秋の自然教育園を歩きました(第五回エコ散歩)!
今日(12/2)は東京港区にある自然教育園で第五回エコ散歩を開催しました。寒さもそれほど厳しくない穏やかな一日で、絶好の散歩日和となりました。昨年のエコ散歩では11月に開催したものの秋を満喫するには早すぎて、満を持して12月に開催です。それでもまだ色づき始めた感じでしょうか。紅葉が冬の時期でまだ早いなんてさすがは観測史上最も暑い年になっただけはありますね。
この日参加してくださったのは11名。リピートしてくださる方も多く終始和やかな雰囲気のエコ散歩となりました。案内人は当会の植生アドバイザー中村幸人先生です。
[サネカヅラ、赤い実は動物への食べていいのサインです。味はまぁまぁ。]
副代表の清水からは森の複層的な構成やこの森のニューヨーク市の実践(何と樹冠被覆率3割)を引き合いに都市にある森の重要な役割について話がありました。進行役(わたし)がふにゃっとしているので、ぴりりと引き締まります。
みなさんの簡単な自己紹介のあと、お散歩が始まりました。
「パラシュートで増えるタイアザミ、風が吹くとこんな感じ!人を利用して増えるヌスビトハギ、キンミズヒキ、いろいろな手段で植物は種を散布します。」
「東京の大部分が300年放置しているとこんな森になります。この木(スダジイ)は土地本来なので安定しています。」
「森はいくらでもあるから、無駄なもとの開発が進んできた。とても評価しづらいのだけれど森には非常に多岐にわたる価値があるんです」
案内人の中村先生から様々な話を聞き、普通に歩いただけでは見過ごしてしまうことをたくさん知ることができました。そして、ただでさえ少ない都内の貴重な緑は、人間のためにも護ることが重要なのだと気づかせられます。
「どの植物も役割があります。森の大切さや貴重さ素晴らしさ、そして多様性。気づいた人から世界に発信していくことが必要です。」
この日は過去3回(1回は明治神宮外苑)と少しコースを変えて、「森の小道」まで足を延ばしました。そのおかげで時間切れとなり「水鳥の沼」には行けなかったのですが・・・。
出発地点に戻り最後に皆さんから一言頂いて解散となりました。簡単ですがご紹介します。皆さん本当にありがとうございました。この後もまたエコ散歩、森びとの活動にぜひご参加頂けたらと思います。
・太森には陽の光が直接はいらないことに気づいた。
・素敵なコースでしかも色々な名前が覚えられてとても良かった。
・初めてだったが歩いていてからだが喜んでいるのがわかった。
・植物の動物へのサインがあることを知った。
・森が循環していることが理解できた。
・いろいろな時期を歩いていろいろな森の雰囲気の違いを味わえた。
・癒されていい気持ちになった。
・四季それぞれの森の姿を堪能できた。
次は真冬ですが2月に開催を予定しております。詳細はまたご案内しますので奮ってご応募ください。森を歩くのが楽しくなりますよ。(運営委員 小黒)
「人々にとってももっとも必要で、もっともなくなっているのが自然本来の森。」
この写真を見るとみどりが本当に貴重だということがわかりますね!
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