天空の森の先人に見守られながら、「民集の杜北」の散策路を整備
5月14日(火)、済賀さんが一足早く森びと広場の作業小屋に入り、森作業参加者の受け入れ準備をしてくれました。8時13分の気温は10℃、前日の雨で足元は湿っていますが雲も上がり青空が広がってきました。昼には20℃まで気温が上がりました。
作業参加者が到着し打ち合わせ。責任者の済賀さんから、「民集の杜北」の散策路の整備、草刈りと竹囲いを行うことが提案されました。前回の作業では加賀さんが竹囲い作りの指導をしてくれましたが、今日は加賀さんが不在のため、技術指導を受けた柳澤さんが手本を見せて竹囲いづくりを行いました。本日はJREU大宮の西垣さん、大室さんが参加してくれました。
民集の杜(北)の銘板のある中央通路の整備を2人から3人のペアを組み作業をスタートしました。
大野さんと足尾町の中田さんが刈り払い機で通路の草刈りを行いました。
竹囲い担当は、通路の両脇に囲い用の長い竹を並べる担当、縦の支え竹を60㎝の長さに切り、90㎝の鉄筋を竹に通すために節を抜く担当、横の長い竹に鉄筋を刺す穴を3か所ずつあける担当などに分かれ作業を行い、通路入り口から組んでいきました。
縦の支え竹の芯になる鉄筋を地面に打ち込みますが、石にぶつかりハンマーを持つ手がしびれます。組み立ても慣れてくるとペースが上り、午前中は準備した鉄筋60本分、両側に20組つくることが出来ました。
昼食休憩をとり、午後は鉄筋100本を軽トラに積んで「民集の杜北」へ出発。
午前中に継続して竹を組んでいきました。
5月15日が岸井成格さんの命日です。「民集の杜北」の東側入口には2018年に卒寿記念で植えた「ホオノキ」があり、大野さんが草刈りをしてくれました。新芽が伸び、天に向かって葉を広げ始めました。
今年は岸井さんの7回忌にあたり、NPO法人森びとプロジェクト委員会の結成から20年になります。「地球温暖化にブレーキをかけよう!」と宮脇昭先生(故人)と足尾の荒廃地に立ち、多くのボランティアの皆さんと森づくりを進めてきました。生長した森は生き物たちが命をつなぐふるさととなり、小中高校生や市民のみなさんが森に生かされていることを体感する場としても育っています。
天空の森から私たちの活動を見守ってくださっていると感じながら、杜の散策路整備にも力が入りました。
中央通路から左に折れる林内の道の「糺の森」入口までつくったところで15時を過ぎたので作業に区切りをつけました。午後は両側に33組の囲いをつくることが出来ました。
通路途中の広場には済賀さんが、丸太と甲羅板でベンチをつくってくれました。これから暑くなる季節、柔らかな日差しが降り注ぎ、風が吹き抜けるベンチは気持ちよさそうです。
道具を片付け、終了ミーティングをおこなって本日の作業を終了しました。
本日の森作業参加者は、済賀さん、大野さん、橋倉さん、柳澤さん、田村さん、足尾町民の中田さん、JREU大宮の西垣さん、大室さん、筆者・清水でした。
(報告:清水 卓)
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