« 2020年8月 | メイン | 2020年10月 »

2020年9月の22件の記事

2020年9月13日 (日)

秋の長雨 つかの間の晴れ間での森作業

今日(13日)足尾のてんきは、8:30 21℃ 快晴でした。

Photo

Photo_2

Photo_3

9時には、作業班4名・植生調査班2名全員が集まり、本日の打ち合わせ。作業班は、水源の整備・みちくさ園にリンドウの植え付け・民集の杜2017年植樹会場に生えた、蔦刈り取りをすることを決め。加賀さんから水分補給と怪我の無いように注意して作業してください。との挨拶で、作業開始。

Photo_4

松村さんが、持ってきたリンドウをみちのくの庭に植え付けると、

Photo_5

Photo_6

黄色い花のニッコウキスゲ咲いていました。これから増えて黄色いじゅうたんを見ることができるように期待します。

Photo_19

連日の雨で、水源に泥が入り作業小屋の水出が良くありません。小柴さんと私で整備しました。パイプがズレない様に鉄筋を打込み固定し、布で先端を巻いて固定する事でケガ防止。しかし、ホース内の泥が出るまでに3時間かかりました。

Photo_7

Photo_8

Photo_9

前日に続き散策路の草刈りを加賀さん、武田さんが行い終了しました。

Photo_12

本日のメインイベント民集の杜2017年植樹会場の蔦刈り取りです。木のえだと同じように蔦がからんでいます。蔦を刈り、からまりを取るのに悪戦苦闘し、午後にも続きました。

Photo_13

Photo_14

昼食後、ビニールハウス内の環境が良いので、アキグミが防草シートの下から生えてご覧の通りです。切り取りするのでなく、枯らす為に樹皮を取って様子を見ること見しました。冬に動物達が樹皮を食べているのを参考にしました。

Photo_15

Photo_16

植生調査班は、午前午後とも民集の杜に入り、広さを決めて、樹木の太さ、高さ、種類、本数を数えていました。

Photo_17

蔦切り取りは、散策路から少し入った所まで終えることができました。奥の所は後日行いたいと思います。

Photo_18 本日の作業スッタフは、松村宗男さん、加賀さん、武田さん、小柴さん。植生調査、清水さん、宮原さんでした。皆さんお疲れ様でした。(報告者小川)

 

2020年9月12日 (土)

絡まるツルから解放された幼木の“笑顔”が見える森作業

本日は9月12日。熱帯低気圧の影響で、足尾・旧松木村は一日雨天でした。

ホットコーヒーを飲みながら朝のミーティングを行い、本日の森作業は民集の杜の草刈り。生態調査の宮原さん、小黒さんは新松木の杜の調査に入りました。

P9121303

 

P9121351

鎌田さんと橋倉さんは刈り払い機を準備して軽トラで民集の杜へ。筆者は草刈りカマを持って後を追いました。草地のチカラシバの穂に水滴がつき宝石のようにキラキラしています。トンボも少しずつ赤く色づいて里に降りる準備をしています。 

P9121307

P9121305

草が伸びるのは早く、鎌田さん、橋倉さんは民集の杜の看板から入る通路の草刈りをしました。

P9121312

 筆者は2017年の植樹地の木にカナムグラ(鉄葎)が絡みついているので、トゲトゲした蔓(ツル)を慎重に外し、カマで刈り取りました。

P9121320

P9121321

P9121323

樹高の低い幼木は頭から裾まで絡みついており、誤って刈りそうになってしまいます。カナムグラの他にも野イチゴの蔓が伸びており、油断して杜に入ると鋭いトゲが太ももに刺さり、掴むと手袋を貫通します。植物の生き残る為の進化なのでしょうが、やっかいです。実を付け熟した時は育樹のご褒美として美味しくいただきたいと思います。 

P9121326

P9121327

昼食休みを取り、午後も民集の杜の草刈りを行いました。看板から入る通路、2017年の植樹地の草刈りと蔓外しに目処がつき、雨も降り続いているので、3時で作業を終了しました。 

P9121353

P9121335

林縁のヤマボウシには実が生り始めました。熟すのが待ち遠しいスズメバチの顔が浮かびます。

P9121360

 千葉の相川インストラクターから落花生が届き、橋倉さんが茹でピーナッツをつくってくれました。やわらかくてほんのり塩味のピーナッツをおいしくいただきました。相川さんありがとうございました。 

P9121369

P9121370

P9121364本日の森作業は、鎌田さん、橋倉さん、筆者。生態調査は宮原さん、小黒さんでした。

(報告 清水 卓)

2020年9月11日 (金)

「公害の原点」を「未来の財産」へ。源流の森を育てよう!

