温室効果ガス排出ゼロ実現は「新しい生活様式」の大切なひとつ
豪雨被害は日本ばかりではない。偏西風の通り道のインドや中国でも豪雨被害に遭っている。海外ニュースを観ると、中国の長江(三峡ダム)と准川のダムでは危険水位に達するとして放水を始めている。中国は森づくりを積極的に推進している国だが、気候変動による異常気象は容赦なく中国国民の暮らしを脅かしているようだ。
経済産業省は今月、旧式タイプの石炭火力発電所約120基の内100基を2030年までに休廃止すると表明した。温暖化防止につながると思いきや、国のエネルギー政策に則ってやっている事だと言う(7/20『毎日新聞』)。旧式は新式に比べて発電量当たりの二酸化炭素排出量が多いので、その政策を具体的にした内容を表明したに過ぎない。新式の石炭火力発電にしたからと言って大量の二酸化炭素を排出することには変わらない。政府が掲げている「50年にできるだけ近い時期に温室効果ガス実質ゼロ」という目標に程遠い。
中国は森を拡げているが、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにしてほしい。勿論、日本の私たちもその目標に向けた「新しい生活様式」を築き上げなければならない。
間もなく宣言されるだろう「梅雨明け」後には、森の草を刈り、ポット苗の草取りが待っている。ウイルス感染防止策を徹底して、命を育む土台の森を元気にしたい。(理事・髙橋佳夫)
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