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2019年8月の25件の記事

2019年8月18日 (日)

最後まで追い込まず、“逃げ道を”作りました

Photo  朝の出迎えはバンビでした。森びと広場のビニールハウス脇にいたバンビは人の足音に驚いているようでした。

Photo_2  昨日、銀山平イベント後の荷物運びに足尾に戻ると、鹿2匹が「松木の杜」に侵入していましたので、今日は鹿の追い出しをする予定でした。舎人当番の小黒さんを待って鹿の追い出し開始。ところが鹿の姿は見えないので、柵をチェックすると杜から外に逃げ出した跡がありました。

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Photo_4  早速、4カ所の柵を補強しました。そこで今日は、侵入した鹿が逃げる場所を作っておきました。最後まで追い込むのではなく、逃げ道を作っておこうと柵上の一部分を低くしておきました。この場所は柵の外からは絶対に侵入できない傾斜があるので、ここに逃げ口を作り、効果を試してみようとなりました。

Photo_5 来年のブラックべリーが楽しみ

Photo_6 8月下旬になろうとしているのにアザミの花が咲きません

 昼食後は、「みちくさ庭」の草取りをやりました。15時頃になると、小黒さんから「臼沢の森に熊がいます!」と教えてくれましたので、早速、望遠レンズで写真を撮りました。

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Photo_8  なんと熊は、柵をよじ登って侵入し、蟻の巣や蜂の巣を探し、また柵をよじ登って外にでました。その様子は以下の写真です。

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Photo_10  ブログ「みちくさ」ではこの様子を動画発信する予定です。お楽しみに。空が雨雲になり、雷音も聞こえてきましたので帰路につきました。(報告 高橋佳夫)

2019年8月17日 (土)

“子と大人が夢中になれる”草木との触れ合い

 イベント当日の朝、銀山平キャンプ場は爽やかな青空で一日が始まりました。

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1   現地では、スタッフの鎌田さん、事務局の小黒さんの到着を待って打合せ。木の摩擦による火起こし、その種火で薪を燃やして団子を味わう、竹細工では水鉄砲作りと竹馬で歩行を試すなどの準備。

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21_2  水鉄砲は10本分を用意しましたが、不足するのではないかという意見があり、本数を増やしました。準備をしているとイベント開始時間前に、親子が早めにキャンプ場を引き上げるので火起こしをやらせてくれないかというので早速、火起こしを始めました。

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3  火起こしにチャレンジした子供たちや保護者も必死なって摩擦を起こしましたが、種火から樹皮等に燃え移ることが中々できませんでした。それでも皆さん必死なって摩擦を起こすと、種火から樹皮に火が燃え、ドラム缶の薪が燃えました。その火で団子を焼き、食べて頂きました。団子は薄い醤油を付けて食べて頂きました。皆さんからは、“美味しい”という声が出ていました。

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51  水鉄砲作りは“夏休みの研究課題のひとつにしよう”という子供たちがチャレンジしてくれました。午後はとても暑かったので、子供たちは水鉄砲で水をかけあいを楽しんでいる様でした。

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10 主催者の「かじか荘」支配人・小野崎さんも火起こしにチャレンジ!

 イベントに参加していただきましたキャンパーの皆さん!本日は楽しいひと時をつくっていただきありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

足尾のツキノワグマはみちくさがお気に入り!?

 本日朝9時の足尾松木沢の天気は晴れ、気温は32度あり、風はありましたが、非常に蒸し暑かったです。20190817_135940 早速、取水口に行き、たまった泥を取り除きました。取水口に向かう道は体感温度が2~3度低く感じます。また、小川スタッフはみちくさ裏のホースのジョイントを修理と、下の苗床の草取りなどをしました。

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 午後は、みちくさの回りを草刈りをしました。塩飴を食べましたが、小1時間もすると全身汗ビッショリでした。

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20190817_134315 本日の訪問者は一人でした。千葉から来られたTさん。お日昼過ぎに一度来舎され、松木沢に向かわれ、15時前に寄ってくださいました。今日はアナグマとシカの群れを撮影できたとのことで、見せていただきました。「ブナが不作なので、こちらにクマが来るかもしれない」と聞きましたとも仰っていました。

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 「これは(ツキノワグマの)マーキングですね」、「私の身長が167cmですので、同じくらいの高さでしょうかね」と、目を輝かせていました。今日は残念でしたが、次はツキノワグマの撮影ができることを期待しています。
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 先月は、みちくさテラスにあるウワミズザクラの実を食べるための熊棚を発見しました。どうやらツキノワグマにとって、足尾松木沢(みちくさ)はお気に入りの場所のようです。

20190817_104036 放射線量は0.097μSv/h、本日の舎人は小川と小林でした。

2019年8月16日 (金)

明日は、自然の恵みに感謝するイベントをつくりたい!