 渡良瀬川下流、かつて田中正造が鉱毒被害民と共にたたかった“谷中村”のある渡良瀬遊水地で、5月末にコウノトリが二羽誕生しました。ヨシ原の広がる湿地帯にエサとなるドジョウやカエル、小魚、ミミズなどが増え、生態系が回復してきていることがわかります。8月には巣立ちが確認され、遊水地内や付近の田んぼで生活を送っており、あと1カ月ほどで親の元を離れ飛び立っていくといいます。

P7260864

Epson061

 

 谷中村民の暮らした場所には、大きく生長した桑の木が生え、実生も多く生えています。当会が2016年に開催した「足尾・ふるさとの森づくり」に渡良瀬遊水地のある野木町の「野木町煉瓦窯を愛する会」の皆さんが参加。会の皆さんが育てた桑の幼木を、養蚕が盛んだった旧松木村・「民集の杜」に植樹してくれました。

P8231134

 現在、大きなものは2mほどに成長し、6月には桑の実を付けました。「民集の杜」内では入口付近の桑の木に実が鈴なりとなり、熊が食事に来ていました。

 

P6140200

P7180704

 一度壊した自然を取り戻すには、多くの人間の努力が必要です。緑(木々)が増えるにつれそこで暮らす虫や動物、風などが加勢してくれることを15年の森づくりで学んできました。渡良瀬川源流部と下流の自然が少しずつ回復していますが、気候変動はその回復のスピードを超えて進行しています。

P7050474

P7050518


 

 9月9日、環境省の有識者会議は地球温暖化に対する「評価報告書」をまとめました。

コメの収穫量やマグロの漁場に変化が生じ、豪雨で物流や製造業の被害も増大するなど、評価した70項目のうち7割程に「特に重大な影響」が及ぶと予測し、政府に強化対策を求めています。台風の勢力増大などによる河川の氾濫や、高潮による浸水リスクが高まると分析。損害保険金の支出が膨らみ、商業施設や工場の休業、サプライスチェーン(調達・供給網)の寸断による損失が増える恐れを指摘。熱中症の死者や救急搬送はさらに悪化すると予測。今世紀末には東京と大阪で「日中に屋外で働ける時間が今より30~40%短くなる」と見積もっています。

P8231153

P9061284


 コロナ後の世に「経済回復」を急ぐあまり、温室効果ガス排出が増大しては本末転倒です。

9月4日(1913年)は田中正造翁の命日でした。「公害の原点」と呼ばれた足尾の荒廃地を「未来の財産」とするために、1本でも多くの木を植えよう。

P9061298

(筆者 清水 卓)

2020年9月10日 (木)

秋風を感じながら足尾松木村跡で心地よい森作業

9月に入りめっきり秋を感じさせる足尾松木村跡。朝の気温は21℃。天気は少し青空が見える雲の多い日でした。今日の森作業は、「JRFUの森」に獣害防止の柵を設置する下準備と「臼沢西の森」の草刈りでした。また、時間が余れば11月の植樹予定の5段の土留め箇所の草刈りをすることとしました。

Img_0217 「JRFUの森」測量に向かい急階段を上る一行。測量をしている写真は撮るのを忘れました。というわけで、測量後に下山して「臼沢西の森」へ。まずは、木を植えたところの草刈りをしました。

Img_0226

Img_0228 午前の作業を終え、帰る途中、培養土の置き場に袋が散らかっているのを発見。網は破られていないので小さな動物のいたずらかもしれません。金柵を立てかけて回りを補強をしました。

Img_0235

Img_0236 昼食後は、午前の続きで「臼沢西の森」の草刈りをしました。

Img_0253 ご覧のとおりの急斜面で、刈り払機での作業は足場をしっかり確保しながらの緊張の連続でした。苗木が植えてある所の草刈りは終了し、土留めを作る場所の草刈りとそこまでの階段を24段作りました。

Img_0229

Img_0257 松村健さんは、ソバ畑の草取りをやりました。

Img_0259

Img_0231

Img_0248

Img_0265

Img_0260 今日のスタッフは、鎌田、松村健、山本、福原(敬称略)と筆者でした。報告:加賀春吾

2020年9月 7日 (月)

暴風や大雨に耐えてほしいと願って苗木を元気にしました!

