天空の仲間に届け!残された私たちの思いを!
今日( 10月25日)、今は亡き小井土スタッフの奥さんと友人が足尾・松木沢を訪ねてくました。森づくりをしてきた小井土さんと言えば、私たちには”頑固一徹”なイメージが真っ先に浮かびみます。「ハリギリ」という木は幹をまっすぐに伸ばし、鋭いトゲを幹や枝に持つ。老木になるとそのトゲは消え、樹皮には縦に深い割れ目ができます。我々にとっては小井土さんにぴったりの「木」だと誰もが言っていました。
そんな小井土さんと奥様は「雲集亭」(うんしゅうてい)の名付け親です。今は荷物置き場になっていますが、以前は多くの植林ボランティアが集い、学び、食べ、語り合ってきました。まさに雲が湧くように足尾の森づくりに人が集まり、雨を降らした所になっています。
記念に植えたハリギリに明記した小井土さんの名字は正しくは看板の様な「土」の字の右上に「、」がついています。松村(宗)さんのアドバイスで気が付きました。そんなことを気づかなかった自分は恥ずかしくなりました。
私たちは、その看板を立てる前にハリギリのネット内の草をきれいにしてあげました。
予定より少し遅れて二人は「みちくさ」に到着。直ぐに昼食を済ませましたが、私たちが用意した手作りの「けんちん蕎麦」は好評でした。デザートを食べながらの和気あいあいの話では、足尾に来た奥さんの気持ちを伺うことができました。奥さんは、「夫の足跡をたどりながら、一緒に通った16年間の足尾の森を見たくなっことを友人の山口さんに話し、彼女も一緒に行きたい!と言ってくれたので二人で来ました」と、話してくれました。
昼食後、奥さんと私たちはそんな二人の気持ちを宿したハリギリの看板を立てました。
立てた後の記念撮影の時のみなさん顔はとても和んでいるようでした。天空の森の小井土さんもさぞかし喜んでいると思いました。
民集の杜(東)散策中、珍しい植物を見つけました。「冬の花ワラビ」と呼ばれるもので、松村(宗)さんも大喜びでした。
「しばらくぶりに足尾に来て、夫と一緒に森づくりをしたことを懐かしく思い出しました。その後、19年が経ち、樹々の生長は素晴らしく育って森になっている様子を見て、主人も私も素晴らしい人生が送れた」と話してくれた小井土さん。山口さんからは、「色々なお話しと大自然の中にいることができ、貴重な体験をさせていただきました。また是非来させて頂きます」と、感想を述べてくれました。小井土さん、山口さん、私たちの歓びと励みは皆さんが足尾・松木沢においでいただき、育った森を見て頂くことが一番です。紅葉の本番はこれからですので、人が壊した自然界の一角を人が手入れをすると「松木郷」になることを見てください。今日の案内は、松村(宗)、大野、橋倉(筆者)の3人でした。
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