 台風一過が足尾に青空を連れてきてくれた。明日のイベント準備で松村宗スタッフと筆者は14時にダムゲートで待ち合わせ、ドッキングした後にイベントで使うブルーシートやコンパネ、竹細工用の道具等を車に積んで銀山平キャンプ場へ向かった。

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P9166985 松木川は台風の影響による大雨で水量が多く、いつもの道が冠水してしまった。

P9166989  キャンプ場では幕営をする親子や友だち同士の嬉しそうな顔が目についた。夕方には清水理事も現地に到着、三人で明日のイベント必需品のチェックを行った。夕方には、橋倉スタッフが差し入れを持ってきてくれた。早速、夕食の準備に入り、明日のイベント内容を話し合いながら気持ちを高ぶらせた。

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P9166992  隣のキャンパーからはタイ料理の差し入れがあり、美味しくいただいた。台風一過が運んでくれた清々しい夜空に輝く星と月は、一段と酒の美味しさを増してくれた。そんな自然の恵みに寄り添って生きている私たちの暮らしを感じるイベントにつくりあげたい。

P9166993 (理事 高橋佳夫)

2019年8月15日 (木)

台風10号のメッセージは“森に寄り添って生きる暮らし”へ進路を切れ!?

 この頃、マスメディアは台風10号の進路や大きさを報道し、災害に備えるよう視聴者に呼び掛けている。台風の上陸付近からの実況中継をしながら、台風と向き合う心構えを訴えているようだ。

Afp シベリアの山火事(写真・AFP)

 どうして24時間に1千㍉もの雨を降らせる台風が現われるのか、という報道は極めて少ない気がする。土砂崩壊等災害に厳重注意を呼び掛けている。視点を変えて、土砂と一緒に流されている生きものたちの報道は皆無に近い。

Photo ナツハギ

「人間も動物も虫も樹木もコケもシダも、みんな土の恵みで生きている。その土は微生物の固まり。肥沃な土1㌘には何十億個もの微生物がいる。枯れ葉を土に変えるのはもちろん、放射性物質を吸収してくれたり、放射性物質の半減期を早めてくれたりもする。そんな研究がどんどん進んでいる。かすかな光りが見えてくれるじゃないですか。微生物が地球を輪廻転生してくれるのですから」(絵本・『豊かさの根源は土にあり』)、と著者の小泉武夫さんは訴えたている。

Photo_2  ロシアでは原子力関連の事故が発生した。「中距離核戦略廃棄条約」(IMF)が無効になった。米・ロシア・中国等の核戦略競争が始まったのかと疑う。貿易戦争もどきも米中間、日韓間で始まっている。今日は74年回目の敗戦日。“森に寄り添う人間”のいのちをつなぐ運動課題は山積み。何から向き合っていけばよいのだろう?

Photo_3 ハクウンボク

 流される土砂には土の恵みも流されている。土砂は微生物たちが作ってくれたもの。短時間に土砂は作れない。その恵みで人間は生きている。マスメディアにはこんな視点からも台風に向き合ってほしいと願う。(理事 髙橋佳夫)

子供たちに自然豊かな地球を残そう!

2008年8月15日、小学校5年と3年生(当時)になる娘たちと足尾の臼沢に木を植えました。森びとがスタートし、子供たちと近所の林や公園で種を拾い、ポット苗で3年間育てたコナラ、モミジ、イヌシデです。上の娘は、黒土を背負子に載せ運んでくれました。
当時、臼沢の木々は背丈が低く日陰もない斜面でしたが、下の娘も姉の背中を追い一歩一歩階段を登ってくれました。植樹スペースを見つけ、穴掘りは父の役目だ。70cm×70cmの穴を掘り、娘の担ぎ上げた黒土と腐葉土、掘り起こした土を「まじぇる、まじぇる、まじぇる」し、育てた苗木を子供たちと植えました。
汗だくになりましたが、足尾の山に「小さな命」を植えることができ満足の笑顔です。63年前(当時)、世界各地で多くの人々の命が奪われ、自然が破壊された戦争が終結したことを知らない子供たちですが、白いプレートに家族の名前と願いを書き、根元に立てました。
プレートには『子供たちに自然豊かな地球を残そう!2008.8.15終戦記念日』と、親の願いが書き入れられました。

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今月10日、臼沢上部に植えた幼木が草に覆われていることから、“みちくさ”舎人の小川スタッフと草刈りに登り、草に埋もれた幼木に風を通しました。人間が植えた苗木は、草に負けないように3年間の草刈りが必要であり、「人間の都合で森は育てられない」ことを再実感しました。

