今日の足尾はいい天気でした。朝9時の気温は22度、爽やかな微風が心地よい日でした。昨夜は雨が降って、今日は太陽のエネルギーを沢山吸収できる苗床の苗木たちの呼吸が聴こえそうでした。 育樹日の今日はインストラクターの太田さん、笠倉さんが足尾現地に来てくれました。二人は、臼沢の森に植えられた木々の生長を確かめた後、苗床の草取りをしてくれました。これは苗木と同様に雨と太陽のエネルギーを得て生長している草が、苗木の生長を殺ぐことのないように、小さい草のうちに取ってしまう大事な作業です。今日の作業で二人は、どんな草が苗木の根を苦しめるのか、ということをつかみ取りました。
また、今日は今月21日に植樹を行うEU東京の皆さんが、植樹会場の準備をしていました。17名で382穴を掘ったそうです。単なる穴掘りですが、木の生長にとって栄養分の吸収源である大事な穴を掘ったことの意味を噛みしめていた皆さんでした。
昨日は、事務局スタッフの小井土さんご夫妻が広場を訪れ、大活躍の軽トラックのタイヤ交換などの整備をしてくれました。奥様は2回目でしたが、とても足尾の自然が気に入っている様子でした。
今日は日曜日とあって、ハイカー、釣り人、探鳥仲間などの皆さんが旧松木沢村跡地を訪れていました。私たちが造ったベンチに座り、「足尾ふるさと看板」を見ている方がいました。
千葉県から植樹に来てくれた皆さんから東京事務所にメールが届きました。メールは帰路の車中で話し合った参加者の声でした。その一部は、「自然を壊すのは人間、再生するのも人間。これからも継続していきたい。」「もっと多くの人に今の自然を知って欲しいと思った。」「ミミズを久しぶりに見た。」「以前に植樹した木々が元気に育っていたことが嬉しかった。」、という声があったそうです。
メールを送ってくれた方からは、「これだけ環境問題が各メディアで取り上げられている現在、地球温暖化ストップに植樹を行うことにより、少しながら環境問題について感心が芽生え、自分も地球温暖化ストップに参加しているという自覚が出てきて、来年も機会があれば参加したいという声が多く聞こえた」、というコメントがありました。
参加者の一人は、「植樹は保育園に通園していた時にやったが、今回はそれ以来2回目であったので感激した」、と感想を述べていました。また、参加者の中にはアイヌ文化を伝承している皆さんがいました。松木の杜では、その皆さんが森に感謝する儀式を行って植樹をしていました(下の写真)。
千葉の皆さんは山と心に木を植えられたようでした。皆さんお疲れ様でした。心に木を植えて頂きありがとうございました。
第9回「足尾・ふるさとの森づくり」に参加した「もんぺー座」の皆さんから感想が寄せられました。何人かの感想を紹介します。「穴掘りは10個挑戦したので少し疲れたが、自分も足尾の森づくりに参加している実感ができた」(50歳代・男性)。「植樹した苗木が生長し山の緑が年々多くなってきた。一度破壊した自然環境を再生するまでには長い年月がかかるけれど、人間がこつこつと植樹を継続していくことが大事だと思う」(70歳代・女性)。「土を運んだり、混ぜたり、虫を捕まえたりできたので楽しかった」(5歳・男の子)。「会社でもエコ活動を取り組んでいるので(足尾)に誘われ、自分も何かやってみようと思い参加した。いい体験ができ、来年も参加したい」(30歳代・女性)。
「もんぺー座」の皆さんは、マイクロバスを貸し切って川崎市から参加してくれました。帰路のバスの中では、“来年も参加しよう”となったそうです。「もんぺー座」の皆さん、森づくりのなかに日本文化の香りを吹き込んでいただきありがとうございました。(写真上・「もんぺー座」の皆さん、下・皆さんが植えたクワノキ)
おはようございます。今日の朝は爽やかです。紀伊半島に停滞していた雨雲が移動して、「どくだみ荘」のある旧足尾銅山製錬所跡近くでは青空が見えています。昨日は一日中雨でしたが植樹後のチェックと後片づけをしました。臼沢の森をチェックしていると、眼下の松木沢を歩いていたハイカーが「足尾ふるさと看板」を見ていました。この5年間、この地に“山と心を植えてきた”皆さんの自然と人間の生命を大切にするメッセージか活きているような気がしました。
30日の第9回「足尾・ふるさとの森づくり」では、臼沢の森と松木の杜に23種・3361本の植樹をしました。臼沢の森づくりでは、黒土運びや穴掘りをグループの共同作業でやって頂きました。傾斜30度はある階段を200㍍程登り、それも2~3回往復するという辛い作業をして小さな苗木の生命に元気を与えてくれました。松木の杜では、人間が入れるほどの穴に土や腐葉土、粉炭などを混ぜ合わせる作業、他方では、石が多い砂地を掘って元気の出る土壌に作りかえた作業をやってくれました。参加者の中には、「こんなに辛いおもいをして植えるのか。開墾しているようだ」、という感じを持った方々がいたようです。
足尾ふるさと森づくりを創ってくれた520名もの皆さん、ありがとうございました。事故や怪我もなく、私たちが地球とともに生きていく環境をつくって頂いたことに感謝します(写真・上は松木の杜、下は臼沢の森)。第9回「足尾・ふるさとの森づくり」報告はホームページ上で発信します。
