第12回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭開催
9日、第12回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催され、1,200名以上が参加し、21種類20,000本の苗木にいのちを吹き込みました。天気は曇り、気温は25℃、風が強く吹いていました。
ここ南相馬市では、2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により、南相馬市では636名の方が犠牲になりました。高盛土にはがれき等を活用した海岸防災林に被災した方々の一人ひとりの思いや祈りを込めて植樹を行い「鎮魂の森」をつくり、震災の経験や教訓を忘れずに後世に継承する場をつくるために、「いのちを守る森の防潮堤」の実現を目指しています。 今年から森びとは、植樹リーダーの任は行わず、参加者として南相馬市の行う復興計画の一つである命を守る森の防潮堤づくりを応援していくことになり、私たちの後任には南相馬市民が中心で作る南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊(通称:応援隊)が就いて、引き継いで下さっています。
開会宣言に立った実行副委員長である応援隊の松林英夫代表からは、全国各地からこの植樹祭に参加をしてくれている紹介がされ、鎮魂復興の祈りを込めた植樹祭へ心を一つにする開会宣言がされました。
植樹会場に移動をし、植樹リーダーである市役所職員等が心構えとして一つひとつの作業(植樹説明・苗木運搬・植樹・マルチング・ロープ張り・集合写真撮影)を区切り、参加者の協働作業で最後まで丁寧に植えよう!を徹底していました。 今まで植樹リーダーを担い、じっぐりと植樹をすることのなかった森びとインストラクターも心なしか興奮をしている様子でした。
また、9年前に東京都内の駅街頭で配布したポット苗の里親になっていただいた遠藤さんより預かったスダジイを南相馬に持参し、いのちを守る森の防潮堤に植樹をしました。
遠藤さんより受け取ったJR東労組東京地本の副委員長・対馬さん、森びとの済賀さん、坂口さんがいのちを吹き込んでくれました。
当日の開催にあたり、応援隊の方々は6日より前段準備に携わっていました。毎年、市内外から来る参加者が滞りなく植樹をできる環境を作っていただきましてありがとうございました。
(報告:運営委員 小林敬)
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