実りは分かち合い。広場の柿はサルのごちそう、紅葉はこころの栄養。
10月20日(金)、「松木郷」は青空に包まれています。“みちくさ”に着くと「足尾の8時の気温は5℃だった」と橋倉さんが朝の冷え込みを伝えてくれました。冷え込みのおかげで森びと広場では桜や柿の木が紅葉・黄色し色づきも良くなっています。
今日は、アジア太平洋資料センターのツアー参加者の皆さんが、足尾から渡良瀬川下流の谷中村につながる歴史探訪の旅で、旧松木村を訪れます。荒廃地となった渡良瀬川源流の「松木郷」で森づくりを行う森びとプロジェクトの活動を報告できる機会をいただきました。午前中は、会場となる“みちくさ”に参加者用の椅子を運び入れました。“
みちくさ”から広場に下りる階段に食べられた柿のヘタと皮が落ちていました。柿の木を見上げると食べかけの柿の実がぶら下がり、果実の数も減っていました。
折りたたみイスを軽トラに積み込んで、“みちくさ”に戻る途中で柿の木を見上げると食べかけの実が無くなっています。あれ?と思い、目線をあげると、なんと!大きなサルが果実を小脇に抱え、おいしそうに食べています。目線が合っても逃げません。「食事中です!」と言わんばかりに悠々と食べ続けます。
桜の花や実は集団で食べに来ますが、柿の実はボスのひとり占め状態でした。
“みちくさ”に椅子をセットした後は、11月3日(火)に開催する「中倉山のブナを元気にする恩送り」で「孤高のブナ」の根を保護する黒土の準備を行いました。当日、中倉山に登り草のタネの入った袋に入れて貼り付けます。先日つくったものが12袋あり、植生袋60枚準備していますので、残り48袋をつくりました。1袋に2.5リットル、2㎏でした。
中倉山の北側斜面にも豪雨の影響で土壌の流出がみられたようです。参加される皆さんと一緒に担ぎ上げたいと思います。
袋詰めを終えると、ボスザルは岩の上で中倉山を眺めて食後のひと休みでした。「ブナの実も食べに行こうかなぁ」と考えているのかな?。11月3日に一緒に行きましょう!
午後2時10分、予定通りアジア太平洋資料センターのツアー参加者の皆さんが“みちくさ”に到着しました。クロモジのお茶でリラックスしていただき、2005年から荒廃地の植生回復に取り組んできたことを報告させていただきました。
2005年、地球温暖化の影響が目に見えるようになり、ブレーキをかけるにはどうしたらいいか。横浜国大の宮脇昭名誉教授の指導を受け、ミズナラやコナラ、クヌギなどもともと足尾に生えていた樹種のドングリを拾い集め、苗づくりからスタート。
冬場、エサのなくなったサルは芽の出たポット内のドングリを食べ、引き抜かれた苗が枯れ、植樹した苗木はシカに食べられ、雨が降らなければ枯れてしまうことなど、素人集団の森づくりはサルやシカ、自然と向き合わなければ木々を育て森をつくることは出来ないことを学びました。
人間の都合で森はつくれないことを教訓に、地球温暖化に歯止めがかからない状況と感じる今日も自然と向き合い、森びとスタッフ、会員や学生、足尾町民など多くのボランティアの皆さんの協力を得て、「森は友だち!」を合言葉に森づくりに汗を流していることを伝えさせていただきました。次回は森の手入れにご参加いただければ幸いです。
「こころの園」の菊の花にはベニシジミや多くの虫たちが蜜を求め集まっています。里に下りたのかトンボの数は減っている様子です。
“みちくさ”から「臼沢西の森」を眺めると紅や黄に色づき始めている様子が見えます。
「松木郷」の紅葉はこれからです。みなさまのお越しをお待ちしています。
本日の森作業は橋倉さん、加賀さん、筆者清水でした。
(報告:清水 卓)


























コメント