 南相馬市ではこの1週間で4名の新型コロナウイルス感染症の陽性者が発生し、市民は一時緩んだ新型コロナウイルス感染の危機感を持ち、ピリピリした雰囲気が感じられています。

Photo シロダモ

 大型で強い台風10号は各地で暴風や猛烈な雨を降らせ、九州を中心に4名の安否不明、50名以上の重軽症を負うという被害をうけました。被災された方々に対して心よりお見舞いを申し上げます。

Photo_2  南相馬市の7日の天気は曇り、気温は29度、湿度76%で蒸し暑い日でした。今日は9月最初の作業日で、応援隊会員11名が参加してくれました。まずは作業ミーティングをして、1年目のシロダモのポット苗約300ポットの雑草取り、その後は化成肥料の散布を行いました。渡部代表と松林副代表は雫育苗場周りを刈り払い機で草刈りを行ないました。

Photo_3

Photo_4  休憩後は、全員で海岸側にシャリンバイ15本、タブノキ15本、ユズリハ15本、シロダモ15本、スダジイ15本 5種75本の補植を行ないました。前回補植した。シロダモなどの苗木はすくすくと生長していました。

Photo_5  次回は、19日(土)10時から作業を予定しています。今日の参加者は、渡部代表、菅野副代表、松林副代表、山田さん、佐藤さん、道中内さん、原田さん、菊池さん、岩橋恵美さんでした。(報告 岩橋 孝)

2020年9月 6日 (日)

獣害対策準備と今年最後の植樹に熱が入る打合せと森作業

 足尾・松木沢の今日の天気は青空が見えたと思うと小雨が降り、その後は陽射しがきついひと時、また、小雨が降るということを繰り返す日でした。Photo 今週中に「臼沢の森」の草刈りを終わらせようとした作業は予定通りに、本日で終わりました。

Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_520㌢程の幼木が草に埋もれていました
 午前中は1時間ほどで草刈りが終わり、11時に下山、途中、草が伸びていたところを刈って昼食にしました。Photo_6  昼食前は汗を拭き、着替えをして弁当を食べました。今日は食後にスイカを頂きました。「希望の家」の曾田さんからの差し入れで、とても甘く、冷えていましたのでほてった身体の汗が引くようでした。私は今年初めてのスイカを食べました。ありがとうござしたました。Photo_7  午後は、朝の打ち合わせで話し合った「臼沢西の森」の草刈りをしました。11月入ってからの植樹計画を現場の話し合いで作っている私たち。昨日も下見をしましたが、今日は草を刈りながら苗木の様子を見て考え、草刈りをしました。Photo_8Photo_9 Photo_10 枯れている木はシラカンバが多いことに気づきました。黒土や培養土が合わないのかもしれません。今年11月の植樹は、昨年植えた土留めの上から5段の土留めを造って植えていくことにしまた。Photo_11 これで苗床にあるポット苗を今年中に大地に植えてやれるようになります。Photo_12 Photo_13 作業後に、「臼沢の森」内の小さな「JRFUの森」の苗木をシカやイノシシから護る柵を設置する検討を始めました。再利用を基本にして、頑丈な柵で苗木を護っていくことにしました。本日のスタッフは、鎌田、弘永、清水そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年9月 5日 (土)

森の天然クーラーで心を癒し、元気をもらって「臼沢の森」の草刈り

 足尾・松木沢の午後は毎日が雷雨です。今日も15時頃から雷雨でした。Photo 森作業は今日も「臼沢の森」の草刈りをしました。作業小屋を出るときの気温は29度、階段を登り出すと気温は24度に下がっていました。森の天然クーラーです。と言っても部屋のクーラーと違って、静けさ、しっとり感のある爽やかな空気は作業前の大切な癒しです。この雰囲気を頂きながら階段を登りました。現場に着くと早速、作業開始。Photo_3 Photo_4 Photo_5 Photo_6 Photo_7 森の外では陽射しは応えられませんでしたが、すぐに曇が広がって陽射しは和らぎました。手慣れた草刈りでしたので午前中に、階段から東側の草刈りをやり切りました。Photo_8  昼食後は、10月下旬かに11月にかけて植樹計画している「臼沢西の森」植樹会場を点検しました。現場は写真のような石ころだらけです。しかし、苗木たちは少しの土に根を張り、草との競争に耐え抜いていました。昨年植えた苗木の活着率は70%ほどでした。Photo_9Photo_10 Photo_11Photo_12 それにしても草は元気よく苗に絡まったり、覆ったりしていました。これからはまず草刈りを行い、甲羅板(製材時に出るは破材)を鉄筋で支えて土を入れ、苗木を植えていきます。私たちからすれば、600段の階段を登らずに現場に行けるので、それだけでほっとしています。Photo_13 雷雨は18時になっても降っていますが、巨大台風10号の進路上にある皆さんの気持ちを考えるとやるせないです。今日のスタッフは、松村宗男、橋倉、加賀そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

2020年9月 4日 (金)

