配している60歳代の方と30歳代の方の話で分かったことは、孫や子供たちが学んでいる小学校でもナラ枯れの話が先生からされているということでした。また、山形新聞紙上でもナラ枯れの報道が目立つようになった、と言われました。このままでは山形の森は駄目になってしまって米生産や漁業にも悪影響になってしまうぞ、という話になりました。

 会合の後の場では、地元の皆さんが作った濁酒を呑みながら話は盛り上がり、森びと山形県ファンクラブを3月頃までに立ち上げ、山形県の森を元気にしていこうとなりました。3月頃には県からナラ枯れの状況報告を受けて、弱った森を元気にしていくために何ができるか考えていくために話し合っていくことになりました。雪降る中の帰り際に、佐藤さんから森びらきに濁酒を送りますから皆さんと飲んでくださいと言われました。森を愛する山形県の皆さんありがとうございました。(写真上:山形市、写真下:新庄付近)

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2011年1月19日 (水)

森の共同体の躍動音が間もなく響くぞ!

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 今年の雪解け頃から会津森林管理署内の国有林内で、ナラ枯れ等の樹勢回復に向けた炭の効用実証調査を行います。この調査は日本の森を元気にする運動の一環として行います。調査では小川眞先生(大阪工業大学客員教授)をはじめとした研究者、地元自治体の皆さんそして市民の皆さんの支援を頂いて進めていければと思っています。今日は、この調査の中核になってもらう南東北の森びとインストラクターの皆さんとの会合に出かけます。福島県、山形県の皆さんとの会合では、「森びと○○県ファンクラブ」を発足して頂き、県内の森を愛する皆さんに炭の実証調査への呼びかけを行っていこうと思っています。

 P5041008 17日に「森びと埼玉ファンクラブ」から新年の抱負が事務所に寄せられましたので一部紹介します。「2011年、埼玉ファンクラブは足尾の活動を基本とし、酸性化・立ち枯れなど森の実態を肌で感じ、会員相互が活動で学んだ事を実践していきます。そして地域との交流をさらに深めるなど、今年も全会員で楽しく活動をすすめます。その上、何よりも森づくりを通じた中で培った、社会の変化に鋭く順応しえるファンクラブを目指します」。(写真中立っている方:十日町で森づくりをすすめる大塚さん、写真下:足尾に立つ岡安さん)今年も各県のファンクラブの皆さんと日本の森を元気にしていきたいと願っています。埼玉の皆さんありがとうございました。

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2011年1月18日 (火)

森からの警告に敏感に反応したい!

Pc311840  今年は大雪の影響で野菜の値段が昨年の同期と比べて2倍、3倍高くなっているようです。世界の各地では大雨による洪水が住民の尊い命を奪っていますし、農作物も大変な被害に遭っているという報道がされています。昨日、23日の「2011年森びらき」で講演してくれます造園家・涌井史郎様からメールが届き、講演の演題を「環境革命の時代に!命と暮らしを育む森からのメッセージ」することになりました。涌井様は、地球は滅びずとも、あくなき欲望を追求するとするならば人類の滅亡は近いとすら考えております。それらを避けるため、未来の子供たちを守るために話題提供させたい、と述べていました。お楽しみに!

P1030300  ケニアのニジヒア・サムソンさんからメッセージが届きました。彼は昨年11月下旬に交流したJICA研修生です。「メールありがとうござます。そして足尾でのすばらしい仕事に感謝します。皆さんたちと私たちはこれからも連絡を取り合っていきたいとおもいます。なぜなら日本で学んだ技術を適用して、私たちの荒れた国土を回復させる仕事を続けていくからです。改めて感謝、連絡を取り合っていきましょう。よろしく」、と書かれていました。

 現代の自然は自然の恵みを分け合わずに、あくなき欲望を追求していくと人類が滅亡していくよ、と私たちに警告しているようです。今年は、森を愛する皆さんとの絆を太く、そして連携のウィングを広げて世界に、社会に躍動音を響かせていきたいものです。

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