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下山の途中で2008年に植えた木々の生長を確認しました。周りの木々との競争で幹は細いですが、樹高は5mを超え、見上げると太陽の光をたくさん浴びるように枝葉を広げていました。「我が子」の生長を見るようで、「しっかりと大地に根を張り、森に暮らす生き物と共生できる樹へと生長しろよ」と手をかけました。

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子供たちと木を植えるきっかけとなったのは、1週間前(2008年)に父娘で参加した「森びと親子自然教室」でした。子供にとっては初めてのキャンプでした。日光中禅寺湖畔に生きる400年~600年のミズナラの森の中で、樹に触れ、落ち葉を集め、風の音や波の音を聞き、感じたものを表現したり、伝えることで、一人ひとりが感じることの違いを知り、認め合う「友達になる」ことを学んだと思います。あれから11年。「山に木を植えた」子供たちは「大学」過程に進み、教育や看護の道を目指し、「人間の命を大切にする」自分づくりに汗を流しています。


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74年前の8月6日広島、8月9日長崎に米軍によって原爆が投下され、多くの人々が犠牲となり、街は焼け野原となりました。広島平和記念公園内に育成する被爆したアオギリの二世が「広島の平和の心をいつまでも忘れずに伝え、平和を愛する人の輪を広げていく」ことを目的に苗木が世界に配布されています。アオギリは“平和を愛する心”、“命あるものを大切にする心”を後世に継承するために被爆アオギリが実らせた種を発芽させ育てています。
恥ずかしい話ですが、栃木県では平成27年に日光東照宮で育成している楓(フウ)と被爆アオギリを、平和への願いを込めて交換したことを今年知りました。小さいポット苗を東照宮で2年間育て、美術館前庭に植樹されました。先月7月26日に日光東照宮を訪れ「アオギリ二世」に会いに行きました。

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戦争経験者が少なくなる中で、経験者の体験を聞き語り継ぐことは大変重要なことだと思います。長崎で被爆した男性は「平和憲法を守り、戦争や核兵器もない世界を実現する指導的な役割を果たせる国になってほしい」と唯一の被爆国日本の為政者に訴えています。

現在、地球規模の気候変動によって豪雨、土砂崩壊、山林火災、海の温暖化によって人類ばかりでなく、森や海に住む生物の命も奪われ続けています。経済優先から、CO²吸収源である「いのちの森づくり・海づくり」を世界の「潮流」にしていくことが求められているのではないでしょうか。

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(事務局・清水卓)

2019年8月12日 (月)

迎え火の準備が整いました。

8月12日、足尾は好天です。朝9時の気温は32℃、暑い1日のスタートです。
水分補給と塩飴で熱中症を予防し、昨日高橋副理事長が草を刈った下のお墓と祠の周りの草の片付けをしました。明日は迎え火(旧盆)なので、花筒をきれいにし、色とりどりの菊の花を供えました。

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続いて、上のお墓に移動し、枯れ枝や落ち葉を掃除し、お墓の周りの草を鎌で刈りました。花筒の中ではオオセンチコガネが「水遊び」をしていたので草むらに逃がしてあげました。
 菊の花を供え、松木村のご先祖さまに手を合わせました。「少しずつ森が蘇り、臼沢の森ではクマが昼寝をしていましたよ。」と多くの生き物が命をつなぐ森の再生を報告しました。
 菊の花を見ると、アブが花の蜜を一生懸命なめていました。思いがけない「ごちそう」になったようです。

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 午後は新松木の杜のヤマユリに会いに行きました。8月3日の加賀事務局スタッフの報告ではまだ蕾でしたが、近づくと甘い香りが漂い、ヤマユリは満開です。何度もシャッターをきりました。花を太陽に透かすと真っ白な色が鮮やかです。自然と笑みがこぼれます。

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 本日、“みちくさ”には2名が立ち寄ってくれました。東京都世田谷から大きなカメラを持って写真撮影に来た男性。そして、大きなリュックを背負い、府中市から皇海山を目指して来た登山者です。山で一泊し山頂を目指すと話してくれました。

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 午後2時過ぎに、男女3名の登山者が下山してきたので声をかけましたが、先を急いでいるようで「まっすぐ帰ります」と歩いていきました。

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“みちくさの庭”ではブラックベリーが黒く色づいてきました。食べごろの実をカメムシが味わっていました。

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“みちくさ”東側のシダレザクラの幹ガードにはニイニイゼミがとまり鳴き始めました。木の幹にとまりたかったようで、幹ガードを移動するも幹に移動ができず、あきらめて隣のサクラへと飛んでいきました。

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大型台風10号が日本に接近し、波が高くなり海の事故が発生しているようです。上陸すると豪雨による被害が発生してしまうのではないかと心配です。川の濁りや風のにおいの変化、山の崩れる前兆をつかむなど、人間が本来持っている“五感”を養うことの大切さを実感します。人間もまた生物社会の一員です。森に入り自然から生きる知恵を学びませんか。多くの“森とも”の来舎をお待ちしています。

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本日の放射線量 0.093μsv/h 舎人は小井土、筆者清水でした。

木と木を擦って火を起こす体験を災害時に活かしてほしい!