不思議な世界の一員であることを自覚した足尾・松木沢の一日

Photo_2 今日は休養日。足尾・松木沢は晴れ、青空が見えていました。森びと広場をのんびりと散歩していると、中倉山北斜面1千㍍付近の所にニホンカモシカと思われる動物の姿が見えました。双眼鏡で確かめると、なんとイノシシが山登りをしていました。Photo
 大きさも半端ではなく巨体のイノシシではないかと思いました。食べ物を探しているのでしょうか、でもイノシシが1千㍍付近の稜線を歩いているのは驚きです。これも人間の生活の結果なのでしょうか。Photo_3 Photo_4 「みちくさ庭園」では、見たことのないブルーを輝かせている蜂の間仲間?後ろ足にテールランプみたいな青い色を発光させていたコガネの仲間?に遭うことができました。知らなかった生き物たちに会えた驚きの一日でした。Photo_5 生物社会は不思議な社会。このような生き物たちの働きによって私たちが生かされていることを改めて考えられた休養日でした。次期総理大臣候補も複眼で見なければ目先の人参で騙されてしまうようです。(報告・高橋佳夫)

2020年9月 3日 (木)

未来を生きる子供たちへ遺したい日光「城山の森」

9/3木曜日、「城山の森」づくり準備の日。今日は、苗木の根が風などによって動かない支柱として使う篠竹を伐りました。篠竹は森びとインストラクターの山本さんの紹介で、鹿沼市の「希望の家」のご協力が得られました。8時に「希望の家」に集合し、刈り払機、竹伐り用のこぎり、剪定ばさみ、飲料水などの必需品を用意し、いざ竹林の中へ。入った途端、湿気が凄くサウナに入っているかのような状態でした。メガネは曇るし、大粒の汗が滝のようでした。その上、藪蚊、虻、蜂に悩まされながらも最善の注意を払って、虫よけスプレーを顔や体中にかけて作業をしました。

Img_0183_2

Img_0178_2

Img_0182_2 1時間ほど経つと、今回お世話になった「希望の家」の曾田さんが現場に来て「少し休んだら。冷たいものを用意してあるから。」と言ってくださり、お言葉に甘えて休憩にしました。冷たい麦茶とゴウヤ、茄子の漬物をご馳走になり、スイカや茄子のお土産まで頂きました。

Img_0184_2

Img_0185_2 休憩を終え作業を再開。ツクツクボウシの鳴き声は隣の人の声が聞こえないほど騒がしいものでした。曾田さんは、出来上がった竹を運ぶためのリヤカーを持って来てくれました。何から何まで気配りで、本日は大変お世話になりました。曾田さん、有難うございました。そうこうしているうちに空が暗くなり、雷雨が襲ってきました。雨も激しくなってきたので、竹を数えると800本ありました。少し早めに作業を終了しました。

Img_0188_2

Img_0187_2 今日のスタッフは、鎌田さん、山本さん、橋倉さん、小川さん、筆者でした。(報告:加賀春吾)

松木村人の心が宿った土砂を松木川に流さない森作業

 足尾・松木沢の朝の気温は23度でした。昨日よりも蒸していました。今日は一日中雨の中での森作業かと思い、急階段を登った「臼沢の森」の草刈りは止め、秋に「臼沢西の森」に植える予定のポット苗木の草取りをしました。Photo トレイに何種もの苗木が混じっていましたので、草を取りながら同種のポットをトレイに入れ替えました。コナラ、カエデ、イチョウの葉は薄い黄色に薄化粧し、本格的な秋を迎えているようでした。Photo_2 Photo_3 Photo_4 昼食までに草取りは終了しました。一昨日からの雨で沢の水が濁っていましたので、福原さんが取水口のチェック。その間に、そうめんを茹で、三人がそろったところで冷汁のそうめんをいただきました。満腹になったところで、福原さんから食後のフルーツをいただきました。筆者にとっては今年初のマスカットでした。甘さがとてもやさしく、皮ごと食べられた葡萄に疲れが癒されました。福原さん、ご馳走様でした。Photo_5 午後は、昨日に続き、「みちくさ庭園」内の草刈りでした。本日で、庭園内の草刈りはひと通り終わりました。一服時に、この地から見える松木川傍には2006年から3年間で育てた「絆の森」の話をしました。その森は、松木川の濁流によって森が削られ、植えた苗木が流されてしまったことを福原さんに紹介しました。Photo_6 Photo_7 Photo_8それ以降、松木村跡地の「松木の杜」や「新松木の杜」そして「みちくさ庭園」の手入れは、大雨で土砂が松木川に流されないように願って草木を植えている筆者の気持ちを伝えました。2 今日の森作業は、柳澤、福原そして筆者でした。(報告・高橋佳夫)

森びと検索

最近のトラックバック