節目の年、15年間世話になった作業小屋にも感謝です
足尾ダムの8時半、鎌田さんを待っているとダム湖に水鳥が泳いでいました。うまく気流にのって何千㌔も飛んで来た鳥たちの事を考えると、気流(自然)の動きにうまく寄り添って生きているなあーと羨ましく感じました。
森びと小屋に着くと早速ストーブに薪を入れる鎌田さん、他のメンバーは床の掃除とホットコーヒー用のお湯を沸かしています。誰となく手がでるいつもの作業前のシーン。
足尾・中倉山、臼沢の森、足尾グランドキャニオン(写真上から)
コーヒーを飲み、森びと設立15年の節目だからとの思いで、昨日の作業の続きをやろう!と、腐った間伐材の片づけにケリをつける作業を始めました。昼頃になると自称「森びと専属カメラマン」のHさんが顔を出してくれました。「寒いですから使ってください」と、ホッカイロを持ってきてくれました。
作業途中から冬将軍の冷たい息(北風)が吹きつけ、ヤシャブシの小枝の唸り声を聴きながらの作業となりました。三人は、腐った間伐材の埃に目や喉を守りながら作業をすすめましたが、14時半頃になると腕や握力の力が弱くなっていることを感じました。一気に、最後のスパートをかけ、15時前に片づけを終えることができました。
三人は、専属カメラマンに写真を撮ってもらいました。筆者と仁平さんは本日で今年最後の作業でしたので鎌田さんに暮れの挨拶をしました。鎌田さんは帰路につきました。
今日は今年最後の満月ということ、カメラマンによると中倉山の「無言の語り木(ブナ)」のシルエットが素晴らししいということ、17時10分過ぎると西から東へ飛んでいく宇宙ステーションが見えるということでしたので、三人はその素晴らしさを見るために備前立山の稜線へ向かいました。
案内は森びと専属カメラマンのHさん、まずはブナを撮り、寒風が吹きつける稜線で待つこと30分、東から満月が顔を出してくれました。
満月を暫く見ていると、冷たい空気とともに輝いている月からは何かメッセージを発している様でした。そんなことを考えていると宇宙ステーションが北西から東南へ静かに、星の光の様に輝き人工物には見えない物体が綺麗に見えました。テニス場の広さがあるという宇宙ステーションエリアから見る地球はどのように見えるのか、三人は色々と想像してみました。金星も見えましたが、金星の輝きは寂しそうでした。本日の作業は、鎌田、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)
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