 アラスカ、シベリアの森林火災(国連は「前代未聞の事態」だ)の原因は、記録的な暑さと空気の乾燥と落雷だとみられている。乾燥した木と木が擦れるだけでも着火することがある。マッチやライターで着火させる体験も現代の暮らしの中では殆どない。自然災害時にはどうするのかと、他人事ながら心配する。 

Imgp1074  今週末の17日、足尾町の「銀山平キャンプ場」で“森は大切な友だち”というイベントを試行する。主催は、国民宿舎「かじか荘」と当会、キャンプしている子供たちや保護者に自由に参加してもらう。

Cimg4197  イベントは、木と木を擦り合わせて火を起こす。種火を作って、枯れたシラカンバの樹皮や杉の葉を燃やす。その他は、竹で水鉄砲を作り、水遊びをする。身近にある草木が私たちの暮らしに欠かせないことを体感してもらう。

P8126950 森は秋の気配?

 サポートは当会の「森の案内人」。本番へ向けて、当日の案内人である森びとスタッフたちは旧盆の休みものんびりしていられない。「超」が付いた台風10号の上陸と進路が心配だが、“いざという時の生きる知識”を養うことができれば嬉しい。(理事 髙橋佳夫)

2019年8月11日 (日)

いにしえの松木村の迎え火を描いて祠の草刈り

Photo  毎日、午後は雷雨だった足尾松木沢。今日は雷雨がありませんでした。朝の気温は29度、明後日が迎え火(旧盆)なので午前中は、旧松木村の祠の廻りの草刈りをしました。明日は、刈った草を片付け、花を供えます。

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Photo_5  昼を食べていると久しぶりに「カモシカ兄さん」(筆者が呼んでいる名)が訪れてくれました。話を聞くと、心臓の手術をし、その後は静養していたと言っていました。今までと変わらず足尾の動物たちが好きで、カモシカ、熊、キツネの話をして帰っていきました。

P7303449  午後は、仁平さんが「みちくさ」玄関周辺の草取り、筆者は立秋を迎えたので足元の虫たちを探してみました。

Photo_6  森からは蝉の混声合唱が聴こえました。ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシの鳴き声が松木川から吹く涼しく、爽やかな風に流されてきました。

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Photo_15  本日の訪問者は1名、放射能線量は 0.11μsv/hでした。(舎人 仁平範義、高橋佳夫)

2019年8月 9日 (金)

2050年までに気温上昇を1.5度以内に抑えるために、全世界で森をつくろう!

 来月、国連は「気候サミット」を開催する。当会は、先月の「G20サミット」議長の安倍総理大臣に「地球温暖化にブレーキをかける要望書」提出した。その後は、「気候サミット」主催の国連にも温暖化にブレーキをかける要望書を届ける準備をしている。

P7143378  衆参全国会議員へ上記の要望書を配り、アンケートに協力していただいた。返信してくれた国会議員は36名、立憲民主党からは要望書へのアドバイスをいただいた。忙しい中でのアンケートに応えてくれた国会議員の皆さん、ありがとうございました。「気候サミット」への要望にもご協力お願いします。

P7303438  ところで、アメリカ全土の広さに木を植えると、気候変動にブレーキがかかりそうな研究結果が発表されたという。スイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究者が米科学誌『Science』電子版で発表した。論文によれば地球上にはまだ植林可能な土地が9億ヘクタール残されている。これはほぼアメリカ全土の広さという。この地を森林で埋め尽くすことができたなら、2050億トンもの二酸化炭素を吸収してくれる計算だ。

P7186577  紹介してくれた方は、「いろいろな状況が重なって地球の森をむしばんでいる実態だけは明らか。とりあえず植える場所はあるのだから、とにかく木を植えていけば世界が変わっていくはず。世界中の人がアクションを起こして少しでもグリーンな未来に近づきますように」と訴えていた。

Photo  筆者はこの考え方に賛同する。国連への要望書には、人間社会の経済活動からの温室効果ガス排出を極力削減し、自然界の吸収力を高める森づくり等を要望したい。

Photo_2 足尾・松木沢の星空(写真:宇都宮市在住Hさん)

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の試算では、2050年までに気温上昇を1.5℃以下に抑えるには、地球上の44億㌶の森林に加えて、あと10億㌶の森が必要だという。77億人がその気になれば森づくりはできるのではないかと思ってしまう。(理事 髙橋佳夫)

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