松木渓谷の強風に負けないようにクスノキの竹囲いを補強しました。
今日12月14日(土)の足尾・松木渓谷は快晴です。風もなく穏やかな日和のなかでの森作業となりました。
12月から集合時間が10時となりましたが、みちくさ広場の作業小屋に入ると流し台の中には氷柱(つらら)が立っていました。水道の蛇口から垂れる水が凍ったようです。外の寒暖計(水銀計)の最低気温を見ると氷点下5℃でした。足尾の厳しさが分かります。
鎌田スタッフがストーブに薪を入れ、火をつけてくれました。暖を取り、朝のコーヒーを飲みながら本日の作業の打ち合わせを行いました。本日は、森びと広場から南側の苗床に降りる階段の整備と、クスノキの竹囲いの補強を行うことにしました。
階段整備は鎌田さんと山本さん、竹囲いの補強は小川さんと清水、水道管の整備は橋倉さんと分担し作業に入りました。
階段は、鉄製の踏み台や石、丸太など、広場にある資材を活用し整備しました。
クスノキの竹囲いは、11月30日に松村宗スタッフが準備してくれた竹で3m近く生長したクスノキを囲い、藁の屋根を被せたものです。12月10日から森作業に入った森びとスタッフから、「松木渓谷からの北風が強く、竹囲いの揺れが大きい。補強が必要だ。」と連絡がありました。朝のミーティングで知恵を出し合い、鉄筋で四方を補強することにしました。
作業に夢中になると時間が経つのはあっという間で、「昼飯にしよう」と声がかかり、短い昼食休憩を取り午後の作業を継続しました。
苗床への階段は22段整備されました。まだ、小石を入れて踏み固める場所や、草刈りなど作業が残っていますので21日の森作業で継続して整備していきます。
クスノキの竹囲いは、四方に鉄筋を斜めに差し、針金で緊締。鉄筋の先が分かるように黄色いリボンを巻きました。手で強く押してもびくともしません。これで松木渓谷の強風に耐えられることでしょう。
中倉山に太陽が隠れると一気に冷え込みます。二十四節季では「大雪」、七十二候では「熊蟄穴(くまあなにこもる)です。生活の場では「体の芯まで冷える」寒さが日常的に襲ってくる時期で、クマが冬ごもりのために巣穴に入る時期だそうです。落葉した森ではシカやサルが木々の芽や皮をはぎエサとします。作業後のミーティングを行い、次週の森作業では食害防止のために獣害柵の点検と階段整備の継続を行うこととし、本日の森作業を終了しました。
本日のスタッフは、鎌田、橋倉、小川、山本、筆者・清水でした。
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