雨が上がりの松木川上流に広がる晴れ間。心ひとつに足尾森作業
11月21日、雨上がりの足尾の森には、もやが立ち込めていました。雲の切れ間に青空も広がりはじめ、作業日和の予感です。
足尾ダムゲートで参加者が到着するのを待っていると、旧松木村の方向から「ピーヒョロロ」「ピーヒョロロ」という透き通る鳴き声が聞こえてきました。「森作業がんばって!」とトンビが歓迎しているように感じました。
9時少し前に参加者が全員集合したので、珈琲を飲みながら加賀スタッフのリードで森作業の打ち合わせを行いました。
今日は、臼沢の森の階段修繕と「みちくさの庭」の獣害防護ネット張りを2班に分かれて行う事にしました。
階段修繕組は、臼沢の森入口の杭置き場から背負子に階段用丸太と縦杭を2セット~3セット積み、中腹の階段修繕箇所に登りました。森の中は紅葉から落葉に変わり、足元は落ち葉の絨毯が敷き詰められています。30㎏~40㎏の丸太を背負うので一段一段足元を確認しながら登りますが、足元に「紅葉」が広がっていました。
修繕場所に到着し、上下に分かれ作業を開始しました。階段づくりが初めての山之内さんはカケヤの使い方に戸惑っていましたが、ベテランの鎌田さんや加賀さんのカケヤの振り下ろしを観察し、縦杭の打ち込みも芯に当たるようになりました。森の中には「カーン、カーン」という音が響き渡りました。18年間踏み固められた階段の土は固く、縦杭を打ち込むも一振りで1cm沈むぐらいでしたが、今日は午前、午後の作業で56段を修繕することができました。
みちくさの庭のネット張り班は、以前、みちくさ庭のアジサイの花芽がサルにすべて食われてしまったので、食われないように防護ネットを張ることにしました。
まずは松村宗雄さんが事前に「ネット張り」の図面を描いてきてくれました。それをもとにして、4名で現地に行き、どのように張れば良いのか案を出し合い練り合わせました。設置案が決まり、必要な材料の竹棒や道具、ネットなどをみちくさ庭に持ち込み、防護ネット張りを始めました。
雪の重みの事も考えて、竹の棒で支柱を立てて横の竹棒を結び、結束バンドを使って2m×17mの防護ネットをしっかり張ることが出来ました。
昼食後も、同じメンバーで獣害(サル)からみちくさ庭の草花を守る防護ネットを張りました。まだ、3分の1しか終わっていないので、材料を調達して次回も行うことにしました。
本日の森作業は、加賀さん、鎌田さん、福原さん、松村宗雄さん、松村健さん、柳澤さん、山之内さん、清水さん、筆者・大野でした。お疲れ様でした。
(報告:大野昭彦)
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