足尾・中倉山にかかるガスのメッセージ!?
天気予報で17日の夜は雪が降るというので、翌日は雪景色を写真に撮ろうと思っていた。朝、窓から外を見ると白くなかった。フロントガラスも凍っていなかった。足尾・松木沢に向かうと、地面が温められて中倉山の頂上は上の写真のようであった。
自宅に帰り1週間分の新聞を読んでいると、「クジラが消えるアラスカ」、「豪 止まらぬ山火事」という見出しが目に留まった。「クジラが消える・・・」の記事では、アラスカ州のカナダ国境近くの湾に棲息していたザトウクジラが2年前から消えてしまったと言う。100頭近いクジラたちが突然ゼロになってしまった。研究者によると、熱波の原因で海水温が上昇し、オキアミやニシンがいなくなってしまったからだという。濃緑の森が育てたプランクトンが約1千の小島から海に流れているが、動物プランクトンが生きられない海になっているようだ。
氷の減少は気温の上昇をもたらすが、アラスカの都市アンカレッジでは、昨夏、観測史上最高の32度を記録した。熱波(ブロブ)は収束したものの、再発生しているという。
3月頃のガスを思い起こす中倉山の写真(上)と鹿たち様子は、“可愛い鹿たちだ”、“雪が少なくスキー場は商売あがったりだ!”という人間の都合だけで見ないように気を付けたい。(理事 高橋佳夫)
コメント