ボタン雪が降る足尾で笑いとカーンと音響く森作業
本日の足尾の9時の気温は3度でした。9時40分には作業小屋に参加者全員が揃いました。
今日の責任者は済賀スタッフ。いつものようにコーヒーを飲みながらミーティングを行っていると、外は牡丹の花びらのような雪が降ってきました。今日の森作業は、春にハイカーやクライマーの方などが休憩する苔テラス内の歩道に「杉皮」を敷くこと。②遊動学舎=みちくさの土留めの丸太が設置してから15年が過ぎ、腐った杭を新しいものに交換すること。③各森・杜の看板を設置することにしました。
まずは、苔テラスの歩道に杉皮を敷く作業を全員で行いましたので、それは30分程で終わりました。次は、土留用の杭の交換。古く朽ちた丸太は1㍍ほど埋まっていたので抜き取るのが大変でした。苦労しながらスコップやツルハシで丸太の回りを掘り起こして一本一本抜きました。
本間スタッフが「テコの原理でもっと簡単に抜くことが出来る」とロープと単管パイプを使って教えてくれました。その結果、杭は2本いっぺんに抜け、午前中に全ての杭(80本)を抜くことができました。その後、穴掘りと新しい丸太(直径25cm×2m)を丁寧にしっかり打ち込みました。ボタン雪が降る中でしたが21本の丸太を設置しました。
昼食が終わるころには雪が止みました。
午後は、継続して丸太を設置するメンバーと各森・杜の看板を設置するメンバーに分かれて作業することにしました。作業開始前に、柳澤スタッフが4㍍の真竹60本を運び入れてくれましたので、「うんしゅう亭」に降ろしました。
各森・杜の看板設置は4人で行い、民集の杜 北、民集の杜 東、民集の杜西、臼沢の森、臼沢西の森の入り口には植樹年や写真などを印刷した看板を立てることができました。また、臼沢西の森の入り口付近の獣害柵が壊れていたので、即、仮修繕してきました。
森(杜)から下山すると、土留め設置終わっていのせんでしたので、最後の力を振り絞って58本の丸太を打ち込むことが出来ました。松木郷の谷間に杭を打ち込む”カーンカーン”という音が響き渡り、その音色は春の足音のように聴こえました。改めて人間の智慧と力は計り知れないこととを実感し、森に感謝しました。時すでに15時を回っていました。
本日の森作業は、鎌田、山本、本間、橋倉、山田、加賀、済賀、坂口、大野でした。
<報告は大野昭彦>
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