昨夜、雨が降ってくれました。足尾現地は一週間以上も雨が降っていませんので、砂が多い土壌では水分が無くなっています。そこに小さなポットに入った苗木を植えると、乾いた砂地にポットの水分が吸い取られてしまいます。こうした心配は昨夜の雨で吹っ飛びました。「どくだみ荘」に泊まった10名の雨乞いが天に届いたのでしょう。
薄曇りの今日はJREUの組合員の皆さんの準備作業によって、明日の開会を向かえることができが無事おわりました。臼沢の森では、背負子で運ぶ黒土や腐葉土が揃いました。松木の杜では、ふるさとの低木・亜高木・高木を穴に配りました。写真のようにクワノキも穴に配り、明日の元気の素を待っています。
また、森びと強者達が3月から製作してきた「足尾ふるさと看板」には、松木村と私たちの願い文が貼られました。絵の作者・加藤善明さんも絵の印刷物を看板に貼りました。明日の朝、皆さんにお披露目します。サポーターの皆さん、森びとスタッフの皆さんお疲れ様でした。
天気予報では午後から風雨でしたが、一日中曇りでした。雨を期待していたのですがガッカリです。13時には苗木が届きましたので、臼沢の森づくり用と松木の杜用に分けました。昨夜届いた低木のユキツバキ、25日に届いたクワノキも含め大地に根を張る苗木が全て揃いました。
今日は朝から草刈りをしました。昨年植えた苗木の背を抜くほどに伸びてしまった草を刈り、太陽のエネルギーを十分に吸収できる環境を整えました。二日後には臼沢の森づくりに参加する皆さんに、元気に根を張っている木々の姿を見てもらいたいものです。
午後には、今年から始まる「体験コーナー」の準備をしました。山形県の宮大工・加藤吉男さんから提供していただいた青森ひばを鉋で削ってもらう台を作りました。試しに青森ひばを削ってみましたが、300年~400年生きた青森ひばの元気を感じることができました。二人曳きのノコギリと台は林野庁日光森林管理署から借りてきました。植樹後の体験コーナーでは、“人間は森に生かされている”ことを是非、実感してもらいたいものです。
八幡平の山肌には残雪がありますが、旧松尾鉱山跡地周辺ではダケカンバやヤマナラシが芽吹き、ようやく春らしくなりました。みちのく事務所は6月6日に開催する第5回「八幡平・ふるさとの森づくり」の準備に入りました。
今月23日~24日、みちのく事務局は土壌づくり作業を行いました。当日は霧がかかり、時折小雨も降りましたが、ボランティァの熱い思いで悪天候を吹っ飛ばし、心地よい汗をかくことができました。4㌧ダンプで58台運んだ黒土、バークチップは2台運びました。重機では穴掘りと黒土、炭、貝殻の粉末、バーク肥料の混ぜ合わせを行いました。
作業の第一は安全第一です。予定していた2日間の作業は事故や怪我もなく終了することができました。JREUの皆さん、ボランティアの皆さんありがとうございました。作業には秋田県からも参加してくれました。(写真下)
臼沢の小さな森に入ると本当に清々しく感じました。今年の植樹会場までは351段の階段を登って行かなくてはなりませんが、その階段を登る辛さを和らげてくれるのが新緑です。今日は、臼沢の森づくり植樹会場の植樹場所を整備しました。3年植えた場所では草刈りを行い、今年の植樹場所では植えてもらう場所に竹を刺してきました。
この植樹場所の近くでは、昨年12月に植えた苗木が元気に育っていました。この元気な苗木は、アジア・アフリカの荒廃地を回復するために日本を訪れた8カ国・12名の皆さんが植えました。この元気な様子をメールで各国の皆さんに送ろうと思いますが、日本語では通じないので困りました。しかし、約束事なので何とか各国の皆さんに伝えたいと思います。
他の作業は、苗床で今年植える苗木を選別し、松木の杜づくりで使用する黒土を運びました。西側の隣では栃木県連合の皆さんが植樹際を行っていました。下の写真は今年から植樹する「松木の杜」づくり会場です。左右に黄色いネットが張ってあるのが分かりますか。中央の黒い部分は黒土の盛土です。
昨日は第9回「足尾・ふるさとの森づくり」参加募集の締め切り日でした。最大500名の募集をしました結果、450名を超える応募がありました。今日も事務所には応募者から電話があったようです。
現場では着々と森づくりの準備が進められています。今日は「松木の杜」用の第一次ネット張り最終チェックを行いました。杜の中では、松木村の道造りが始まりました。今日は「森びと広場」から松木の杜入り口からの道が完成しました。
また、植樹に欠かせない黒土の運搬をしました。砂地と言ってよい松木の土壌には黒土と腐葉土は欠かせません。今日は松木川に近い南側用の土と腐葉土を運びました。作業をしていると近くのヤシャブシのてっぺんではホオジロが気分よくさえずっていました。渓流からはカジカガエルが鳴き、山奥からはエゾハルゼミが鳴き始めました。
自然と人間の生命を大切にしたい参加者のみなさんを向かえる準備は、事務局とそのスタッフの皆さんのボランティアで進められています。「どくだみ荘」ではこれから3人で夕食です。
最近のコメント